Diabolus〜鬼哭〜(全二巻)
ストーリー・山中に佇む学園・・・・久々にそこへ戻ってきた風紀委員の真香は、学内の見回りを始めた。しかし学内では、謎の青年が女子学生を次々と強姦していて・・・・ ・2009〜2010年にかけて、PoROというレーベルさんから頒布された作品です。 いわゆるメディアミックス企画というヤツらしく、同じ世界観で括られた複数の作品が、小説やゲームやアニメとしてほぼ同時に発表されるという形態を取っているようです。「エスカレイヤー」なんかと似ていますね。 本作は、そうした一連の作品群の中で、時系列的には最後の物語らしく、よって全体が外伝的エピローグのような作りになっています。 しかしまさにそのことが本作を、シマリのない、ユルユルテンションの凡作にしてしまったように思えます。つまり、あんまり面白くないです(スイマセン)。 世界観やストーリー、そしてキャラたちの相関について、本作はほとんど何も説明しておらず、故に見ていて非常に落ち着かない、そぞろな気分にさせられてしまいます。 時々ゲームの画面らしいものが回想としてインサートされ、製作者側としては、それで世界観やストーリーは何となく察してくださいというつもりのようです。 しかしアニメを見る人は、原作あるいは前作に当たるゲーム等のファンとは限らず、初めて見る人も大勢いるでしょうから、これではあまりに不親切です。 そうした根本の手抜きが、本作ではエロシーンにまで影を落としており、一体どういう関係なのやら分からないキャラ同士がハメるわけですから、ちと大げさに言えば、レイプなのか和姦なのかすらあやふやで、それでは見ている者を興奮させることなど難しいでしょう。 学園が舞台となっていて、そこら中で強姦魔が暴れているのに、一切騒ぎにならない(つまり犯される女の子しか出てこない)という展開の不自然さも気になりました。 「抜ける度」は2。 ちなみに作画は可もなく不可もなく、平均レベルという印象でした。(彩雲11型)
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