大悪司 (第一巻〜第六巻+外伝)

 ストーリー・戦争に敗れた、架空世界のニホン。主人公の山本悪司は、収容所に入っている間に、実家である地域管理組合「わかめ組」をまんまと乗っ取られてしまう。しかしめげない悪司は、新たに「悪司組」をブチ上げて反撃に打って出た!




 ・2003年から2005年にかけて、グリーンバニーレーベルから全6巻構成で発売された大作で、原作は人気PCゲームだそうです。
 制作背景やストーリーについては下で↓himhim様が詳述して下さっていますので割愛しますが、要するに本作は、壮大なピカレスクロマンをエロでやってみようという企画でありましょう。
 その壮図は良いと思うのですが、しかしオイラ個人的には、少なくともこのアニメ版は面白くありませんでした。
 何故つまらなかったか。それは悪司という主人公がダメだからだと感じます。
 ピカレスクロマン(悪漢もの)ですから、その主人公はとにかく悪党でなくてはなりません。
 しかし一方で、どこかペーソスを感じさせて憎めないだとか、あるいはとことん憎々しいけど、何か大きな事をやってくれそうだと期待させられてしまう等、視聴者にアピール出来る魅力が必須です。しかし悪司にはそれが無いのです。
 言うことはやたらバカでかいですが、やることがとにかく行き当たりバッタリでマヌケですし、ケンカをやらせりゃ負けてばかり。無能の極みです。
 そんな悪司ですから、彼が女の子を手込めにしたり調教したりしても、「コイツがやるならまあイイか」とはとても思えず、理不尽さ、陰惨さばかりが際立ってしまう。半端なチンピラがただ悪いことをしているだけなんですから当たり前です。
 ゲームであれば、そんなダメな主人公を強く育てたり、あるいはダメなりに頭を使って苦境を乗り越えたりというシチュでプレーヤーを楽しませることが出来ましょうが、アニメはダメをダメなままに見せられるだけなので、見ていてウンザリしてしまいます。つまり元々アニメ化には向かない素材なのか、あるいは上手くアニメとして料理し損ねたということなのではと思います。
 エロとしては、とにかくやたらと大勢の女の子をレイプ、調教しますので、見せ場としてはボリュームたっぷりですが、上で書いたような理由でチンコへの訴求力は欠きましょう。よってオイラ的には「抜ける度」2未満。
 ちなみに作画は線の少ないスッキリした味で、何か桜井弘明監督作品のような可愛らしい演出も見られます。
 原作ゲームと比べてどうなのかは存じませんが、こういうシンプルな絵は嫌いではありません。
(彩雲11型)


 ・アダルト美少女ゲームメーカーの老舗・ALICESOFTの人気作、”大悪司”のアニメ版です。
ゲーム版が好きだったので全巻見てしまいました。
製作はGreenBunnyという会社です。
まず本編全六巻の方から。
ゲームをやった方ならばお分かりいただけると思いますが、基本はゲームの流れに沿っています。
知らない方の為に簡単に説明ますと、戦後のヤクザがオオサカを統一するまでのお話です。
そのせいか、殺し合い、レイプなどは当たり前のようにでてきます。
そう言うのが苦手な方にはお勧めできない作品です。
基本は先ほど言ったようにゲームと同じですが、内容はというとこれが違ってきます。
登場しないキャラが多かったり、レイプされないはずのキャラがレイプされたりと突拍子もない展開をみせます。
ゲームと同じと思っていると、意外にドキリとすることも・・・

では簡単に・・・

舞台は大戦後の日本。わかめ組の若、山本悪司(主人公)が戻ってくるところから話が始まります。
敗戦国日本は女性上位国家ウィミーに支配されている状況です。
帰ってきた悪司は男という理由で上に戻ることが出来ず、結局追い出されてしまいます。で、転がり込んだ先が奉仕 青年団の元に転がり込みます。ここのメンバー、曜子、智子、未来の三人をコマして青年団を支配してしみます。
そのあと、組を取り戻そうとしてまたしても敗北。あわやというところで幼馴染の加賀元子に助けられます。悪司は 逃れられますが、捕まった元子は組員の慰み者にされてしまう。
ここまでが一巻になります。
元子が複数に犯される陵辱シーンは相当エロいです。絵も綺麗ですし声も悪くないので抜き度も高いと思います。
三人娘の方は曜子が陵辱と悪司にやられるシーンの二回ありますがちょっと淡白に感じるかも・・・

