横恋母(全二巻)

 ストーリー・浪人生の亮一には父親がいない。しかし美しい母・純子との2人暮らしはそれなりに幸せであった。ところがその純子が突然再婚をしてしまう。亮一は戸惑いながらも新しい家族との生活を始めるが・・・




 ・2009年に「鈴木みら乃」レーベルから2巻構成で頒布された作品で、原作としてPCゲームがあるそうです。
 タイトルから分かるとおり、一種の近親相姦モノですが、ただ単にお母さんとハメてしまうというのではなく、主人公、その母、義姉の3人が、それぞれにコンプレックスや欲求不満を抱え、それが背徳的なセックスに結晶するというドラマになっています。
 主人公は美しい母を愛しており、それを奪った継父とその家庭の破壊を願う。
 その母は熟れきった肉体を持て余しており、情欲の対象として息子を見てしまうが、禁忌を犯すことを怖れて再婚という新生活へ逃げ込む。
 もう1人のヒロインたる義姉(母の再婚相手の連れ子)はファザコンであり、愛する父との生活を破壊した義母とその息子を憎悪する。
 彼らの屈折した心情とドロドロした願望が、獣じみた肉欲に転化、発現していく様がイキイキと描かれており、その丁寧なドラマ立てにはちょっと感心させられました。
 エロとしては、最初から痴女としてのべつに発情してるっぽいヒロインの純子さんが、暴漢(実は息子)に野外レイプされながら「ああイケないわ!お願い許して!でもでもイッちゃううう!」と感じまくり、最後はもうノリノリで乱交に興じる様が圧巻。
 また義姉がお父さんを想ってオナりまくったり、彼女が純子さんに百合責めされたりと、見せ方にバリエーションや工夫がこらされているのは良いと思いました。
 また声優さんたちの熱演ぶりも特筆モノで、それがお仕事とは言え、女の浅ましさをこれだけの迫力で演じてしまうプロ根性には本当に頭が下がります。
 ただ可愛かったりオッパイが大きいだけのマグロAV女優にも見習って欲しいもんですよ全く。
 「抜ける度」は2.5。
 やや劇画調に振られた作画には好き嫌いがありましょうし、近親相姦ネタに抵抗のある人も多いでしょうが、真面目に作られたドラマと、濃いめのエロ描写をバランス良く見せている、まずまずの良作だと思います。
(彩雲11型)


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