SOAPのMOKOちゃん

 ストーリー・ソープ「月夜のうさぎ」で働くモコちゃんは元看護婦だ。心のこもったサービスで人気抜群の彼女だが、この業界ならではの試練も数多く・・・




 ・久寿川なるみという人がヤングチャンピオン誌に連載していたコミックのアニメ化だそうです。「人形使い」なんかと同じセンテスタジオ、東北新社コンビが版元で、ごく短いお話しが3本入ったオムニバス構成になっています。全体の尺は40分。
 内容について書きますと、まず本作はポルノではないと思います。では何なのかというと、ヒロインのちょっとした苦悩や成長を描いた職業・職場コメディという感じですね。極端なハナシ「なぜか笑介」のソープ版のようなものと言えるかもしれません。
 業界柄必然的に濡れ場が描かれるわけですが、しかしそれ自体が眼目というわけではなく、つまり視聴者のリビドーに訴えることが主目的ではないんですから、ピュアな意味でのポルノとは言えないと思うワケです。
 よって抜くのには全く使えないと思いますが、ではつまらないのかというとそんなことはなく、オイラはまあまあ楽しんで見ることが出来ました。コメディとして(古くさいしステレオタイプながら)カッチリした造りで、登場人物たちの一喜一憂する様に思わずほのぼのさせられてしまいます。
 ヒロインであるモコちゃんの優しく朗らかなキャラ性も魅力で、こんなソープ嬢のいる風俗ならきっと通い詰めたくなっちゃうだろうなあと思わせてくれます。コミック原作だけに文芸が良くできてる感じですね。
 「抜ける度」は1ですが、コメディの好きな人は見てみても良いのではないでしょうか。作画は良いとは言えませんが、コミカルで楽しい雰囲気が出ているのは価値だと思います。
(彩雲11型)


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