スケ番商会キューティレモン　Part2 グラデュエイション(卒業)

　ストーリー・（本文参照）（添附画像はcametan様提供のものです）




・抜ける度：2

さて、件のムック本を入手したのは恐らく1984年かそこらの話だったと記憶してる。
って事はキューティーレモンPart1ってのは1984年辺りには既にリリースされてた、って事ですね。
ネット見ると確かに'88年のリリースって書かれてる例の方が多いんですが、んなに遅くないでしょう。恐らくワンダーキッズの変奏曲やくりいむレモンの超次元伝説ラルかPOPCHASERと同時期だ、って記憶してます。
多分'88年ってのはPart3のリリース時期だったんじゃないのかな。

Part3・・・・・・?
え、アレ程酷評した(笑)シリーズなのにPart3まで出てんの???
実際驚きましたよ(笑)。ホンマかいな、と。
件のムック本にも確かに「スケ番商会キューティーレモン Part1」って記載されてたんです。でも例の勘が

「これどーせ、尻切れトンボで1作で終わるぜ。」

って囁いてたんですがねえ(苦笑)。律儀にPart3まで出してた、なんて今の今まで知らんかったです(笑)。マジです(笑)。

実際、'85年辺りに入ると「くりいむレモン」一人勝ちが濃厚になってました。
ワンダーキッズはシーサイドエンジェル・MIUでフェードアウト。一方、くりいむレモンは、なんとノーカットのハードカバー、A4変形版のフィルムコミックがリリースされたりして、完全に独走状態に入りました。当時はビデオデッキの一般普及率がまだまだ低かったんで、こう言う本を買ったりして読んでたりしてたんですよね。僕もご多分に漏れず買ってましたし。
また、徳間ジャパンからはくりいむレモンのサントラが出るくらいで。作曲家に馬飼野康二を起用、と完全に他を引き離す。くりいむレモンじゃなければアダルトアニメじゃない、ってくらいの勢いだったんです。つまり、競合作が出ようが出るまいがくりいむレモンの独走状態は止められなかった。(これは後にうろつき童子が出るまで続く)
江口寿史の漫画のネタにもされてたくらいですからね。エリカの星、って作品で内職でくりいむレモンPOP CHASERのセル画を塗るシーンが描かれてる一コマがあったりするくらいポピュラーだったんです。
そんな中で出た一作がこのキューティーレモンPart2なんでしょう。誰かリアルタイムに覚えてる?覚えてねえよな、多分(笑)。

と言うわけで、これも初見です。
さてサブタイトル・・・。Part1も「ヴァージンロード」とか付いてて、「どこがヴァージンロードやねん?」って全く意味が分からない内容だったんですが、今回は「グラデュエイション(卒業)」・・・。ホンマに卒業関係あるんかいな?(結論から言えばこれも全く関係ないストーリーなんですが・笑)

いずれにせよ、前回のメチャクチャな内容に比べると、このPart2の方がまだまとまってます。遥かに良い。ただし、今時のアダルトアニメのエロを期待して観ると裏切られるでしょうね。中間にあるレズプレイをどう評価するのか、が分かれ目でしょう。多分、他の往年のアダルトアニメ評を見る限り、平均的には点数は2点くらいじゃないか、ってトコ。当時だと、3あったかもしれないな。

以下ネタバレありのあらすじ。
歓楽街を歩くレモン以外のレモングループの面々。



そこに、向かいの方向からチンピラっぽい男達がやってくる。




こいつら血桜組の刈り上げボーイズ(笑)とか名乗ってるんですが(笑)。
そこで、お決まりの、道を譲れだ何だ、と言う揉め事が起きるわけですね。
初めは優勢だったレモングループの面々なんですが、メンバーの一人(タカコと言う名前)がこのような状態に。



これで一気に形勢逆転。メンバーは路地裏に連れて行かれます。
そこでまずはメロングループ一の怪力の巨体女(デボラ)がのされます。



そしてメンバー全員レイプされるわけですね。






笑っちゃうのはデブを誰も犯さなかったトコ(笑)。最初にのされたお陰で貞操を守れたらしい(爆)。

ただ、このシーンも、前作よりはキチンと描いてるんですが、いかんせん、現在のアダルトアニメに比べるとあっさりしすぎ。
気になるセリフ回しもあることはあるんですが、絵的には良く分かりません。
最初にナイフを付きつけられたポニーテールの娘(タカコ)は最初正常位で犯されるわけですけど、

「まだまだこれからよ。こっちも頂くか。」

と言う男のセリフの後、姿勢は後背位に。タカコは

「いや、いや、やだ、いや、いや、ああ、やだ、やめてよ、裂けちゃう!　きゃあ!」

とか叫ぶんですが、これってアナル犯ってんのかね。良く分からんのだよ。
(もしそうなら、アッサリとしすぎてて勿体無いですね。最近の良作ならキチンと描くトコなんですけど)