二巻は悪司の想い人、白民華が登場。しますが、あっさりと捕まって悪司を捕まえるえさにされてしまいます。悪司 も捕まります。そのあとは民華とやらされたり、組員にやられる彼女を見せつけられたりしたあと、殺されそうに。 ここで悪司の伯母・殺ちゃん登場と相成ります。
結局民華は自殺、わかめ組は敗れるわけです。ここまでが二巻となります。
民華とのエッチシーンは悪司とやらされるシーンと組員複数を同時に相手にするシーンの二部構成になっていてかな りエロく仕上がっているので抜き度は高いですと思います。他にもエッチシーンはありますがあまり抜き度が高くな いのでここだけ推薦。

三巻は冒頭から戦闘シーン。乃木家に乗り込み、孫娘の喜久子を拉致、調教してしまいます。
敵としては奇跡を起こす那古神を崇める那古教が登場。悪司の台頭を恐れた幹部、月瀬寧々は刺客として土岐遙を放 ちますがあっさりと捕まってしまいます。喜久子と二人、タマネギ(悪司のところの調教師)の調教を受け、男なし ではいられない体にされてしまいます。
悪司は遥を金持ちに売り払い大金をせしめます。そこに那古教徒が攻め入ってきたとの報が・・・
ここまでが三巻になります。
序盤はクンニだけですが調教シーンに入ると長い時間エロシーンを堪能できます。絵も綺麗で声もなかなかエロいで す。二人の落ちていく様は非常に抜き度が高いですので全六巻の中では一番お勧めかも。

悪司のもとに攻め入った那古教徒たちはあっさりと返り討ち。寧々、筒井朝顔、野山めぐるを捕縛。タマネギに調教 させます。その頃の悪司は喜久子、筆おろしの相手・神原夕子と3Pやってます。
寧々を捕縛された那古教では那古神・由女と幹部の古宮陽子がレズっています(ただし、由女は両性具有)。そこを 由女を取り戻しに来たウィミーの科学者・イハビーラに由女を連れて行かれて那古教壊滅。
ここまでが四巻です。
三人の調教シーンは短くあまりエロさがありません。また3Pのシーンも三巻を見たあとだと少し淡白に感じるかも 。曜子と由女のエッチシーンは百合みたいで綺麗ですのでここは抜き度が高いです。

実験体である由女を取り戻したイハビーラはウィミー基地内で実験開始。両性具有体を作り出し、男を抹殺する計画 を実行に移します。基地内のそこらじゅうでSEXの嵐。
なんとか逃げ出したウィミーの士官・プリシラ=ヴァドルと生き延びた陽子からイハビーラの正体が分かります。さ らに喜久子が誘拐され、悪司たちはウィミー基地へ。プリシラと悪司の過去、悪司と元子のSEXなどがあります。
ここまでが五巻になります。
五巻は前半のウィミーでの乱交シーンが一番抜き度が高いです。司令官のどんどん落ちてゆく様はなかなかの見物で す。また、後半の元子とのセックスはちょっとここまでの悪司とは毛色が違っていい感じです。エッチシーンについ ては全体的にいい感じですが、少し絵が荒い感じがするのが難点かな?

