ストーリー・知世は、誕生祝いにと、教師西脇の家に招かれた。しかしそれは罠だった。彼とその愛人によって、知世は淫らな調教を受けさせられてしまう。
・抜ける度・2
ワンダーキッズのロリータアニメ第4弾。原作は中島史雄の「制服の箱舟」。
なお、ロリータアニメ第2弾の「いけにえの祭壇」も同じ原作(連作で、原作は単行本二巻分ある)で、実はストーリー的な時系列では、本作の続編が第2弾と言う順序になってて、アニメ化する際に順序が入れ替わっている。要するに、第4弾の「変奏曲」は「いけにえの祭壇」の前日譚、と言う事である。
原作はスカトロもあり、の結構ハードな内容で(そもそも中島史雄はスカトロも描く、結構ハードなエロ漫画家だった)、連作人気エロ大河の中から比較的ソフトな内容の章を選んでアニメ化した、と言う事だろう。
細かいレビューは他の人に譲るが、一応個人的な異見を少々(決して批判ではないんでお間違いの無いよう)。
「仔猫ちゃんのいる店」で絵柄としての方向性を掴んだが、内容を劇画調に戻したのは果たして失敗だったのか否か。
僕個人ではそれが正しいと思ってる。
良く比較されるフェアリーダストのくりいむレモンシリーズだが、正直、いまだに伝説化してるのはPart1の媚・妹・BabyとPart2のエスカレーション?今夜はハードコアの初期2作だけだ。そしてこの2本が伝説化したのは、「絵柄は80年代のアニメ絵」、でも内容は70年代のアングラの薫り漂う劇画モノだったからじゃないのか。
実際、これ以降、くりいむレモンは内容も80年代のアニメ的なライト感覚なモノになっていき、アニオタには支持されるが、一般支持は低下していって、一部黒猫館等の名作もあるにはあるが、全体的には失速していったような気がする。
内容は70年代のエロトピアやエロトラブのようなアンハッピーな結末をものともしないダークなストーリ展開、魅せる手法は80年代のアニメ絵、それが新しくて支持されたんじゃないか。
そう考えてみればワンダーキッズの第4作、変奏曲は「方向性としては正しい」としか言いようがないのである。じゃあ、何がこの二つの明暗を分けたのか?
ワンダーキッズの変奏曲は「方向性は正しい」んだけど、単にアニメ、要するに作画のクオリティが富本起矢を擁するフェアリーダストのそれに敵わなかった、それだけのような気がする。ストーリーが問題なのではない。
例えばくりいむレモンの第1作、媚・妹・BABYの亜美の潮吹きシーン(と言うか、正確には放尿シーンで、恐らくくりいむレモンは第1作で既にアニメキャラ初の放尿を描いている)と変奏曲での放尿シーンを見比べてみるとクオリティの差は歴然としている。媚・妹・BABYの方はキチンと放尿に見えるように、透過光処理はともかくとして、細かく水流を描いてるのに対し、変奏曲では同じように透過光処理を施してるがそれは「誤魔化しの為」行ってるようにしか見えない、と言う事である。
これは惜しい。正直言うと、このシーンでの知世役の声優の演技が際立ってるゆえに、このアニメとしての出来の悪さが残念でならない。知世の泣きながら「変態!」とか叫ぶ演技に比肩するような「本気っぽい」演技は、後年の夜勤病棟シリーズが出てくるまで見られなかったのではないか。つまり、アニメ部分がせっかくの演技に水を注すようなクオリティの低さである事が問題なのである。全くアニメならではのリアリティが失われてる。
確かにキャラデザインは「仔猫ちゃんのいる店」で上手く行ったのだが、実は「仔猫ちゃんのいる店」を良く見てみると、それ以前の「アニメとしては低評価」であるワンダーキッズの第一弾、第二弾のような接写ギリギリのエロいシーンってのは皆無なのだ。割れ目や性器を描いて修正するのではなく、それらの直接描写を「描かないで誤魔化す」事で逃げる、と言う手法を確立したのが「仔猫ちゃんのいる店」であり、その悪しき方法論が最悪の結果で導入されたのが「変奏曲」だ、ってのが本当のところだろう。つまり、せっかくのエロいシナリオをエロくない直接表現を避ける手法を使う事で終始してるのだ。
