スーパーバージン

 ストーリー・EP学園内には2つの超能力者集団があった。処女を守るスーパーバージングルーピーと、それに対立する超童貞倶楽部だ。スーパーバージンのメンバー魔子は、童貞倶楽部の多魔気を助けたことにより、仲間たちから糾弾されることになるが・・・。




 ・くりいむレモン8作目。今は無きレンタルにて、今は古着屋とか雑貨だったかの…バイク修理の店とかになったあそこの店頭にて…変わり行くものだな、当時予告ポスターを発見。絵柄はちょっとヘンだったが、急造ポスターで止むなしと思ってたので気にはならなかった。まさか、ポスターよりもトンでもな事になっているとは、その時はまだ気づけるはずも無かった。
 前作の「マコちゃん前編」に収録されていた予告では何とタイトルのみの発表となっていた。まさか…いや、わざとぢゃないのかな…発売前から「次回は確実にハズレだね。」と言われたりするのはさすがに不味いだろうしね。

・さて…どう書こう。キャラデザがあまりにも酷く、その「のぺぇ〜っ」とした絵柄からか「ムーミン」とまで称された本作、後に発売された総集編ビデオに収録されたスタッフのお遊びイラストでは、ずばりムーミンにされてしまっていた。なんでいちいちこんな絵柄にしてしまったのかなぁ。普通でいいよね。エロアニメなんだから、抜ける絵柄でやりゃ良いんだから。聞くところによると、「世界名作劇場」風なのを目指したらしいのだが、どこをどうしたらここまで離れてしまうのだろう。そんなことでも、こんなことがあるからこそ、これもあの頃の一つの形なんだな…「次は何が起こるか判らない。」これも又、くりいむレモンの繁栄だと見えた85年度だからこそなせる業か。

・それは出来の悪いジョークだと思いたいが、こういう話だ。
 『アメリカでくりいむレモンシリーズのフィルムコミックスが発売されており、深夜の本屋に泥棒が入って、根こそぎ持っていったそうな。だが何故かこの作品のフィルムコミックスだけは、一冊も持っていかれなかったと言う。』
 そのフィルムコミックスの、もちろん日本で発売されてるやつだ。向こうの事情は知らんので…んで、それ、表紙は可愛かったよ。絵柄が変わってる程ではないが、こんなもんかと言える程度にはなってた。ネットオークションにでも出てたら見てみると良いだろうが。まぁ、内容からすれば、その表紙は一種の詐欺まがいなデザインになってしまってたかも知れないけど。

・今はとあるコンビニエンスチェーンになったとある古マンガ屋にて、本作の中古テープがあったので、購入したのだ。おぉ、わざわぜねぇ…あの頃はやたら自作ビデオCD作成に凝ってたから、そのベースにしたかったんだな。…レンタルにすりゃ良いんだが、やはり単品作品のテープ、手にしたいではないか。値段もかなり安く、300〜500円位のはず。家に帰って観賞してみると…「おぉっっ!!エロシーンが痛んでいるッッ!!」感動した。…っておい、このろくでなし作品だからこそ痛んでいないと踏んでの行動ぢゃなかったのかよ!…そうだったんだけどね。本来の目的はこのテープでは事実上果たせなかったが、面白い経験が出来たものだ。

・ビデオCD版を初見時…それはつまりはDVDの仕上がりと同じなのだが、見たときふと思ったことが…「こんなんでは燃えんから、ハナっから過剰なモザイク付けんといて、どうにかしといて。」ってね。ビデオCD側での表現規制において、向こうは向こうで基準はあるようだが、「描く」どころか「書いて」すらいないところに、そこがあれが描かれる位置にあるからと、モザイクを挿れる…やはりヘンだ。自分の贔屓作品以上にそれが思われた。かえって目立ったのだ、その「大人の事情」が。

・98年頃と記憶するが、某社より小説版が発売された。何ゆえにその年に、そして何ゆえに本作も。他も数本出たのだが…確か序盤か中程で読破を断念、最後だけ読んで売りに行ったのではなかったかな?ぜんっぜん面白くなかった。あの頃のあの会社から発売されたのは…他の発売された作品の方でも書くけど…オレの中では「黒歴史」だね。元の作品自体を台無しにした感があるな…同人レベル。

・おっと、忘れるところだった。オープニングで魔子が「処女だけに許されたこの力で!」なんて言ってたが…まぁ、これはイメージ的なものかも知れんが、後半、クライマックスシーンで、タマキ君とやってる時のあれ…超能力ぢゃないの?だったら「処女だけに」ってのとは矛盾するな、力の残りみたいなものか?それとも、二人の愛の力か?なんだったのでしょ。そのシーンでは、愛し合ってると言うよりも魔子がただタマキ君にやられてるようにしか見えんカットも二つ三つ…だったな。

・抜ける度は1。ヌキどころとしては…あったっけ?ちゃんとエロシーン、作ってるけどさ、こんなヘンな絵柄でも、エロアニメらしい事やってくれていて、それだけは十分に評価に値する訳で。くりいむを見ているとの実感は一応は十分ある訳で…でも、それとこれとは話が別。序盤の魔子のシャワーシーンが一番まともな見栄えだったような気がするのは気のせいか?オープニングで、魔子が男たちに襲われる(?)的なシーンでは服乱れしかなかったのが残念…半裸まで服を引き裂くとか、やって欲しかったか。

・アニメとしてのお勧め度は1〜2。キャラデザがまともならね。ボーイフレンドになるタマキ君も、あんま魅力を感じないし、やっぱ絵柄で損してるな…はずれ。それを楽しむには十分でしょう。
 視聴において、やはり、ちゃんとした形で見たいならVT・LDのアナログメディアでどうぞ。VTレンタルがもっともお勧めです。今も置いてるなら、保存状態もそれなりに満足の行くものでしょうし…人気を思えば。…地元では整理にてくりいむレモンは全て失われたが。
 入手に関して言えば、やはり単品でのDVDが最も入手しやすいと思われ、「いけないマコちゃん…前編」とのカップリングのやつです。新品か中古か値段はさておき、くりいむレモンシリーズをそれなりにおいている店ならば比較的入手しやすいはず。はずれタイトルのおかげで、入手はゆるいはずなのだ。だからこそせめて、どれかの形で、美品で残っている事を願いますな。美しくないからこそ生き残れることもある。…マコは十分だろうって?そうなんだけど、そうなる理由があったんだ。
(輝川流一)


 
・くりぃむレモンシリーズの8作目で、初期では最も異色の作品とされている。まるでムーミンのような面長のキャラ設定が話題を呼び、カルトなファンを多く持つ。
 こういう色んな作風を模索していた状況が、当時の「くりぃむレモン」のシリーズとしての魅力であり、作品の出来不出来は別として、そのチャレンジ精神は高く評価したい。
 本作は世界観のユニークさが楽しい仕上がりで、未分化な性意識が異性への愛へと発展する様が良く描かれており、見ていてほのぼのとさせられる佳作である。
 エロのキモは魔子ちゃんがエッチに吊し上げられるシーンだろうが、いやらしさの訴求力は弱い。しかし本作に関しては全然ノープロブレムだ。
 こうした楽しいオリジナル作品が作られなくなった現状が寂しく思える。「抜ける度」こそ1.5がせいぜいだろうが、見ておいても損のない作品である。
(イボイボ)


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