特別病棟(全2巻)

 ストーリー・槇村涼子は優秀な女医だ。しかし彼女にはある秘密があり、そのために淫らな人体実験を繰り返していた。同じ病院に勤務する、美しいナースたちを生贄として・・・・




 ・2007年から2008年にかけてミルキーレーベルから頒布された作品で、原作としてPCゲームがあるようです。
 内容はいわゆるナースものであり、新発明の媚薬によって、ナースたちが次々と実験台にされるというステレオタイプなストーリーが展開されます。
 ちょっと変わっているのは、主人公も女性ということです。
 彼女は両性具有者なのですが、しかし生殖能力は低く、子孫を残すために媚薬を使って色んな実験をしていると・・・そういう設定になっているのです。
 ナースものというと、フツーはヘンタイの青年医師が主人公というパターンがほとんどですから、少し毛色が変わっていて楽しいと言えるかもしれませんが、この辺り、原作ゲームでもそうなっているのかは、浅学にして分かりかねます。
 一方でエロとしては特に目新しい要素もなく、媚薬でアヘアヘにされたナースたちを主人公が犯したり調教したりというベタな展開が続きます。
 ベタとは言っても堅実な作りであり、そこそこ鬼畜味も出ていますから、抜くのに使えないということもないでしょう。百合の好きな人にも良いですし。
 キャラたちも、巨乳のメガネっ娘あり、清純派あり、マニッシュギャルあり、ロリありと順当なところを揃えてありますし、レズ責めで感じていく様子もカワイイです。
 ただ抵抗をしようとするパートが非常に短く、皆すぐに堕ち状態で「もっとちょうだい」と喚きだすのには、興を削がれる向きも多いことでしょう。
 また媚薬には個人毎に副作用があり、乳首が肥大化したりクリが肥大化したりするのですが、その度にいちいち「ふうむ、この乳首は副作用なのかしら。もっと調べなくては」とか何とか、大まじめのリアクションが入るのにもちょっと引いてしまいました。
 どうせヨタ話なんですから、医学がどうとかいうことはもっとサラッと流し、濡れ場だけを徹底的に描いても良かったのではないかと思います。
 「抜ける度」は2.5。
 お話しが特に面白いわけでもなく、作画も中レベルですが、破綻もなくキッチリと完結させている、なかなか良心的な作品だと思います。
(彩雲11型)


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