WAVER(全三巻)
ストーリー・健一とよしのは恋人同士。ある日懸賞でカーナビを手に入れた2人は、さらに豪華賞品があるという誘いに乗り、カーナビの指示通り車を走らせる。山中の洋館に辿り着いた2人は、歓待を受けつつも、館の住人達の奇矯な振る舞いに戸惑うばかり。やがて館に立ち込める狂気が2人の精神をも侵し始め・・・
・PC用ゲームのアニメ化だそうで、メーカーさんの説明によれば原作ゲームは大人気だったそうですが、このアニメ版はあまりにもダラダラした展開にウンザリさせられます。失礼ながら、いかにもミルキーレーベルっぽいなあなどと思ってしまうのです。 何がダラダラしていると言って、とにかくシーンや演出に色んなムダや手抜きが多すぎます。 一例を挙げますと、一巻冒頭のシーンで主人公ら2人はマンションでハメまくります。一服してからドライブに出かけ、物語の舞台である洋館にやっと辿り着き、そこでもまたひとしきり交わるのです。 こんなムダはナンセンスとしか言いようがなく、脚本の段階でどっちかの濡れ場を切るか、あるいは主人公が洋館の中でいきなり道に迷っているシーンから始めても良かったと思います。 とにかく全編そんな調子なので見ていてダレてしまいますし、次はどうなるんだろう?という緊張感がまるでわいてきません。 迷い込んだ洋館の中で様々なエロエロ事件が起こるというコンセプトは悪くないんですから、もっと脚本をシェイプして尺を短くし(2巻でもまだ長いくらい。とにかく3巻は長すぎる)、それぞれのエロシーンをもっと濃密に描くべきだったと思います。 エロシーンはボンデージ系の責めシチュが主体ですので、そういうのが好きな人にはアピールするかもしれませんが、官能に訴えると言うより、ムチでシバいたりバット(!)でどつき回したりという痛い関係のものが多いため、オイラ個人的にはあまりノレませんでした。 また各部屋のドアを開けるシーンが全部バンク利用であるなど、バイオハザードだってもう少し手が込んでるぞと言いたくなるような手抜きが多いのも気になりました。 唯一悪くなかったのはCV関係で、ゾロゾロいるキャラのどれも熱演かつかわいい感じでよろしいです。ヒロインよしののハスキーな声もまあまあでした。 まあ原作ゲームの人気にオンブにダッコではなく、もう少しでも気合いの入った作品作りをしてもらいたく思いました。「抜ける度」は1.5。(彩雲11型)
|