夜勤病棟 Karte. 7
ストーリー・七瀬は赤裸々に彼女の知っていること全てを刑事達に語り始めた。彼女の話の中に1人の女が出てきた。その女は産婦人科主任看護婦、新城礼美であった。刑事達は彼女をマークするようになった。彼らは彼らとの接触を必要以上に拒む彼女の腹の内を必死に探ろうとしていた。
・この作品の出来は今までの夜勤病棟シリーズの中でも最悪であると私は断言する。アダルトアニメの駄作を見た後にしばしば体感するどうしようもない苛立ちを、この作品でも私は感じてしまう。動画のクオリティーは確かに高い。しかし、ストーリーの運び方やエロさに関してはかなりの不満が残る。製作者はKarte. 6の製作で全ての力を使い果たし、燃え尽きた後の残りカスでこの作品を仕上げたのではなかろうか。 この物語は七瀬の取調べから始まる。前作と同様に彼女は思い出話を語る。彼女は比良坂が新城を弄んでいる現場を目撃してしまったらしい。このシーンにおいて、浣腸されて蛙腹のようになった新城の脱糞描写がある。この描写は非常に丁寧に描かれているし、ここまでの展開は前作の絶妙な流れを継承していると思われるので、私は何の文句も言わない。ただし、以後とんでもない方向に物語は進んでいく。Karte. 7まで順を追って夜勤病棟シリーズを見てきた者は、ほぼ間違いなく、夜勤病棟 = 脱糞というイメージを持っているだろう。そこで、製作者は「もう脱糞描写を見せたから、後は手抜きをしてもいいでしょ。」とでも言わんばかりに、陳腐で、まるで時間稼ぎでもしているかのようなだらだらとした物語を展開し始める。 まず、チョイ役であるはずの刑事達がメインキャラクター並に活躍するのがいただけない。私はエロアニメを見たいのであって、決してサスペンスドラマを見たいわけではない。彼らは物語の繋ぎ目にほんのちょっと出演すれば、それで十分なのだ。その時に彼らのセリフをカットしてしまっても良いとさえ私は考えている。前作はこの点を非常に上手く取り計らっていた。しかし、今作はどうだ!エロの比率を抑えてまで刑事達を活躍させている。私はエロシーンに全く関与しない人物がこれほどまでに出番をもらっているアダルトアニメを今までに見たことが無い。私がKarte. 5のレビューで書いた通りに、どうせこの物語はすでに破綻しているのだ。物語の整合性をとるのに躍起になる愚行に出る前に、最も肝心なエロを重要視せよと私は製作者に言いたい。 ところで、この作品が発売された頃から看護婦という言葉が公的表現から消えた。政府のフェミ勢力が看護師という言葉を使うように私達に強要したのだ。看護婦という言葉が彼女達によりなぜ狩られたのか?その理由は世間一般に広く知られているので、ここでは述べない。この作品でも、いかつい顔の警部がさも新しい単語を覚えたばかりの幼児のように得意げに看護師という言葉を使っていた。私はこの言葉を嫌う。なぜならば、フェミの思惑が読み取れるからだ。もし物語中でこの言葉を連発されたら、私は絶対に萎えるだろう。製作者も視聴者のこういった考えを読み取ってか、看護師という言葉をなるべく避け、ナースという外来語を頻繁に用いていた。 話を元に戻す。刑事達が織り成す冗長な展開に心底落胆した私に追い討ちをかけたのが、七瀬の大活躍である。彼女の出番はなんと20分弱もある。今回のメインキャラは、表紙絵を見れば分かるとおり、新城であるとばかり私は思っていった。しかし、それは私の見当違いだったらしい。思えば彼女も藤沢ほどではないが、製作者に酷な扱いをされているものだ。どうして彼らが七瀬にここまでこだわるのか私には分からない。それでも、彼女のエロシーンの出来が良ければ、私は不平の1つも言わなかっただろう。ところが、現実では傑作のKarte.6と比べて、そのクオリティーに天と地ほどの差があった。今作で彼女は野外でのオナニーや公衆便所で比良坂といちゃいちゃとセックスをする。夜勤病棟の良い所は、人気のない病院の個室で比良坂が様々な道具を駆使し、女を陵辱するところにあると私は考えている。だから、こんな他のアダルトアニメでも良くあるような単調なエロシーンを見せられても、私はしらけるだけである。最後の5分弱で、一応新城のエロシーンがある。彼女は比良坂により培養されたカンジダ菌に感染し、苦しんでいた。これはアダルトアニメの中でも非常に珍しいシチュエーションで、キチガイ医者である比良坂の立場に則った彼らしい行動である。ただし、これはエロさにも残虐さにも直接結びつかなかった。よもや炎症を起こした膣を描写するわけにもいくまい。彼女の表情や言動で、この実験の非道さを表現するしかない。それにも関わらず、彼女は快楽で顔を紅潮させ、「痛い!でも感じる!」とほざく。比良坂にいたっては、なんと彼女の炎症を起こしている膣に彼の陰茎を挿入してしまった。彼は自分自身が性病にかかってしまうことを恐れていないのだろうか。この場合には、得意な道具を用い、彼女の炎症した膣を弄繰り回し、苦痛に歪む彼女の表情を見、そして冷笑する冷酷な彼を私は見たかった。膣炎という貴重で、工夫さえすればかなりおいしいシチュエーションになり得た展開を中盤のどうでもいい描写により台無しにした製作者の責任は重い。最後に、抜ける度は、ブランドタイトルということで甘めにみて2にしておく。(りぷとー)
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