SINKAN(シンカン)

 ストーリー・綾香は美しく勝ち気な女教師だ。空手部の顧問も務めるほど、腕っぷしにも自信のある彼女は、ある日不良生徒の鼻を蹴り折ってしまうが・・・




 ・2004年にジャパンホームビデオから頒布された作品で、プロデューサーを村上恒一氏、監督を荒木英樹氏という、後に「特務捜査官レイ&風子」を手がけるコンビによって制作されています。
 原作はいずみきょうた氏によるコミックスらしいですが、詳しいことは分かりません。
 内容的には女教師レイプものなんですが、とにかくストーリーやキャラが支離滅裂で、エロいとかエロくないとかいう以前に、全く作品の中へ入っていけません。
 ヒロインの女教師はいかにもヤリマンそうなイメージで、学校内をミニスカ・パンツ丸見えのみならず、オッパイまでもを放り出して闊歩します(胸元だけでなく、ほとんど乳首まで見えています)。
 さらには空手部の指導にかこつけ、純情そうな男子生徒に手コキをして楽しんだりします。どう見ても色キチガイです。
 こんなヒロインですが、ひょんなことから不良男子にレイプされることになると、「ヤメテ!私は初めてなのよ〜」などと言い始めます。オイラは画面の前でズッコケましたよ。最前までの痴女ぶりは何だったのかと。
 結局この男子はヒロインに蹴りを食らって入院するのですが、お見舞いに訪れたヒロインに対し、「オレのチンコは蹴られてダメになった。お詫びにフェラチオして勃たせろ」などと要求します。
 「ダメになった」と言いながら「フェラをしろ」とはどういう日本語ですか。もう視聴者としてはポカ〜ンとするばかりです。
 これら不整合が原作のダメさによるものなのか、あるいはアニメの脚本だけがダメなのか、オイラには判じかねますが、いずれにせよ、このアニメ版が、そうした無茶苦茶な文芸によって台無しになっているのは確かです。
 清楚な女教師が強姦される作品を作りたいのか、あるいは強い女が屈服させられる作品を作りたいのか、またあるいはS女がやりたい放題をする作品が作りたいのか、最初にキチンと決めてから始めて欲しい。とにかく見ていて落ち着かない、何だコリャ的な印象ばかりが残る怪作と思えました。
 「抜ける度」は2に少し足りない感じ。
 ちなみに作画は中の下くらいかな。
(彩雲11型)


→戻る