ドリームノート 第一話

 ストーリー・雅也は家庭教師をして暮らす青年だ。教え子の優美は清楚な美少女で、雅也の劣情を刺激して止まない。そんな彼の欲望が現実となる日が来た!・・・




 ・2009年に、「ガールズトーク」というレーベルさんのデビュー作として頒布された作品です。
 原作は毎度PCゲームだそうで、タイプの違うヒロインを次々と犯していくという構成はいかにもゲームっぽいです。
 内容的には、いわゆる「MCもの」なのかと、見る前は思っていました。
 「女を思い通りにするドリームノート(ウィングマンですね)を使って、主人公が欲望を実現する」というシノプシスを見ますと、精神支配ものとしか思えないからです。
 しかし実際に視聴してみますと、精神支配のテイストはあまり強くありません。
 何故か。
 主人公はまず、家庭教師として教えている女の子を部屋で犯すという願望をノートに書き、その通りに女の子に襲いかかります。
 少女は泣いて抵抗しますが、主人公は力ずくで犯してしまいます。
 次に主人公は、その少女の妹(ツンデレキャラ)に目を付けます。
 ノートに「プリクラを撮りながら犯す」と書き、その通りにプリクラをしながらレイプしてしまいます。
 最後は少女二人のお母さんが標的となり、「ダンナと電話中に犯す」というノートへの記述に則り、そのまんまに犯してしまいます。
 お母さんは人妻ですから当然抵抗するんですが、強引に行為に引きずり込まれてしまうというノリになっています。
 ここまで見てきて、視聴者としては当然にこう感じることでしょう。
 
「ドリームノートいらねェじゃん!」と(^^)
 これがまさに本作の弱みでありまして、せっかくのウリであるメインの設定を上手く活かせていないわけです。
 後半になりますと、ドリームノートの魔力を使って少女たちを特定の場所に呼び出したりと、それなりに活用はしますが、「相手に意識がないと犯していてつまらない」とか何とか言って、結局MC状態を解除してしまいます。
 MCがウリなのに、演出上MCがジャマという、企画骨子を根本からスポイルしてしまう展開に、見ている方としては戸惑うばかり。それが気になって、エロい気分にならないのは困りものです。
 そうした不満故、「抜ける度」は2と、少々辛く付けさせていただきます。続巻で上手く持ち直してくれると良いのですが。
 ちなみに作画は、やや平板な味ながら、大きな崩れもないのでまずまず及第かと思います。
(彩雲11型)


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