さて、メンバーがレイプされてる間、ヘッドの我らがレモンたんはどーしてたのか、っつーと何と男とサテンでデート中。



アキラたんか?って思ってたら全然違うでやんの(笑)。何とアキラはいつの間にやらフェードアウト。結局この作品には出て来ません。
(別れたんかね・笑?まあ、スケ番と付き合うのも・・・と言うのは表面的な話で、さすがに前作のメチャクチャなシナリオを完全に引き継ぐ気が無かった、って事なんでしょう・笑)
今回のお相手役は「ヒロちゃん」。レモンの幼馴染らしい。



「やだあ、ヒロちゃんたら。」
「いやあ、本当さ。いまだに信じられないんだ。こんな風にレモンちゃんとデートが出来るなんて、夢みたいだ。」
「そんなぁ。」
「だって、僕達幼馴染なのにまだ一度も・・・」
「そうね、デートなんてしたことなかったもんね。ビックリしたわ。だって突然電話なんてかけてくるんだもん。」
「ごめんよ。」
「ううん、そんな・・・。」
「俺、就職したんだ。」
「本当?おめでとう。それでどんなお仕事?」
「男らしい仕事さ。やりがいがあって。」
「男らしい仕事・・・?」
「俺さ、いつもレモンちゃんに男らしくなれ、って言われてただろ?だから・・・。」
「そう、偉いわ、ヒロちゃん・・・。男らしい仕事って何?」
「実はね・・・。」

とフラグ立ちまくりの会話(笑)を唯一操を守ったでデボラ(笑)が中断しに来た。



デボラにレモングループの面々が血桜組の刈り上げ隊にやられた事を伝えられたレモン。メンバーは今は病院にいると言う。デートを切り上げ病院に向かうレモン。



ところで、病院にいるレモングループのメンバーは、いまだに診察を受けられないでいた。何故かと言えば・・・。



医者は看護婦と真っ最中(爆)。
診察しなきゃ、と言う看護婦に対し、スケ番嫌いの医者はレモングループの面々を「社会のゴキブリ」呼ばわりして一向に診察する気配がない。
そこに到着したレモン。診察室に殴りこむ。



ビックリして膣痙攣を起こす看護婦。医者はこんなカンジに(笑)。



医者なのに「医者を呼んでくれ!」と言う・・・まあ、こう言うオチを書きたかったんでしょうね(笑)。

さて、単身血桜組に乗り込むレモン。しかしそこでヒロちゃんの姿を見てしまう。そして結局囚われの身に。





ギレン似の男(血桜組組長?)にイマラチオをさせられるレモン。




それを見ていたギレンの愛人(笑)?自分もコーフンしてきたのか、皆の前でレモンをレズ責め。








さて、その後、ギレン(笑)とギレン女が寝室でエッチ。



この間、ヒロちゃんが囚われの身になったレモンを逃しにくるわけだ。




日を改め、血桜組に報復決定をするレモングループ。一方ヒロちゃんはレモンを逃した事で血桜組にリンチを受けていた・・・ってのがまあ、あらすじですよね。この後の展開は一々書かなくって良いでしょう。何故かレモングループはコンバットスーツを着込んでる、ってのが笑えますが(笑)。



ちなみに、血桜組事務所の壁が壊れてるのは、ネタ的にはCITY HUNTERのアレと同じです(笑)。

んで、やっぱりラストはレモンとヒロちゃんのセックス。これも前回同様、どこでやってんのかはサッパリ分かりません(笑)。



このシーンはPart1よりはマシになってるんですが、やっぱ中間のレズ描写よりは劣ってると個人的には思うんですよね。なんかそっちで気合入れちゃって疲れちゃった、みてえな(笑)。どうも二作続けて観ると、キューティーレモンのラストのエッチシーンってのは「ハッピーエンド」を表すモノ以上でも以下でもない、って気がしてきました。エロくなくってイイ、って開き直りがあるのかしらん。
で、例によってエッチが終わると唐突にビデオは終わるわけです。



うん、さすがにPart1があまりにもヒドすぎる、ってスタッフ側も思ったのか、エロシーンの全体的割合を増やして、一貫したシナリオにしてきましたね。このレベルなら当時のアダルトアニメ、特にくりいむレモンのPart3以降の平均的な80年代アダルトアニメに対しては充分対抗出来たのではないでしょうか。敵を研究したのかもね。
でも前に書いた通り、実際は'85年以降はくりいむレモンは横綱になっていて、やっぱ知名度では負けちゃったんでしょうね。（cametan）

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