トレス・マリアス 3人の聖処女
(前・後編

 ストーリー・青年医師の不破は、傲岸で思いやりを欠く性格から、開業はしてもサッパリ患者に人気がなかった。ふて腐れる彼の元に、とある島の教会から往診の依頼が入る。修道女の1人が奇病にかかったというのだ。島を訪れた彼は、奇病とは別に、島を覆っている邪教の脅威に気が付く。やがて彼自身の精神にも変調が現れて・・・・




 ・バニラレーベルから発売された作品で、良く分かりませんけどどうやらゲーム原作モノらしいです。
 内容的には、孤島に乗り込んだ鬼畜医師が調査だとか診察だとか適当なことを言って女の子を手当たり次第コマしまくるというアホらしいもので、ゲームというインタラクティブなメディアではそんなストーリーでも良いかもしれませんが、アニメとして見せられるのは少々苦痛です。ぶっちゃけ、見ているこっちの頭まで悪くなってきそうなつまらなさです。もう少しくらいはヒネって欲しいなあ。
 また絵としてもイマイチで、この作品を見ると、アニメというのは画面全体の動きを計算して演出されなければダメなんだなあということが良く分かります。
 具体的に言いますと、例えばペニスを女体に挿入するシーンがあるとします。その場合、ペニスを前後に動かすだけでは「性交」という雰囲気が出ません。つまり挿入の瞬間には女体の方にもリアクションが起きなければ実感が出ない。身体全体がピクッと痙攣したり、股をキュッとすぼめたりというヤツですね。
 ところがこのアニメではまさにペニスの前後運動だけがアニメートされていて、女体の方の反応は声でしか演出されていないため、見ていてちっとも実感が湧かず、ゆえにドラマの中に引き込まれもしないのです。「おおっ、エッチだなあ!」という気分にならないのですね。
 エロというのは理屈で見せるものではなく、まず人間のセンシティブな部分、もっと言えばリビドーに訴えないとならないのですから、こういう絵としての演出には脚本以上に気を遣ってもらいたいものです。声優さんが真面目に演技をしているのが気の毒ですよ。
 本作の良い点はというと、5人の女性キャラが変わり玉的にエロを演じてくれるところでしょう。1時間の尺で5人ですから当然エロは分量的には多いですし、それぞれのキャラもそれなりに書き分けられているのは良いと思います。また熟女シスターによる攻撃的なエッチもありますので、そういうのがお好きな人には良いでしょう。
 ヒロインは最後にオマケみたいな和姦シーンが挿入されている
沙月ちゃんということになるのかもしれませんが、オイラ的には健気でイジらしい看護婦のめぐみちゃんが可愛いと思いました。
 「抜ける度」は2としておきます。
(彩雲11型)


→戻る