奴隷市場 SLAVE1「Bianca(ビアンカ)」
ストーリー・故国からの密命を帯び、キャシアスは異教の国へとやって来た。この国と本国とは、近く戦端を開こうとしているのだ。キャシアスを出迎えた親友ファルコは、任地での風俗を知らしめようと、彼を奴隷市場へ導く。そこで出会った美少女ビアンカは、何故かキャシアスを兄だと思いこんでしまうのだった。ビアンカを買い受け、真に妹として可愛がるキャシアス。しかし2人にはやがて謎の影が忍び寄り・・・・
・ディスカバリーレーベルの作品で、これもどうやらゲーム原作らしいです。ちなみに三部作ですね。 内容はタイトルまんまに奴隷市場を巡る事件を描くものですが、実在の国家名とかを使ってるのに奴隷とか人身売買などというデリケートなテーマを扱って差し障りがないのか、最近はオイラも(情けない話)すっかりその手の規制に慣れてしまっているためハラハラさせられました。 一巻のストーリーは、主人公のキャシアスが異国のインモラルな風俗に出会い、秘めていた自らの倒錯欲求を爆発させる様を描いています。陳腐でステロタイプな話ではありますが、シナリオがなかなかしっかり練られていて面白い。何よりキャラの心情が皆イキイキと活写されていて、ついつい入り込んで見てしまいます。これはエロアニメとしては良心的なお仕事だと評価するべきところでしょう。 ヒロインのビアンカちゃんは最初パッパラパー状態なのですが、その無垢さ、純真さ故になかなか魅力的です。悲劇的運命に呪縛されている少女の儚さ、哀しさというのが良く出ています。正気を取り戻すことが逆に不幸となるラストなど、オイラは思わず同情してしまいましたよ。 一方エロとしては可もなく不可もなくという感じです。恐らくは原作ゲームの味と思われるキャラデザが一種独特で好みは分かれるでしょうが、一通りの被虐シチュがありますし、しまいには狂ったように求め合うキャシアスとビアンカの壊れっぷりもまずまずです。作画はあまり良いとは言えませんが・・・。 一巻目の「抜ける度」は2.5とします。(彩雲11型)
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