妖獣教室2

 ストーリー・宗徒らエージェントたちの活躍によって、妖獣はひとまず倒された。しかし妖獣に犯された加代の体内には、妖獣の胎児が育ちつつあったのだ!・・・




 ・シリーズの二作目で、一作目からほとんど間をおかずに発売されました。
 そのために物語としての連続性が非常に強く、この二巻目までで一つのオハナシと考えても良いように思います。
 さて前作において、ヒロインである加代ちゃんの恋人は死んでしまいました。そこでこれ幸いとばかり、主人公の宗徒クンは加代ちゃんに迫りますが、彼女は意外な身持ちの良さを発揮して宗徒を拒絶してしまいます。
 宗徒はブンむくれて夜の街をさまよい、酒をかっくらって吐くわ、適当な女をナンパしてハメまくるわとやりたい放題。とても地球を守るエージェントとは思えません。
 こんな男に任務は任せられないと思ったのか、新たなエージェントが送り込まれてきて妖獣と戦いますが、コイツもコイツで色々とマヌケをしでかした挙げ句、暴徒にとり囲まれて撲殺されてしまうのでした。
 一体このハナシはどうなっちゃうんだろうと不安になってるところへ、何故かイキナリお寺の仏像がしゃべり出し、「あなたはまだ死んではイケマセン」とか何とか言ってエージェントを蘇生させます。まるでウルトラの母。
 続いて仏像は宗徒にも語りかけ、「あなたは加代さんと一つになるのです」なんつって二人を合体させます。ウルトラマンAとなった二人はビームジャベリンで妖獣を両断してメデタシメデタシ・・・って書いてる方の頭がおかしくなりそうなほど珍妙なストーリー。恐らくは原作を端折ったために説明不足になっているのだとは思いますが、全く何ですかコレハと言いたくなります。
 かようストーリー的にはムチャクチャですが、それがキッチュな味わいを出しており、一作目よりは面白く見られるような気もするから不思議です。まあエロアニメを見て爆笑したいとも思いませんが・・・
 作画は相変わらず低グレードで、触手のシーンにダイナミズムもエロチックさも無いのは困ったモノです。ここが改善されれば、それだけでガラリと雰囲気が変わる気もするのですが。
 ちなみに加代ちゃんのCVは一作目同様松坂希実子氏ですが、短期間にちょっとコナれてきているようにも思えて感心しました。
 また加代ちゃんの友人役は、これもAV嬢の野坂なつみ氏が演じていたようです。
 「抜ける度」は1.5。
(彩雲11型)


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