リヨン伝説フレア2・禁断の惑星

 ストーリー・滅んだはずのグローデがよみがえり、ネリスの弟イオの身体を乗っ取った。彼に捕らわれたフレアは、今度こそその身体に隠されたパワーを奪われてしまうのか?




・「太ったな、フレア。」当時のオレの、素直な感想だ。何故に太ったと思ったよ。何故に成長したと思わんよ。やっぱ原因は顔かなぁ、丸くなっちまったもんな、それが太ったと見えた原因だろう。体つきも、色っぽくなったと言うよりは、ごつくなったように…それも太って見えた原因かな。今では太ったように見えることはないんだけどさ…でも、そこはかとなく「ごつくなった」感は、ある。成長したとか言ったストレートな感じは無いなぁ。改めて見てみて、色の組み合わせも「太った」感への原因と思われる。

・ビデオCD版、発売は95年だね。このディスクを買ったの、あの店だったかな?あの「バルテュス」のCD−ROMを見つけた店。それとも、行動範囲にあった遠いめの家電量販店…か?まぁ、そのどっちかだったけど…うれしかったよ、そりゃ。フレアのビデオCD版というだけでなく、本格的なアダルトアニメのビデオCD、無かったからね。とりあえず、かろうじて「OME−1」だけだが…もちろん買ったが、それは単にダメダメな思い出を10000%ほど加工と美化をしていたのに加え、アダルトアニメだから買っただけだな。それについてはそちらで。
 さて、チラシだけでなんでそこまで興奮するかねって事だが、ビデオCDの情報って少なすぎてて、発売されてから雑誌に載るなんて、いつものこと。おかげで休日のたびに「雑誌に載ってないタイトルがあるかも。」と、ソフト探しに行くのも当たり前だった…のは、少々先のことになるが。だから発売前にそんな情報が出てきただけでも、喜び倍増ってなモノ。家電量販店に置いてたチラシ、あれがパッケージデザインになったわけだけど、そのチラシが置いてあっただけでも、そりゃ。どんな作品出しても日陰者だったビデオCD、何をしたいのかまるでわからないような企画で作られた、いい加減な作品の多かったビデオCD。知名度が低く、それについての話題が誰に振っても「?」で終わってしまうビデオCD。そんな退屈な時代が終るのだと期待した。チラシが大量においてある、それはつまりは本気の証拠と。
 フレアのチラシがどば〜んって、大量に店に置いてた、ただそれだけの事に、エロアニメラッシュの時代が来る…少なくとも宇宙企画の作品は出るはずと…実のところ、今までの全体的ラインナップから不安だらけだったが、少なくともビデオCDプレイヤーの価値にふさわしい作品であるとは思ってた。まぁ、どんなディスクが出るのか判らんかったくせに、「これ、エロアニメに絶対向いてるプレイヤーだよね。」との思い込みから、メチャクチャ勇み足で買ったビデオCDプレイヤーだったんで…失敗したなら泣くか忘れるかしかない…たしか55000円だったんぢゃなかったっけ?プレイヤーの値段。LDプレイヤーを構えたくとも場所がなくもちろんソフトだってどうするべきか…実際にはこの頃はゲーム機に明け渡してたけどな。ビデオテープだって、やはり場所がなく、中古テープに目を向けてなかった頃ともなればビデオCD、コレクションに最適ぢゃございませんか?プレイヤーはポータブルCDプレイヤーサイズのものもあり、ソフトはケースがCDサイズ…コリャ当たり前だが、加えてタイトル一本の値段もCDと同等か若干高い程度の2800ヨリとなりゃ、いいもんぢゃないですか…ここでフレアを皮切りに、次々とアダルトアニメが出まくれば最高だったんだけどな…エロアニメラッシュ、結論から言えば半分位は失敗だったんだけどな、いろいろと複雑な大人の事情によって。
 そして、フレア1・2発売当時の喜びが、このサイズでかつ低密度の、ビデオCDディスクで確実に蘇る事を信じた。そのようなディスクをいよいよ手に出来る日が来たのだと。…先ほどのなんとやらが絡み、ムリだったんだけどね、このディスクにもまた避けようがなく、要らぬヘンな大人の事情がいくらか絡んでたからさ。ちなみに、その「大人の事情」とやらにうすうす気づくにビデオCDディスク購入後、数日を要したと思しきは、今から見れば恥ずかしい失態だ。もっとも、このディスクを買うことが無ければ、そのヘンな大人の事情に気づくことに更なる遅れが出たと見るならば、フレアさまさま、アダルトアニメさまさまではあるが…「OME−1」では何故か「そこ」に気づく事が出来なかったのは、今をもってしてもオレの謎?それとも、それほどでしか認識してないほど「OME−1」の魅力はどうがんばってもその程度。
 
・フレア1ではなく、こちらをビデオCD発売の分のメイン紹介に選んだのは、やっぱこちらの分が凝ってたからだね。そのディスク、フレア1&2のカップリングディスクとなっていて、フレア1の方の収録は、本編とHスキャンのみだったが、この2では資料集に加えて、さらに絵コンテスキャンもある。「バルテュス」でも使われてたあれだね。だから、こちらの方でビデオCD解説での主力に考えんでどうする?さて、確認のためビデオCDディスクを再生してみる……んんっ?おやっ?あれれっ??オレっ様はっっ!バカかッッ?なんて肝心なことを忘れてたんだね?ホントに。このビデオCDディスク内の資料集の中の数枚は「リヨン伝説フレア3」と称して、97年発売の「新リヨン伝説 漆黒の魔神」のモノではないかっっ!!今の今まで、レビューを書くために再生し直すまで何故に気づかん、特にあの頃!まったく…何やってたんだか…と、ここまでを書いて、一晩たってから思い出した。当時は、これらの資料を「ボツ企画」だと思い込んでいたんだ。だから忘れてた。それらを見たことすらも。ボツどころか最新情報だったのにね、あはは、。勿体無いことをしたな。チラシが失われた今となっては、そこに「最新情報も収録」なんて前書きがあったのかどうか、確認できないのが残念だが。ホントいろいろと、大失態だ。

