姉妹いじり 前編
ストーリー・仲の良い姉妹、紫と美紅の二人は、今は亡き両親が大量の借金をしたため、身売りせざるをえなくなってしまった。秘密裏に女体を売買している組織が彼女たちを狙っていた。その組織の一員である調教師の俊二は、組織の長に彼女たちを『性奴隷』にするように頼まれる。まずは、姉の紫の調教が始まった。絶え間なく続く調教の日々、壊れゆく彼女を他所に、何も知らされていない妹、美紅にもとうとう俊二の魔の手が伸びるのだった・・・
・この作品の主人公である俊二は実に良くしゃべる。調教には口を使うというのが彼のポリシーだそうだ。彼を担当している声優の演技が絶妙で、女の心理を言葉によって踏みにじっていく様が実によく描かれている。しかし、視聴者はこんなものを望んではいない。言葉によるエロ描写ならば、官能小説を読めば良い。アダルトアニメで望まれるのは、女の顔のかわいらしさであり、女体の美しさであり、そして女が善がる時の激しい動きである。この作品では、顔の表情の描き方は評価できる。紫たちの精神が蝕まれていく様が、彼女たちの表情の変化から良く分かる。しかしながら、いかんせんバニラ作品である。作画のレベルは低いと言わざるをえない。顔の表情に力を入れるのが精一杯で、体の描写は適当そのものである。動きもほとんどない。まるで紙芝居を見ているような印象を受ける。言葉数を多くして作画の粗を必死になってごまかしていると疑われても文句は言えまい。 俊二は言葉だけは達者なので、視聴者の性欲を掻き立てるような数々の調教を紫たちに行うことを宣言する。彼は実際に宣言通りにいくつかの調教を行ったらしい。なぜ「らしい」というあいまいな言葉を用いるのかというと、これらの個々の調教シーン1つにつきほとんど動かない動画を2、3秒見せられるだけで、後は言葉のみでそのシーンを説明するという荒業をこの作品はやってのけるからだ。凝ったシチュエーションは技術的に無理だったのだろう。それを補うかのように、フェラチオやただのセックスシーンはそれなりにはある。当然静止画に見紛うような動きの悪さではあるが。このような有様なので、抜くためにこのアニメを見ることは愚者のすることであろう。比較的良く構築されたストーリーや声優の迫真の演技のみが唯一の救いであると言える。抜ける度は1である。(りぷとー)
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