大失禁ヘレナ(前・後編)
ストーリー・テオドーラとヘレナは、ブルグンド族の長の娘姉妹だ。ある日突然、メルヴィン族が侵略にやってきた。国は蹂躙され、姉妹も捕虜となってしまうが・・・
・2005年にバニラレーベルから全2巻構成で頒布された作品で、どうやらオリジナル企画のようです。 何度も書いていることですが、エロアニメと言えば右を向いても左を向いてもゲーム原作ものばかりの昨今にあって、地道にオリジナル作品を発表し続けるバニラさんの努力は本当に尊いと思います。 その一方で、そうしたオリジナル作品に「これは!」という佳編があまり見あたらないのは残念なところ。本作「大失禁ヘレナ」も、見ていてノレない、いささか退屈な仕上がりになってしまっています。 内容について。 本作はファンタジーエロスであり、剣士たちが戦う中世風の世界が舞台となっています。 ヒロインたちは「蛮族」と呼ばれていますが、耳が尖っているなどの外見からして、エルフ等の異種族なのだと思われます。 その彼女らの国が侵略を受け、一族は殺されるわ犯されるわ調教されるわでアラ大変!というのが粗筋です。 出てくるヒロインは2人ですが、タイトルにもなっているヘレナ(妹)はあまり活躍しません。と言いますのも、この娘は前編でレイプ調教されてしまい、アッと言う間にオツムが壊れて廃人になってしまうからです(言葉もほとんど喋れなくなる)。 で、ドラマを支えるのは姉のテオドーラの方ということになりますが、こちらはこちらで戦場を駆けめぐってばかり。エロらしいシーンは二回くらいしかありません。 結果的に、本作はエロとしては相当に弱く、抜き用には使いづらいでしょう。 そのかわりにドラマが面白く見られるかというとそれもダメ。 テオドーラが色々とツライ目に遭いますが、それで視聴者が引き込まれるほどの迫力はありません。 またやたら謎めいたセリフを口にする敵役が出てきますが、彼のそうした行動にもほとんど説明がなされないまま、ストーリーは尻切れトンボで終わってしまいます。 見ていて、一体何がやりたかったんだろう?という印象しか残らず、それではやはり作品として失敗でありましょう。 「抜ける度」は1.5。 ちなみにタイトルに「大失禁」とありますが、それらしいシーンは少ししかありません。なので、CC物が好きな方にもアピールはしにくいと思われます。(彩雲11型)
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