比較すると、くりいむレモンの第一作、第二作共に性器や割れ目を描く事を避けていなく、真正面から挑戦している(モザイクがかかったりはしているが)。その辺、可愛い二次元キャラのあられもない姿を真正面から描こうとしたのがくりいむレモンの初期二作であり、そこを避けてしまったワンダーキッズが、ユーザーに支持されなくなったのは当然と言えば当然のような気がする。
繰り返すがストーリーに問題があったわけではなく、ポルノアニメに何が求められてるのか、その辺を誤認してしまって、真正面から取り組まなかったワンダーキッズが第一人者の座をくりいむレモンに明け渡し、早々に戦線を離脱してしまったのは当然だと思われる。(cametan)(編集子注・画像もcametan様提供)
・前回サーフドリーミングに続き、今度は4の変奏曲を。
手元に有る中では一番状態が良いです。
今回はネタばれしない様にやろうと思うのですが、上手く行くのでしょうか?w
今回はかなり、バイオレンス(?)なお話です、と言っても、イボイボ様の言う通り、ギャグなのかそれは?と思ってしまうシーンも有りますが・・
ネタばれしない程度にあらすじを書くと、あるところに女学生「知世」が居て、自分の誕生日に美術教師の家に招かれたのですが実は美術教師は知世を前から狙っていて・・・
と言うお話で、途中から教師の友人なのか妻なのか、音楽教師(かな?)の女も入ってきて・・
男教師が智代のおしっこを飲むプレイ、
その後色々調教したりハメたりする場面、
裸で庭を駆けたり、風呂に入ったりする場面、
女教師とのレズプレイ、そして最後は3P
あれ、ずいぶんネタばれしたかも?w
まあ、色々エロいシーンはあるのですが、飲尿なんて、私にはギャグにしか見えませんでした。
他のどのシーンも、あまり、抜くにはちょっと・・と言う出来です。
まあ昔の作品ですし・・
知世も、男にパンパン、女にピチャピチャ、と振り回されてばっかりで、
あんまり、いやらしい感じがしません。
でも、まあ一度、歴史の研究(?)って事で見てみると良いかもしれません、
男も女も、教師の顔は、明らかに悪役と言う顔ですw
抜ける度は1から1.5程度。
最後におもいっきりネタばれですが、(最後、女は知世ちゃんにガツンとやられましたが、男はどうしたの?^^;)
あ、このビデもにも、曲ついてます。サーフよりは良いかも。(廃人の廃人)
・ワンダーキッズのアダルトアニメ4作目である。
「仔猫ちゃんのいる店」で方向性をつかんだかに見えた同プロダクションだが、ここでは再び半歩あと戻るような作風を見せている。つまりMIUちゃんのように可愛いアニメキャラを使うことは良しとして、内容を再び劇画調のものに戻しているのだ。
劇画的内容によほど未練があったのか、それともキャラが可愛ければ内容は何でも良いと思ったのかは不明だが、本作の場合は試みが成功したとは言い難く、何となくノリの悪さが感じられる作品になっている。
現在でなら、こうしたSMチックな作品も十分に上手く見せられるかもしれないが、当時としてはやはりノウハウ不足の感は否めず、可愛いアニメキャラに首尾良く被虐を演じさせられなかったという感じだ。
知世ちゃんがいくら「イヤ〜」などと泣こうがわめこうが、何か興奮すると言うよりは笑っちゃう感じなのである。
下剤を飲まされてトイレに行ったところで「ドガ〜ン!」なんてSEが入り、「と、トイレのドアがない!」なんて大声を上げるシーンとか、「ギャグかこれは?」とツッコミを入れたくなる。
ワンダーキッズのチャレンジ精神は本当にエライと思うが、本作についてはそれが空回りしている感じだな。悲劇的なラストも個人的に好みではない。
ところで当時のワンダーキッズ作品には、ラストに決まってキャラのイメージソングが封入されている。本作もしかり。
ちょっとプロモビデオっぽい作りだが、作品をキチンとパッケージしようというこだわりは高く評価したい。作品本体の「抜ける度」は1.5。(イボイボ)
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