シオン

Vol.02 窮地の魔法少女

 ストーリー・侵略者ガイストを倒すため、強力な人造戦士シオンがやって来た。シオンは知り合った学生・弘樹と行動を共にするようになるのだが・・・・




 ・シリーズの2巻目で、2008年秋に発売されました。

 一巻ではメインヒロインのシオンがほんの一瞬しか出ませんでしたが、この2巻ではほぼ出突っ張りとなります。敵の魔物との交戦シーンも複数あり、ようやく本筋が始まったなという気にさせてくれるのは良いと思います。
 ただ見ていてどうもノリが悪いのは、やはり「ドール(人造戦士)」という設定がドラマの流れを阻害しているからではないかという気がしました。
 ドールは感情を持たないという設定であり、故に非常識な行動を取って主人公の青年を戸惑わせたり、いざ戦闘となっても抑揚のないセリフをノンビリと喋りつつけていたりします。
 またそのたんびに「私はドールなので感情が無く、だからこういう場合は云々・・・」とくだくだしい説明が始まったりする。

 これがゲームであれば、感情のないヒロインが次第に人間らしくなっていく過程を楽しめるかもしれませんが、アニメでそれをやられてもただテンポが悪く鬱陶しいだけです。
 また濡れ場が始まると、感情など無いはずのドールがすぐに感じまくって泣き出し、「お願いヤメテ」とか「助けてー」などと情けないセリフを喚き出すのも前巻通り。その不整合さに落ち着かない気分にさせられました。
 美少女戦士が捕まってエロ責めという骨子は良いとして、ドールという邪魔くさい設定が挟まっているためにどうも入り込みにくくなっている印象なのです。
 まあ原作ゲームの設定なのだから仕方ないとしても、もう少しスマートに見せる工夫は出来ないものかなあという気がしました。

 エロとしては、前巻から続くリディアちゃんの触手陵辱、さらにシオンも捕らわれての触手、媚薬陵辱とタップリの尺があり、それぞれ濃厚で悪くありません。
 魔物の精子(?)によってハラボテにされ出産というシーンもありますので、そういうシチュがお好きな人にもまずまずアピールするでしょう。
 それだけに、上で書いたようなドラマの鈍くささが残念ではありますが。
 2巻の「抜ける度」は3に少し足りないくらいかな。
(彩雲11型)


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