WAKE UP! アリア 魔女っ娘バージン危機一髪

 ストーリー・世界中から天才を集めて教育するという、某国の音楽学校、その名もエレガンス学院!少女アリアはその名門校に入学出来た幸運に心浮き立つが、学内には何か不穏な気配が。学校長の個人レッスンを受けた女生徒たちが皆、奇妙な自失状態に陥っているのだ・・・




 ・宇宙企画のアニメレーベルであるフレンズ、つまりリヨン伝説ですとかバルテュスですとかのレーベルから1998年に発売された作品です。
 ビデオのパッケージでは「セクシートリガーシリーズ第一弾」と銘打っているのですが、果たしてこのシリーズがその後継続されたのかは不明です。
 作品のグレードは凶悪に低く、とてもこれが1998年制作とは信じられません。演出、作画ともメタメタで、どうも韓国とかカンボジアあたりで作ったんじゃないかというチープさ、垢抜けなさです。(両国の人ゴメンナサイ)
 キャラやセリフにも海外製の香りが強く漂っているので、もしかしたらこれは、アジア産のインチキエロアニメを二束三文で輸入して売ってしまえという企画であったのかも知れません。いやオイラの想像に過ぎませんが。
 ストーリーは頭が痛くなるほどアホらしく、どこからかやって来た宇宙人が学園内で触手レイプを繰り返しているというだけのもの。音楽センスに優れた人間のエネルギーをセックスで吸い取るとか何とか言うんですが、そんなことのためにわざわざ宇宙の果てからやって来るマメさには頭が下がります。
 しかも「このモンスターめ!」と言われて、「モンスター?バカめ、オレたちはただのエイリアンだ!」などと言い返す意味不明の会話センスに抱腹絶倒。「ただの」エイリアンって何でしょうか。
 クライマックスではヒロインのアリアちゃんが魔女として覚醒し(これがタイトルの由来なのでしょう)、ラブデラックスみたいに髪を触手化してエイリアンに反撃します。これに感化されたのか何なのか、彼女のお友達4人も唐突に魔女になって共に戦います。気分はもうセーラームーン(ウソ)。
 アリアちゃんはお母さんが魔女だったらしいという伏線があるから良いとして、他の娘たちは普通のお嬢さんだったのに何故いきなり?魔女って伝染るのか?
 などとツッこんだり笑ったりするのには良いアニメでしょうが、抜くのに使用するのはまず不可能でしょう。触手シーンがたくさん入ってはいますが、全くエロくはありません。よって抜ける度は1。
 エロアニメとしてではなく、笑えるカルト作品(?)として見てみるのが吉と思われます。
(彩雲11型)


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