真・淫獣学園2(前・後編)

 ストーリー・巫女の父、色魔大王が謎の病に倒れた。時を同じくして、全身を機械化したサイボーグ達が現れ、巫女と吹雪を襲う。捕虜となった吹雪とクラスメートを、巫女は救えるのか?そしてサイボーグ達の正体は?




 ・巫女ちゃんシリーズの6、7作目です。再び2巻で1話完結というスタイルに戻ったわけですが、ここでは前、後編をまとめてレビューします。
 今回のお話しは、謎のサイボーグ軍団が色魔淫界と人間界を同時に襲撃するというミステリアスな導入部から始まります。色魔たちが、この新しいメカニックな敵に為すすべなく斬殺されていく様は、何やら「マジンガーZ対デビルマン」を彷彿とさせます。
 サイボーグ達の正体はネタバレになるので書けませんが、実は彼らを操る黒幕的キャラが背後にいて、それと巫女達との決戦がストーリーの核となっています。
 エロシーンは、前編と後編でかなり趣を異にします。
 前編では、サイボーグ達のメカ触手によるレイプがメイン。しかしオイラ的には、これが全くそそりませんでした。何しろ触手と言ってもメカですから、冷たそうで痛そうで、犯される女性の官能というのが想像しにくいのです。単に可哀想という感じになってしまっている。
 マンネリを嫌い、新しいエロテイストを盛り込もうとしているのはよく分かりますが、これはちょっとアイデア倒れだったかなあという感じです。
 後編にもメカレイプはあるのですが、しかしエロのキモとなるのは、巫女ちゃんがバーチャルのような世界で恥辱責めに遭うくだりでしょう。ここはとても良かったです。
 何やらSMクラブのような夢幻世界に落とされて苛められるのですが、苛める側はいわゆるボンデージルックの女王様で、百合陵辱が堪能できます。
 鞭打ちあり、縛りあり、衆人環視での開脚あり、言葉責めありと内容も充実。こういうネチネチしたシーンがもっとあれば良いなあと思いました。
 さて今回も色魔大王はピンチに陥りますが、それも夫婦でハメてばっかりの日常が招いた自業自得とも言え、全く持ってこのバカ夫婦には付ける薬がありません。ちったぁ働け!と突っ込んでもムダでして、クライマックスではまたハメるバカ大王なのでした。可哀想な巫女ちゃん。
 「抜ける度」は2.5です。
(彩雲11型)


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