夜勤病棟 Karte. 2

 ストーリー・第2の犠牲者は、婦人科主任看護婦の新城礼美であった。彼女は28歳という若さで婦長にまで上り詰めた。そのためか、彼女は非常にプライドが高く、また、人を見下すような態度をしばしばとる傾向があった。もちろん、比良坂はその風貌や態度により彼女に馬鹿にされていた。人に馬鹿にされることを何よりも嫌う彼は、どうにかして彼女のウィークポイントを探し出し、自分に与えられた以上の屈辱を彼女に与えようと模索していた。




 ・夜勤病棟シリーズの第2作目。今回のメインキャラは新城礼美。と言っても、彼女のエロシーンは後半にしかない。前半から中盤にかけては、比良坂が彼女を犯すに至るまでの展開を長々と見せられる。しかし、決してつまらないわけではない。比良坂の正常な人間とはとても思えないような行動を見るのは楽しい。シリーズを重ねる度に物語がどんどんシリアスになっていくが、シリーズ初期には笑いがあったと思う。笑いと言っても、あからさまなギャグではなく、比良坂の天然な行動が笑いを誘ったのだ。
Karte. 1の七瀬と彼女の恋人、大川がキスを交わしたのを垣間見た時の比良坂の表情や、Karte. 2の神宮寺に馬鹿にされて悔しがる時に発する彼の奇声は実におかしい。
 アダルトアニメであるから、当然前半、中盤にもエロシーンが挿入されている。ヒロイン、七瀬はすでに比良坂の手に落ち、従順になっていた。彼女は今回メインキャラクターではないから、彼女のエロシーンはいかにも手抜きそうろうである。今後、彼女のこのような陳腐なエロシーンはこのシリーズにおいて物語の間を持たすための常套手段となる。その他に、医局長、神宮寺のエロシーンがある。彼女のエロシーンはKarte.10までお預けなので、かなり貴重である。しかしながら、ただそれだけでクオリティーは決して高くはない。
 新城のエロシーンに関しては、彼女がメインキャラクターということもあって、かなりの時間が割かれている。しかし、残念ながら、エロくない。アングルが悪すぎるのだ。一方で、比良坂の残虐性は前作に比べて軒並みアップしている。彼は大量の浣腸液をポンプでくみ上げて彼女の直腸に流し込む。しかもそれだけでは飽き足らず、彼は浣腸液の中に自分の小便を垂れ流す。さすが、鬼畜王、比良坂、非人道的なことを平気でやってのける。浣腸液を流された状態のままで新城は比良坂にフェラをするように強制される。このシーンはかなり特殊なシチュエーションなのだが、エロさは普通のフェラシーンとたいして変わらず、残念であった。フェラシーンの後、浣腸液を腸に極限まで流された新城は、今後夜勤病棟シリーズ恒例となる華々しい脱糞を見せてくれる。今考えると、かなり手抜きな脱糞描写ではあるが。それだけ、以後のシリーズにおいて脱糞描写が洗練されていったということであろう。今でこそ、私はこのスカトロ描写に対してたいしたことないと文句すら垂れているが、初めてこのシーンを見た時は、正直言って度肝を抜かれた。その驚きの中に、気持ち悪いものを見せるなよという嫌悪感は確か
にあった。と同時に、エロ描写における新たな可能性をそこから見出し、心が躍ったことも間違いない。今後、この分野(スカトロ描写)に特化したエロを見せてくれるアダルトアニメが発売されるにちがいないと期待したものだ。実際、私の予想は当たり、このシリーズにおいて後に究極のスカトロアニメが誕生した。ただし、予想外だったのが、スカトロ描写の先陣を切ったディスカバリー以外のメーカーは、思ったよりもスカトロ描写に興味を示さず、我も続けというムードにならなかったことだ。やはり、スカトロ描写を好む私は少数派に属するのだろうか。そうこうしている間に、ディスカバリー社内でもスカトロブームは静かに息を引き取り、当社はほぼ完全に保守的描写に固執するようになってしまった。最後に、この作品の抜ける度は2である。
(りぷとー)


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