恥辱診察室(全二巻)

 ストーリー・長塚総合病院にやって来たイケメン医師、石田真治。彼は経営難の病院をいくつも立て直した敏腕としてスカウトされてきたのだ。早晩廃業に追い込まれそうな長塚医院を、彼は救えるのだろうか。そして彼の「治療」テクニックとは?




 ・アトリエかぐやというメーカーさんのエロゲをアニメ化したものだそうです。
 最初にズバッと評価してしまいますと、かなりの良作だと思います。こんなこと言うとまことに失礼ですが、ミルキーレーベルとは思えないくらい面白い気がします。(ゴメンナサイ)
 内容的には、コマシ野郎のバカ医者が何だかんだいい加減なこと言いながら患者の女性をハメてしまい、エロエロアヘアヘ、ねえ〜もっとォ〜ってな具合にセックス奴隷にしてしまうという馬鹿馬鹿しいお話しです。
 馬鹿馬鹿しいものを「馬鹿馬鹿しくないんだよ!」って大マジにやられると鼻白んでしまいますが、本作は「馬鹿馬鹿しいけど面白いからまあ見てってちょうだい」って感じで一歩引いたような作り方をしており、その余裕が楽しい作品になっています。
 具体的には、こういう調教モノらしい陰惨な雰囲気がなく、全体にコメディ調の演出がなされています(BGMもウキウキと楽しい感じのものがかかっている)。
 ですから見ている方も、「これは私がアメリカで学んだ最新の医療技術です」なんつってオ○ンコをいじくり倒すだけの主人公を「バカだなあ」と笑って見ていられるわけで、この演出は成功しているように思います。
 もちろん好みは人それぞれでありましょうが、オイラは例えば臭作のように「調教の美学」などと大仰ぶって言われると引いてしまう方ですので・・・
 ちなみにエロシーンもタップリ入っています。そもそも主人公の「治療」はエロテクですから、治療シーンは全部エロということになるわけで。
 メインとなるのは、一巻目ではタカビーなお嬢様(仮病で入院している)をメロメロにする、いわゆるツンデレ展開のエロ。
 また二巻目は、欲求不満の人妻とその娘を同時にハメてしまうというもので、母娘ドンブリモノと寝取られモノが同時に楽しめます。
 どちらもなかなかに濃密で、途中から「治療」が治療でも何でもないことに気が付きつつ、もはや官能に飲まれ、抗えずに流されていってしまう女性達の心理が丁寧に描かれています。エロい!
 原作ではヒロインであると思われる少女のエロシーンがないなど、ややキャラを使い残している感はありますが、中途半端に全員のエロを描くより、思い切り良く対象を絞った作り方もまた正解でしょう。
 作画もかなり良好で、何より女の子達がみな可愛らしく描けているのは高ポイントです。ナースもの、ライトな調教モノがお好きな人は見てみても損はないでしょう。
 「抜ける度」は3にちょっとたりないくらい。地味な印象だけれどオススメです。
(彩雲11型)


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