ついに最終話。ウィミー基地に乗り込んだ悪司たちでしたが、イハビーラのバイオ兵器に苦戦。喜久子は操られるは 、悪司は古代兵器・セヤダタラとSEXした起動させるは、殺ちゃんは捕まるはとイベントのオンパレード。
喜久子は元子と陽子によって正気を取り戻し、バイオ兵器も悪司の女たちによって無力化させます。
悪司のほうは死んだと思っていた民華と再会。この時点でウィミー人によって穴奴隷にされた民華は悪司とSEXし ながら命を狙ってきます。それを救ったのは元子。
これにより悪司は民華と決別。元子を取ります。
イハビーラの下についた悪司を待っていたのは殺ちゃんの体を乗取ったイハビーラ。でしたが、殺ちゃんの精神力に 負け、悪司たちの前に屈します。
残ったのは起動したセヤダタラ。巨大化してオオサカで大暴れ。謎の人物の助力でこれを倒してオオサカ統一と相成 ります。
最後は元子とSEX.そこに曜子誘拐の知らせと一枚の紙が渡されます。
謎の助っ人・祖父、山本一発の駆る丸太バイクに跨るセヤダタラ、曜子、民華。これにてエンドと相成ります。
悪司とセヤダタラのセックスはダッチワイフとの行為を見ているも対であまりいいものではありません。その分、喜 久子、元子、陽子の3Pはレズを思わせるシーンで抜き度が高いです。残念なのは短過ぎることかな。
民華との再セックスはこちらもエロさが高いです。また間に民華が肉人形に落ちるまでのシーンがはさまれ抜き度を 高くしています。ラストに元子とのシーンもありますがそれはオマケといった感じ。
全六巻の長丁場ですがエロシーンの絵も綺麗なものが多く、また声に関しても下手なのが少なく、シーンを盛り下げ ることはないと思います。抜き度も高く全体にまとまりがある感じに仕上がっています。

次に番外編となるわけですが、ここでは殺ちゃんがヒロイン。伯母から悪司の婚約者となって登場。
本編には登場しなかったPMも登場しますが、殺ちゃんに瞬殺されます。
悪司との性交渉がうまくいかないと悩んだ殺ちゃんはタマネギに相談。
タマネギは捕らえたPM幹部の支倉アエンと支倉キリカの姉妹を使って実演。性器について色々教え込みます。おか げで二人ともぶっ壊れてますが・・・
このあとようやく悪司と結ばれた殺ちゃん。三回ほどやってENDとなります。
まずPM幹部のアエン、キリカのシーンですがエロさは感じます。というかエロいです。なので絵の汚さが少し目立 ってしまって・・・それでも抜き度はそれなりにあると思います。短いですけど・・・
殺ちゃんとのシーンはないないのペッタンコ大好きな人にはたまらない作りになっています。こちらがメインのため か、絵は全体的に綺麗ですので、抜き度は高くできています。

ちなみに一巻についてくるおまけディスクにはタマネギの調教風景が収録されています。体験者は本編に出番のない 、高山はみ。完全に落ちるまでが描かれています。
こちらもないないのペッタンコ好きにはたまらない一本。絵は綺麗ですし、エロシーンしかないので、お試しにはち ょうどいい感じに出来ています。


最後に寸評を。
全体的に絵は綺麗です。ただ少し絵が崩れるところがあるのが気になります。とくにエッチなシーンで。音楽も声も 気にならない程度の出来になっています。
エッチと戦いが半々くらいの構成ですので、気楽に楽しむことが出来ると思います。
原作を知らない人でも十分楽しめるつくりになっています。逆に原作を知っていると物足りなさを感じてしまうかも 。大勢でてくる女性人のうちほんの一部しか取り扱っていません。そのため好きなキャラのエッチシーンがないとめ いってしまう可能性もあります。
ゲームをやったことがある方でしたら特殊条件で仲間になるキャラ(特に中盤から終盤)のキャラは出番すらありま せんので、その中に好きなキャラがいましたら、あきらめてください。
ゲームをやったことのない方は基本的にやくざものといったつくりですので、陵辱、調教が多いです。こういったシ ーンが苦手でない、好きだという方にはお勧めできる作品だと思います。

抜き度はエッチシーン綺麗さ、声や音楽の観点から見ても3.5点、原作の好きなキャラがいてそれが出ていないの ならば3点といった感じです。
大外れといったアニメではありませんが、万人にお勧めできる作品ではありません。
先ほども書きましたが、陵辱調 教が好き、またはそれほど気にならないという方でしたらお勧めできる作品だと思います。
(himhim)


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