ヨーロッパの印象

 ストーリー・ヨーロッパへ観光に訪れた「私」は、雲助タクシーの運転手に身ぐるみはがれた上レイプされてしまう。街で知り合った女剣士と共に、「私」は運転手を追跡するが・・・。




 ・唯登詩樹の短編マンガを原作とした異色作です。
 ここで描かれるヨーロッパは魔物や剣士などが暮らす異世界ですが、それはつまり日本人が外国観光地に対して抱いている「何か怖くて物騒なところ」という意識の戯画化であって、「ヨーロッパの印象」というタイトルと共に、何か文学的な香りすらします。
 主人公がいきなりレイプされたりバスポートを奪われて途方に暮れたりという展開も、ビジュアルを異世界にしてあるだけで、本質は実際に外地で出くわす危険であるかもしれず、無理のない優れた構成だと思う。
 エロ度は高いとは言えませんが、エロでもまだまだ色々な作品が作れるという可能性を示した好編として評価したいと思います。「抜ける度」は2です。
(彩雲11型)


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