妻しぼり(全2巻)

 ストーリー・心羽幸介は、寒空の下、住むところもないダメ青年だ。公園のベンチで震えていると、豊満な美女に、自宅へ来るよう誘われる。どうせ行く当てもない彼は、フラフラとその誘いに乗ったのだが・・・・




 ・2008年にミルキーレーベルから2巻構成で頒布された作品で、原作はPCゲームだそうです。
 原作ゲーがどんなゲームで、人気があったのか無かったのか、オイラは存じませんが、このアニメ版を見る限りは、ストーリーがヘンテコすぎて付いて行きにくい印象を覚えました。
 どうヘンテコか。
 主人公は無宿の青年で、それが唐突に美人人妻から声をかけられて家に招かれます。
 家にはその人妻の妹がおり、その妹と青年のお見合い話が秘かに進んでいて、だからこの家で一緒に暮らして欲しいと持ちかけられます。
 そう言われてハイそうですかと即座に応ずる主人公にもタマげますが、その夜から人妻が「夜のお世話」をしに来るという無茶な展開にはクルクルパーになりそうです。
 そういう馬鹿馬鹿しすぎるオハナシも、ナンセンスギャグとして見せてくれればオッケーですが、本作はエロコメをマジにやろうとしているようで、人妻と妹が男を巡って愁嘆場を演じたり、どうにも構成がチグハグに思えました。
 キャラの心理をマジメに描きたいなら、もう少しリアリティのある世界観やストーリーを用意するべきですし、ただただ理屈抜きでハメまくる馬鹿話にしたいなら、最初からそう演出するべきだったと思います。
 作画はミルキーレーベルとしては上質で、お肉山盛りのヒロインが汗まみれ、汁まみれになりながらも可愛らしく乱れる様がなかなかイイです。
 CVも艶っぽく、可愛くて好印象。
 それだけに、脚本で魅せてくれないのは勿体ないなあと感じました。
 「抜ける度」は2。肉感的な人妻モノに目がない人ならば、ちょっと見てみてもイイかなあ。
(彩雲11型)


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