対魔忍アサギ vol.04 闇に舞うくノ一

 ストーリー・組織の首領ブラックは、アサギを殺さずに仲間に迎えようと言いだした。それに異を唱えた朧はブラックの不興を買い、魔物たちによって輪姦されてしまうが・・・・




 ・人気シリーズの4巻目で、どうやらこれで完結らしいです。
 友人宅でDVDを見せて貰ったので、記憶のみによってレビューをすることになりますが、まず一応シーンの流れを書きますと。
 (1)朧がブラック(組織のボスだそうです)とハメまくり。
 (2)ブラックがアサギを味方にしようと提案。反対した朧はブラックに叱責される。
 (3)朧、バツとして(?)魔物から輪姦される。
 (4)アリーナでアサギとさくらが戦う。決着はうやむや。
 (5)アリーナでアサギはフィアンセ(魔物化している)と戦う。アサギはフィアンセを殺害。
 (6)アサギは朧と戦う。朧、斬殺される。
 (7)解放されたアサギとさくら、事件の黒幕を抹殺しに行く。
 といった感じです。
 視聴して思うのは、あまりにグダグダでウンザリだなあということ。シナリオがひどすぎます。
 どうしてアサギがさくらと戦うのか、朧と戦うのか、フィアンセと戦うのか、また敵ボスはどうしてアサギを解放するのか、合理的な説明のないままにダラダラと話が進むため、キャラたちに全く感情移入が出来ませんし、次はどうなるんだろう?なんて引き込まれることもありません。
 これでは犯罪組織の乱交パーティーにアサギとさくらがゲストとしてお呼ばれしたようなモノで、ヒロインが捕まり、犯され、壊される(あるいは何とか逆転)という、この手のエンターテイメントのキモとなる部分がスッポリ欠落している。それは文芸的に0点ということです。
 エロシーンも合間合間におざなりに配されているだけで、しかも毎度ワンパターンの高速ピストンアヘアヘヌルヌルというやつばかりで退屈の極み。思わずピクチャーサーチを使用したくなりました。
 オチは、それ自体は比較的良くまとまっていますが、アサギたちが何とか死地から生還したという構成になっていないため、全体から見ると「ああ、上手く終わったな」という説得力を欠いています。
 これは「レイ風」でも感じたことですが、何だか最終巻全体が蛇足みたいな印象を覚えました。
 「抜ける度」は1.5。個人的に、かなりガッカリなシリーズとして終わってしまったのは残念です。
(彩雲11型)


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