特務捜査官レイ&風子

vol.01 家畜たちの檻

 ストーリー・近未来の東京。桐沢レイは若く美しい特務捜査官だ。麻薬組織「12天使」を追う彼女は、相棒の泉風子と共にそのアジトへ潜入する。しかし逆に捕虜となってしまい、それぞれ残酷な陵辱を受けることに!・・・




 ・PIXYレーベルが放つ三番目のシリーズで、これまでの「リリア」、「姉☆孕」と同様、リリスというレーベルのPCゲームが原作となっているそうです。
 内容的には、美人捜査官たちが捕虜になってエロエロ苛められてアヘアヘ泣いたり喜んだりという、いわゆるヒロイン捕まりモノ。
 地震によって潰滅した近未来の東京が舞台になっていたり、ヒロインの相棒が気弱なメガネっ娘だったり、ドジこいて麻薬組織に捕まっちゃったりと、ウチのサイトのヘッポコ小説と全く同じ設定なのが何となく嬉しかったり(^^)要するに、どこにでもあるありふれた世界観でありキャラ設定なわけですね。
 肝心のエロですが、シーン的には大きく三つのシチュがあります。
 (1)冒頭、悪の組織の女幹部が、どういう事情なのか仲間にリンチされ、触手生物によって廃人にされてしまうシーン。
 (2)ヒロインのレイさんが男たちに輪姦され、散々中出しされてお腹が精液でふくらんだりするシーン。
 (3)サブヒロインの風子ちゃんが敵の女頭領(ロリ)に指マンされてイキ狂うシーン。
 の三つです。
 それぞれシチュとして非常に美味しいんですが、どうもイマイチ被虐感や淫靡さに欠け、個人的にはかなりガッカリしました。
 まず(1)ですが、触手に細かな演技が付けられているのは良いのですが(細い触手が出てきて皮膚に刺さったり、卵(?)を産み付けたりします)、それに対する女体の方の演技が散漫で、いちいちオメコが収縮したりお腹が波打ったりという描写が無いのは残念です。
 またせっかく廃人化されるのですから、その瞬間などはもっと派手に、絶望感を込めた演技を付けておくべきだったと思います。
 次に(2)ですが、これは演出が悪いと言うよりも、オイラ個人の嗜好から外れているだけで、ですから人によってはとても興奮できるかもしれません。
 と言いますのも、オイラは女性の猥語演出が大の苦手でありまして、それも正義のヒロインが「臭いチンポ」などとのべつにわめき散らしている画面には萎えてしまうのです。(レイさん自体は、迫力のあるグラマーでなかなか魅力的なのですが・・・)
 逆に言うと、そういう演出の好きな人にはこたえられないシーンと言えるでしょう。最近流行りでもありますし。
 最後に(3)ですが、これは百合責めであることは嬉しいのですが、ちょっとした指マンでいきなり「チンポちょうだい〜!」とノリノリの風子ちゃんにはゲンナリしてしまいます。処女で、しかも清純派という役どころなのですから、もう少し凛としたところを見せていただきたい。
 もっとも、そういう展開にした方がすぐにエロに持って行けて良いということも言えるのですが、それならそれで媚薬を使うとかの説得力が欲しい。それもなしに、犯されたり指マンされたりでハイ堕ちましたというのはやや寂しい気がします。
 以上、少々厳しく書きましたが、基本的には丁寧に作られた良作と評せると思います。作画も乱れが無く、安心して視聴が出来ます。
 何よりそのコストパフォーマンスを考えれば、本作より遙かに高価で、しかしグレードは遙かに低いという商品が罷り通っている業界であることを考えると、十分誠実なお仕事と言えるのではないでしょうか。
 続巻に期待しつつ、この一巻目の「抜ける度」は2.5としておきます。
(彩雲11型)


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