創世聖紀デヴァダシー

 ストーリー・謎の異星生命体からの攻撃で壊滅的な被害を受た世界。
人々は隔離され決められた居住区での生活を義務付けられていた。しかしそんな中でも何も変わらない日常に飽き飽きしていた亜納桂は幼馴染の松戸ナオキと共に政府組織「スピリッツ」に入隊し、そこで唯一異星生命体に対抗できる兵器「デヴァダシー」のパイロットになる。だがデヴァダシーには既に一人搭乗者がおり、その少女こそ古代遺跡においてデヴァダシーと共に発掘されたデヴァダシーの完全適合者、御名串アマラだった。
何度となくアマラとデヴァダシーへ登場していくうち、次第にアマラに惹かれてゆく桂とその光景にもやもやとするナオキ。そんな事情を知るよしも無く現れる異星生命体。
果たして桂達は異星生命体を倒す事が出来るのか?




 ・かつてこれほど酷いエロアニメがあったでしょうか?(結構あった)そんな作品です。
レーベルはグリーンバニー、製作はAIC、監督は「魔神英雄伝ワタル」の演出を手がけた近藤信宏、キャラクターデザインは「きまぐれオレンジ☆ロード」を監督した後藤真砂子と、何と無く「これは!」と予感させますが、予感だけでした。
何がそこまでかと言うと、まずストーリーです。
最近一時間で話しきれるようなストーリーを六時間位かけて、うだうだとやるような感じのが結構ありますが、これは本当なら一日かけて話さなきゃいけないようなことを、一時間に圧縮しましたと言うような……そりゃ幾らなんでも無理ですよ。
それにエヴァ以降続く「意味がわからないまま始まって、わからないまま終わっていく」と言うのを、素晴らしいまでに受け継いでいます。
そんなこんなで、大まかな筋程度は分りますが、それ以外さっぱり分りません。
誰が何をしたかったのか、異星生命体の目的は、など皆目見当がつきません。それともこれは理解しようとしちゃいけないのでしょうか?
そして、これがこのアニメの一番素晴らしい所なのですが、この「創世聖紀デヴァダシー」18禁アニメでありながら全三巻中エロシーンが殆どありません!!
観ていて「あれ、いつインターナショナルヴァージョンに?」って思ってしまいました。
確かにそれらしきシーンは或る事はあります。何せ主人公達が搭乗するロボット、「デヴァダシー」は男女各搭乗者の性的エネルギーで動くと言う、近年のエネルギー問題を一気に解決しそうなロボットなので、乗っている女の子が、喘いだりとかその影響を受けオナニー(らしき物……なにせ正確な描写ではないので)をと言うシーンはあります。しかしSEXシーンに関しては、其処に至る途中でフェードアウトしたり、胸から上の描写だけと言う。勿論モザイクなんて一切ありません、必要ありませんから。
はっきり言って18禁ではないですこのアニメは。
ここまで書きましたが、いい所もあります。それは絵です。
プニプニとした可愛らしい絵で、作画に乱れも殆どありませんし、ロボットや異星生命体のデザインも、当時流行っていたような線の細い系で結構かっこいいです。戦闘シーンもよく動いていて、其処だけ観ればロボットアニメとしては至第点です。
抜ける度は……一応「1」が最低と言うことなので1を付けさせて頂きますが、何せ本当にエロシーンが無いので抜きようがありません。
(けんぷふぁ〜)


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