臭作 Replay(全4巻)
ストーリー・加藤臭作の企みは高部絵里の機転によって頓挫した・・・はずであった。しかし収まらない彼の妄執は時を遡り、再び生け贄を求めて徘徊を始める!・・・
・大人気作品の続編・・・というよりは、タイトル通りに「ゲーム『臭作』をリプレイしてみました」という造りになっています。つまり上手くいかなかった攻略を、その失敗を糧にもう一度やってみたという感じです。 アイデアとして面白いですし、前作でも「仮想内の出来事」というのを表明しながら作るというスタンスでしたので、こういう続き方(ゲームだと開き直る)も当然アリだと思います。 しかしそれならば、前作とは違うルート(攻略法)を通ったり、またそのことを視聴者に印象づけるような演出が為されるべきだったと思いますが、残念ながら本作ではそうなっていません。 臭作のやることは前回と全く同じですし、女の子のリアクションも変わり映えしません。前回ここで失敗したから次はこうするとか、女の子を前回とは全く違うやり方で堕とすとかの差別化がされていれば、視聴者としてももっと新鮮な気分で見られるのではないでしょうか。(例えば、今回は盗撮ネタは使わないとかすれば良かったかも。でも原作ゲームのくびきもあるので難しいのかな・・・) またあの「エロゲやったりエロアニ見てたりすんじゃねーよキモヲタ野郎!」とでも言わんばかりのラストは、まあそういうメッセージを発する作品も当然にあって良いんですが、「臭作」でそれを言われると何か薄ら寒いような気分になってしまいます。ポルノでありフィクションだなんてことは分かってますよ。それを改まって言われてもなあ・・・ エロシーンは前作の描写をさらに進めたような内容で、エロさも鬼畜度もパワーアップしています。百合描写がとても多くなったのも個人的に好みです。 ただエロシーンだけが脈絡無く続くという作り方も先鋭化しており、女の子達を「堕とす」という描写がスッポリ抜け落ちているので何となく退屈な印象です。完全に環境ビデオ的と言いますか・・・。ちなみに作画は前作より良くなっているように思いました。 「抜ける度」は3としておきます。(彩雲11型)
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