ゲスリーナ氏・作


 ゲスリーナ様によるオリジナル小説です。

 御本人によると

 「どこかの未来の、第3次世界大戦時の日本を舞台にオリジナル小説を描かせていただきました。
この「蛍花」という創作作品は、戦争を描いた「火垂るの墓」をモチーフに、時代を未来の戦争にしています。」

 ということです。

 下のキャラ絵(文也&華凛)もゲスリーナ様の手になります↓



2100年。第3次世界大戦の日本。

ロボットによる空襲で大切なものを失った4人の少年少女は、ともに近くの貯水池のほとりにある防空壕の中で暮らしている。

母と家を失った14歳の聖雨(せいう)と7歳の美雨(みう)の兄妹、軍人志望の14歳の文也(ふみや)、戦争で全てを失った14歳の華凛(かりん)。



華凛はそのトラウマから防空壕で暮らし始めた頃はなかなか心を開かなかったが、文也のことを好きになっていた。

文也もまた、「華凛にさみしい思いをさせたくない」と思っていた。

そして深夜、それは決行された…。



「華凛、用事って?」

眼鏡をかけた茶髪の少年は紫がかった腰あたりまである黒髪の少女に声をかける。

その少年と少女が文也と華凛だ。

「私…あなたのことが好きなの」

「え?」

突然の愛の告白。戸惑う文也。

昔やっていたテレビのドラマで放送されていたシーンだな、としみじみ思う。

美しい満月に照らされた華凛の髪はキラキラと輝いていた。



「…こんな戦争がなかったら、私達は恐らく出逢わなかった」

他人に聞こえたら非国民扱いされるのに、こんなことを言ってしまう満月の夜の静寂だった。

華凛は言葉を続ける。

「私にはもう家族がいない…。だから、家族が欲しい」

文也もあのロボットによる空襲で、家族を亡くしている。文也はうなずいて、華凛を抱きしめた。



「んんっ…ちゅぱ…」

「んっ、ふぅ…」

キスの音が静寂に響く。文也と華凛はともに抱き合っていた。

酸欠になりそうになって口を放すと、二人の唾液が銀の糸を引いていた。

華凛は膝立ちの状態になると、キスで勃起した文也の男根をズボンと下着から取り出し、手で握る。

華凛は初めて見る勃起した男根を扱き始める。

「こんな風に悶えてる文也…かわいい」

文也は普段見せない表情をしていた。顔を赤らめ、時折切なく呻いている。

「もしかして、ここが弱いの?」

「あぁっ!」

文也の俗に金玉と呼ばれる場所を優しくさする。

「そ、それ以上されたら…」

「わかったわ」



顔を精液で汚すかもしれないと判断したため、華凛は立ち上がって文也の手を自分のスカートの中に誘導する。

「文也も触って。私の大事なところ」

華凛のスカートと黒のニーハイソックスの間のあらわになっている太ももには下着に吸収しきれなかった愛液が滴り始めていた。

「かわいいな。華凛って」

文也はつぶやく。華凛はバランスを取ろうと自分の秘部を愛撫する文也に抱きついていた。

文也は華凛の興奮で濡れた秘部から愛液を指ですくうと、それを陰核に塗る。

それだけなく秘部に指に入れ、ゆっくりかき混ぜる。

華凛の息もかなり荒い。



文也は指を引き抜き、指についた華凛の愛液を舐める。

「華凛の、おいしいよ」

「そう…なのね。文也のその、立派なので突いてくれない?」

華凛は自分の下着を下ろし、片方の足首から引き抜く。

「…来て」

華凛はスカートを捲り、愛液に満ちた秘部を文也に見せる。



「入れるよ」

文也は華凛の内部を、雄々しくそそり立つ逸物で貫く。

「痛い!」

「大丈夫…もうすぐ入るよ!」

どうやら華凛は処女だったようだ。秘部には破瓜の血が滲んでいる。

少し待ってから腰を動かす。



文也は、華凛とキスをしていた。

男根が膣を刺激する度に、快感が生まれる。

戦争で家族を失った若い男女は、新たな家族を求める。

そのために、二人は出逢い、互いの身体を求めあう。

文也と華凛も同じだった。



文也も、華凛の膣による締め付けと摩擦で限界に達していた。

「お願い…中で出して」

「わかった…君の赤ちゃんは、男の子にしろ、女の子にしろ、かわいいんだろうな」

華凛に言われるがまま、文也は膣内射精をした。

大量の精子が華凛の子宮に入り、左右にある卵管目がけて二手に分かれて泳ぐ。

その中の一つが卵子と結ばれる。そう、受精したのだ。



それから1ヶ月間、華凛の中で変化が起きていった。

受精卵…文也との間に生まれる子供が着床し、妊娠が始まった。

そう、華凛に生理は来なかったのだ。



聖雨は弱っていく妹のため、文也は妊娠した華凛のために盗みをし、必要があれば殺人にも手を染めた。



そして、第3次世界大戦は終結した。

ある日、聖雨が戻ってこなかった。出かけた先で、救護隊に連れていかれた。

それから数日後、壕にいた美雨、文也、華凛の3人も救護隊によって保護された。



死にかけていた美雨は、栄養剤の治療を受けることで命を取り留めた。

その時華凛は、自分の中に文也との子供がいることを知った。



華凛は自分の子供を育てたいと話している。


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