・もしビデオCDが完璧だったら?当時の映像の完全再現だったら?この頃の開発スペックによる(たぶん)画面のちらつきとかは置いといてだが…ディスクごとの若干の立場のずれは出たね。下手したらDVDがコレクターズアイテム、ビデオCDが本命ってな感じになってたかな?なお、DVDプレイヤーにはビデオCD再生機能は先ず付いてる。ともなれば、DVDタイトルが充実するまで、代わりにビデオCDを再生することになっただろう…ある程度は実はやってたが、その現象がより顕著に現れることになってたのは間違いなかっただろう。同じ大きさのディスクとは言え、DVDをビデオCDで代用する、それはそれで寂しいものだが仕方なし。実際、そうでもしないとあの頃、DVDプレイヤーが発売されて三年ほどは、あっちこっちタイトルの品揃えがイマイチだったんだから。

・書いててやっと思い出せたのだが、もうひとつ何かが足りんと思ってたら、あいつ、あのペットの怪獣ちゃんが居なかったのだ…あれ?よく見たら居た。身体が少々大きくなってる以外の変化も、出番も弱く、印象薄いなぁ…旧キャラは全員出席ってお義理を果たしただけな感じだ。今回はフレアのペットではなく、ネリスの弟のイオのペットよろしく登場したが、少々あいつのそばに居ただけで出番はなし。せめてイオが敵城に向かう直前位に意図的に付いて行こうとするなどのアクションが一つあるだけで、十分出番として映えるし、それだけでキャラクター間の立場の表現も出来たのに。例えばイオが「付いて来るなよ。」と言ったのなら、個人的に親密な関係ということになるし、「ご主人さまには黙ってろよ。」だったら、普段はフレアと一緒だが、こいつとも仲が良いやつということになる。うまく使えばストーリーを引っ張る役にも使えるし…残念。

・う〜ん、結局また、前作に引き続きグローデは何をしたかったのか、判らんぞ。ただ、中盤あたりでフレアの力に吹っ飛ばされた後、その力に感銘しながらナニをびゅるんびゅるん動かしまくってる姿には、つい「こうでなきゃ!」と、楽しくなったのは確か。

・エンディングのバックコーラスで、子供たちと思われる歌声で「ら〜ららぁ〜っ」て、何の歌を歌ってるのか、なんもわかってないのは明らかだよな。今回の歌も好きだが、パッケージデザインをバックにスタッフロールのみと言うのは、ちょっと残念。前作のように派手に動いて欲しかったかな。

・抜ける度は1。ヌキどころは、フレアの…なんだけど、いかんせん今回は尺が短すぎて使えん。もっとも、抜くために使いたくば、いっそPCでのビデオ編集に手を出し、抜きどころを抽出して一気見すればいかがかな。…ふっ、そして、今回のエロシーンの尺が、どれだけ少ないのかを、存分に体感しなっ。本編をせめてもう5分増やせていたら、普通のシーンでも、エロのシーンでも、ムリがなくなったのだが。

・アニメとしてのお勧め度は3。とりあえずはアニメの見た目だけか。声優も豪華だ。内田監督の作品がお好みなら、一応手をだしてソンは無しか。記憶にある限りDVDは三種類発売されています。トールケースサイズで値段が安く、仕上がりは当時のままの「リヨン伝説フレアLE」を、おすすめ。CDケースサイズで、フレア1・2にはモザイクが入ってしまうものの、バルテュスの購入が目的ならば、「リヨン伝説フレアPLUS」を、ちなみにDVD化はこれが初め。リヨン伝説フレア2作品とガイ2作品、新リヨン伝説2作品の計6作が収録された「フレア・ガイ コンプリート」、これは買ってないので、モザイク仕上がりとかは不明ながら、多分大丈夫…かな。変なシールは貼ってなかったから問題ないはずなのだ。まぁ、とにかくお好みでどうぞ。お金がかかりすぎるので、レンタルが生きていることを切に願うものです。一応は当時の注目作品でもあったわけですしね…成功したとは…?だけど。
(輝川流一)


 ・どうですかねえこれ。オイラ的にはしょーむない気もするんだけど、当時のエロアニメとしては水準を上回っているし、エロも相変わらず濃いのも確かだし・・・。
 しかし何というか、エロアニメやってやるぜ!という意欲に満ちていた前作に比べ、その前作の人気におんぶだっこのヤッツケ作品という気がしてしまうのです。
 今回の濡れ場は、前作で寸止めみたいに煮え切らない扱いをされていたフレアちゃんがたっぷり犯されるという趣向です。
 しかし肝心のフレアちゃん自身が、寝てるんだか起きてるんだか分からないような描写なのでヤラしさ半減。イヤもヤメテもないんだもんね。
 ただイオ君にヴァギナをクリクリ弄ばれて濡れていくシーンはまあまあですか。ここでは起きてるし。(^^)「抜ける度」は2。甘いかなあ。
(彩雲11型)


→戻る