妖獣教室3

 ストーリー・監視機構から新たな3人のエージェントたちが送り込まれ、宗徒に接触してきた。妖獣は完全には死滅しておらず、復活が近づいているというのだ。しかし自らの失敗に悩む宗徒は、彼らへの協力を拒んでしまう。




 ・シリーズの3作目ですが、過去二作とはガラリと雰囲気が変わってビックリさせられます。
 それは作画が大幅強化されたためで、別人のようにカッコイイ宗徒クンや別人のようにカワイイ加代ちゃんや別人(?)のようにカッコイイ妖獣がグリグリ動きます。
 冒頭、宇宙から電送されてきたらしいエージェントたちが、素っ裸で路上にしゃがみ込むという「ターミネーター」のパロディがありますが、こういうキザな画面も作画が良ければ引き立ちます。なかなかカッコイイ。
 クライマックスでは妖獣が巨大化して新宿に出現し、触手でビルをぶっ壊して大暴れ。まるで劇場用大作のようなスペクタクルが展開されます。
 作画が良いのでそういうシーンもそこそこ見応えがあり、作品としての見映えは前二作とは比較になりません。
 一方でストーリーのグダグダぶりはあまり改善されておらず、妖獣が復活しますよ大変ですよと警告されているのに、主人公の宗徒はまるでやる気ナシ。
 それに困り果てた女性エージェント(ちなみに高田の姉御)が何をするかというと、いきなり「水ごり」です。呑気なモンだよ惑星監視機構。
 さらに呆れたことには、それを見て劣情を刺激された宗徒クン、加代ちゃんや妖獣そっちのけでエージェントとハメ倒してしまうのでした。
 世界が一大事という時にやることはオ○ンコだけという、何だか「淫獣学園」の色魔大王夫妻みたいなヤツらです。ダメだこりゃ。
 エロとしても相変わらず弱く、そもそもシーンが少ないですし、テンションも低くて残念。
 触手に犯される女教師が、その異常事態に仰天するより先に、「これでは学校に遅刻してしまう!」などとクルクルパーなセリフを喚くなど、ヘンテコな演出も従来通り。何なんだかなあ・・・
 ちなみに加代ちゃんのCVは、本作から桜木ルイ氏に交替しています。当時大人気だった彼女ですが、女子高生を演じるのは少々難があるような・・・
 「抜ける度」は1です。
(彩雲11型)


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