催眠学園(前・後編)

 ストーリー・村越は女子らから「キモイ」と嫌われている少年だ。そんな彼が、ある日「催眠導入機」を手に入れた。人を自在に操れるその機械で、彼は・・・・




 ・2008年にバニラレーベルから2巻構成で頒布された作品で、原作としてPCゲームが存在するらしいです。
 その原作ゲームファンが見てくれることを前提としているからなのか、このアニメ版は全体に説明不足の感があり、見ていて良く分からないことが多いなあという印象を受けました。
 例えば主人公はヘンテコな催眠光線銃(?)を使うのですが、彼がそれをどうやって手に入れたのか、彼にそれを渡したらしい黒幕は何者なのかというようなことが、ほとんど説明されずに物語が進みます。
 また主人公はヒロインの1人に対して何らかの因縁やトラウマを有するようですが、それについて詳しく描写されることもありません。
 エロ以外のパートを思いきって端折ってしまおうという演出意図なのかもしれませんが、それにしても不親切すぎて、ドラマに入り込みにくく思えるのは残念に感じました。
 エロとしては、催眠銃で女の子を自失させ、後はキーワードで繰り返し催眠状態にして犯すというシーンの繰り返しです。
 ワンパターンだし平板ではありますが、それなりにMCものらしいエロさは出ていますし、色んなタイプのヒロインを次々にモノにしていくバリエ感も楽しいです。
 文芸的には、上で書いたように色々気になる点はあるものの、MCネタの好きな人がちょっと暇つぶし程度に楽しむのには良いと思います。
 「抜ける度」は2。
 ちなみに作画はいつものバニラレベルで、垢抜けないし、淫靡さも弱いです。
 催眠光線銃などのガジェットデザインがやたらヤッツケっぽいのも気になりました(原作ゲームからしてそうなのかもしれませんが)。
(彩雲11型)


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