羞中恥療室(全二巻)

 ストーリー・杉浦誠は水野総合病院に勤める青年医師だ。親切で朗らかな彼は、看護婦たちから熱い視線を送られる。しかし彼には恐るべき裏の顔があったのだ!




 ・2004年にバニラレーベルから頒布された作品で、原作はPCゲームらしいです。
 内容的には鬼畜医師が看護婦の弱みを握ってエロ調教していくというモノで、「夜勤病棟」とシチュ的には似ていますが、調教内容に個性やこだわりが無いという点で印象を異にしています。
 ドラマ的にはまずまずで、主人公の青年医師の暴走と破滅をそこそこ退屈させずに見せてくれます。
 しかるにどうも、陰惨すぎる雰囲気はエロとしてマイナスのようにも感じます。
 主人公が憎悪に駆られる事情は分かりますし、それを看護婦たちにぶつけるのも理解は出来ますが、特に落ち度のない彼女たちが、復讐劇に巻き込まれて残酷に犯されていくだけというのは、何だか可哀想になっちゃってエロさが削がれます。
 これなら「夜勤病棟」のように、主人公が単なる鬼畜のヘンタイ野郎とした方が良いような気もするなあ。まあオイラの好みでないだけかもしれませんが・・・
 エロシーンはかなりボリュームがあり、それなりに突っ込んだ被虐描写もありますが(乳首ピアスやクリピアスなどもあり)、前記のような理由で今ひとつ興が乗らないことと、また作画がかなり低レベルなことで損をしている感があります。
 エロにとって「絵」はとても大切ですから、毎度それがネックとなっているバニラレーベルさんは、もう少し予算を付けるなりして仕上がりを改善して欲しい気がします。
 「抜ける度」は2。
 ちなみに「ドラマはまずまず」とは書きましたが、いきなり超駆け足の展開になったと思ったらトンデモナイ安直なオチでストンと終わるラストシーンには呆れ返りました。全くキャラが可哀想だよ・・・
(彩雲11型)


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