装甲騎女イリス

vol.04 被虐戦士の生還

 ストーリー・娼婦としての生活が続き、もはや快楽に抗えなくなってきたイリス。ついに彼女は、殺されても良いから脱出を試みようとまで思い詰めて・・・・




 ・シリーズの4巻目で、これで完結となっています。
 サブタイトルからも分かるとおり、物語は、ヒロインらが囚われの身から脱出することでオチとなっていますが、エロですから濡れ場もキチンと入っています。
 濡れ場を具体的に書きますと、
 (1)イリスがオ○ンコを巨大に改造され、巨人宇宙人のオナホール(笑)にされる。
 (2)イリスが壁に腰を埋め込まれ、上半身と下半身がそれぞれに陵辱される。
 ・・・という二場面になっています。
 バリエとしては少ないですが、尺はそこそこ取ってあり、エロとしてのバランスは及第でしょう。
 問題は、見ていて少しもイヤらしくないことで、制作スタッフのノリの悪さ、「もうこんなモンでイイや」的な投げやりさが透けて見えてしまうことです。
 ヒロインのイリスにしても、「もうイヤ!逃げ出さなくては!」と言うわりに、いざハメられると「キモジイイ〜!イグイグ〜!」と大喜びでして、被虐モノの主人公としての魅力をまるで欠いています。
 たとえ原作ゲームでそう描かれていたにせよ、アニメはアニメとして、製作者が独自にリビドーを込めて作らなければ、散漫さばかりが際立つ仕上がりとなってしまう。本作はその範疇に入っているように思われました。
 PIXYレーベルの常で、ラストがやたらとバタバタしているのも興醒めであり、イリスとボグス(悪役)がかけ合い漫才のように協力し合って裏設定を説明していく様にはゲンナリしてしまいました。仲良いなあ2人(^^)
 「抜ける度」は1.5。
 シリーズスタート時の印象が悪くなかっただけに、このグダグダな完結ぶりは残念です。
 巻数を2巻くらいにスリム化し、その分密度を上げるような取り組みを検討して欲しく思いました。
(彩雲11型)


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