V.G.NEO(ヴァリアブル・ジオNEO・全三巻)

 ストーリー・ヴァリアブル・ジオ、それは最強のウェィトレスを決定する武闘大会だ。飛鳥優は兄の借金を返済するため、大会への参加を決めるが、敗者には恐ろしいペナルティが科されることを知って・・・




 ・2004年にミルキーレーベルから三巻構成で頒布された作品です。
 元々はPC98時代に発売された古いエロゲームが始祖となっているそうで、その後続編が作られたり、色んなハードに移植されたり、小説やマンガになったり、一般アニメになったりと、やたら広範かつ息の長い展開を見せているシリーズらしいです(ゲームに詳しくないので、間違っていたらスイマセン)。
 この「
V.G.NEO」はアダルトアニメ用の新企画らしく、ヒロイン等は独自に用意されたものらしい。なので、ゲームのアニメ化というのとはちょっと違うかもしれません。
 内容的にはシンプルで、何やら女の子だけの勝ち抜き武闘大会があり、負けた者はペナルティとしてリングの上で輪姦されるというものです。
 要するに、脱衣麻雀の格ゲー版のようなものであり、ペナルティシーンがそのままエロシーンになっています。
 しかしコレ、ゲームとしては面白く成立していたのかしれませんが、アニメとしてはダメダメです。
 ゲームであれば、御褒美のエロ絵を見るために、プレイを頑張ろうというモチベが自然に湧きますから、それだけでプレイしていて楽しいでしょう。
 しかしアニメでは、別に視聴者があくせくしなくてもエロシーンは向こうからやって来るのであり、よってエロ以外の闘技シーンやドラマシーンは、それ独自で視聴者を引き込むだけの面白さ、テンションを備えていないとなりません。でもコレが全く出来ていない。
 オハナシはくだらなさすぎて目眩がしますし、闘技シーンもヌルくて全くハラハラしません。
 エロシーンも、輪姦という陰惨な行為を、大観衆に見守られながら軽いノリでやっちゃうわけで、見ていてイヤらしくも何ともない。
 キツイ言い方ですが、エロパートも非エロパートも退屈にすぎ、三巻という長い尺がただただ勿体なく感じられました。
 「抜ける度」は1と少し。
 原作シリーズのファンも、そうでない人も、共にガッカリさせる凡作ではないかと思います。
(彩雲11型)


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