乳母 第弐章

 ストーリー・恭子と冬治の関係を知った真理香は激しく動揺したが、冬治への思慕の情は断ち切れず、2人を別れさせようとする。しかし狂気に陥っている恭子は、何と真理香を手にかけてしまうのだった。




 ・シリーズの完結編です。
 一巻目を見てあまり面白くなかった(失礼)のでその後シカトしていましたが、我ながら貧乏性でやはり続きが気になり、二巻目も見てみました。
 一巻目を見た時点で、まあこういうラストになるんじゃないかなあとは予期していましたが、それでもその陰惨に過ぎる展開はやはりショッキングです。ほとんど残虐ホラー。
 
真理香ちゃんがなかなか優しい良い娘なだけに、母に殺害され、埋められてしまうという運命には胸が詰まります。殺す側の恭子さんも、それでカタルシスを得ようというのではなく、狂気に囚われた哀しい運命の人であって、見ていて気の毒になってしまいます。よってエロい気分になってる場合じゃなくなってしまうのは、ポルノとして弱点と言えるでしょう。
 また主人公(?)の男の子も、運命を積極的に受け入れるでもなく、といって抗うでもなく、終始主体性皆無でフラフラしているため、視聴者として感情移入のしどころが無いのはツライところです。
 しかし、ただハメまくりの環境セックス作品ではなく、馬鹿馬鹿しいなりにストーリーを組み立て、それをキチンと完結させている点は評価したいです。バニラ作品には、こういう地味で不器用ながらも生真面目に作っているモノが多いように思います。
 エロとしては、
真理香ちゃんとのラブラブセックスシーンが前半にあり、後半は発狂した恭子奥様が冬治クンをムチでしばいたりお乳をあげたりというシーンが延々続きます。
 いずれもテンション的には低いですが、Mとして責められたり飼われたりしたいという願望をお持ちの男性にはアピールするかもしれません。
 二巻目の「抜ける度」は、前巻同様1.5です。
(彩雲11型)


→戻る