作者あとがき

 いや〜ようやく完結しました、パッパラ姉妹ヘッポコ物語。
 このサイトは元々この作品を発表するために始めたのですが、まさか1年以上も連載・・・というか、さみだれ載を続けるとは思いもしませんでした。長い間見放しもせずにお付き合い下さったビジターの皆さまには、心より感謝いたします。



 さて本作は、ムチャクチャややこしい経緯を経て完成にこぎ着けたものです。実はこの作品、最初は16ページの合作マンガ企画(!)だったのです。



 あれは90年代の始め、日本はまだバブル期でありました。
 当時まだ学生だったオイラは、バイト先で知り合ったオタクの友人と、いっちょコミケなるものに参加してみないかということになりました。
 題材はオリジナルのエロということで、互いにコンテを描き、それを交換してそれぞれ作画しようというものでした。
 結構意気込んで取りかかったのですが、素人の哀しさ、コンテすらなかなか完成しません。モタモタするうちに二人とも社会人になってしまい、企画は立ち消えになってしまったのです。(ちなみに彼はその後大手都市銀行の行員になりましたが、その銀行は一昨年破綻しました。(^^))



 コンテ交換マンガという企画は消えたものの、オイラは自分の描いたコンテが勿体なくて、その後一度自分でマンガ化しています。しかし発表する場が無くて、もう八年くらい塩漬けになったままです。
 内容的には、魔物に敗れたエルフの巫女さんがグチョグチョにレイプされちゃうというシンプルなモノで、つまりはアイーシャ編の元ネタですね。



 さて五年ほど前、ちょうど無職になったオイラは小説の勉強を始めました。いっちよ今度は文筆家にでもなるかという意気込みで始めたのですが、すぐに才能のないことが分かり、その後は趣味で小説を書きながら現在に至るワケです。
 普通の小説も書きましたが、好きなものは何でも書いてやろうということで、ポルノ小説にも手を出してみました。その時ひな型として用いたのが、先のマンガ企画だったワケです。



 ちなみにこの作品、当初は別の場所に発表する予定で、一度は後半の展開が全く違う形で完成しています。
 そのバージョンでは、モニカが囚われたり、妹に調教されたりという展開はありませんでした。そしてベスマも大いなる陰謀の尖兵に過ぎず、それに気付いたモニカが、真の大ボスと対決するというオハナシだったのです。
 ハスデイアとかヘイゼルなど、本作に出演はするものの活躍はほとんどしないキャラたちは、そのバージョンの名残です。
 サイトで発表するにあたり、これではエロとして弱いだろうということで、姉モニカも陵辱の対象としました。そしてエロシーンを書くことそのものをテーマとして、構成をシンプルに組み直したのです。その書き直しと共に原板の推敲もチマチマとやりながら、約1年間連載させていただいたわけです。



 自分としては、好きなシチュは結構欲張って詰め込んだつもりであり、小説としての体裁はともかく、エロとしてはまあまあ気に入っています。逆に、やりたいことはほとんどやってしまったという気もしていて、引き出しの少ないオイラとしては、この先エロを書けるのかなあという不安もあります。情けないですが・・・。



 さて本作は、今後CD企画として商品化を予定しております。
 単なる再録というワケにはもちろんいきませんので、まず挿し絵を増量します。少なくとも3、40枚は増やすつもりです。一枚絵としてのCGも何枚か書きおろします。
 また書き下ろし外伝小説や、細かいオマケを色々追加。元ネタとなったマンガ作品も収録する予定です。いつ完成するやら見当も付きませんが、その節には御利用いただけると幸いです。



 とまれ、拙い処女作を最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。m(__)m


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