雪夜一夜物語 第一夜 「盗人」
ストーリー・昔、年のはなれた夫婦がいた。夫は妻を溺愛するが、老いたポテンツでは若い女の肉欲を満たすことが出来ない。そんなある日、夫の出かけた留守に盗人が侵入して・・・・
・2004年にschoolzoneレーベルから発売された作品です。 どうやらこのレーベルさんのデビュー作のようで、15分の尺で2100円という、当時としては珍しい商品パッケージとなっているのが特徴です。 新興レーベルだから何か特色を出していこうというセールス方針だったのか、何にせよ、その意気込みは評価したいところです。 内容的には時代劇エロスであり、しかし尺の関係で凝ったモノには出来ませんから、ごく簡単なオハナシを、殿様の側室が寝物語に語るという構成になっています。 情事に興を添えるためにエロ小話を語るという設定は自然で分かりやすいですし、この後に同じような短い話を繋げてオムニバスシリーズとするのも容易ですから、なかなか良く考えられた、優れた構成だと感心しました。 また短いと言っても、オハナシそのものも、どうして見せてくれます。 欲求不満の新妻がいて、侵入してきた泥棒が彼女とハメるというだけのハナシだけれど、それぞれの心のヒダを色々と想像させる脚本になっており、オチも小粋で好印象。書いた人はなかなかの切れ者なのではと思わされました。 一方で、濡れ場は多いものの、ティンコへの訴求力は弱く、抜き用には使いにくいでしょう。よって「抜ける度」は1.5とします。 絵柄は今ひとつ垢抜けませんが、しかしリピート無しでシッカリと作画してあり、安価な作品だからと手抜きをしていないことは立派だと思います。 ところで本作、タイトルを何と読むのか、何処にも表記がないのでオイラには分かりませんでした。 おそらく「千夜一夜物語」をモジっているのでしょうし、劇中で「艶物語(ツヤモノガタリ)」というセリフもありますが、輝川流一様の御助言を参考に、ここでは「ユキヨイチヤモノガタリ」とさせていただきます。 もし正しい読みを御存知の方がいらっしゃったら、御教示いただけると嬉しいです。(彩雲11型)
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