ゲスリーナ氏・作


 ゲスリーナ様による、ゲーム「ディスティニーコネクト」のエロパロ短編です。

 御本人によれば、

「ディスティニーコネクトでカギになる少年オルタナがどうやって生まれてきたかを描いた愛と涙の一編です。ペグシェリ(ペグレオ×シェリー)のHシーンがあります」

 ということです。

 ↓のキャラ絵もゲスリーナ様の手になります。



2000年1月1日に、クロックニーは「破滅」を迎えた。

その「破滅」で、生き残った人たちはごくわずかだった。



しかし、その後には思いもよらない過酷な生活が待っていた。

街だったガレキの上で生活を続けて病気になって生き残った人たちはどんどん死んでいった。

他の地域の情報は全く入ってこない。

土地の汚染で植物すら育てられず、いつも空腹だった。メカは錆びついて暴走を起こしても、給電していた。



シェリー=オールデイズもその「破滅」から生き延びた数少ない人物だった。

その壊れた街で少女は大人になっていった。その過程でシェリーは初潮を迎え、妊娠できるようになった。



大人になったシェリーは、青年に成長した幼馴染みのペグレオ=バクファーレンからプロポーズされた。

「シェリー、僕が君を幸せにするから…」

シェリーは頷いた。そのプロポーズを承諾したのだ。



2人は結婚して、一緒に住むようになった。

婚姻届も、結婚式も、指輪の交換も、誓いのキスもなかったけど、2人はともに生きることにした。

そして、この粗末なベッドの上で…。



ペグレオは産まれたままの姿のシェリーの上に覆いかぶさっていた。

「ペグレオ…わたし、赤ちゃんが欲しいの」

シェリーはそう言うと、ペグレオはシェリーにキスをした。舌を絡め合う熱烈なキスを。

大人になったペグレオの男根は血液を集め、勃起を始めていた。妻を、シェリーを悦ばせるために。



ペグレオはおもむろにシェリーの膨らんだバストに触れる。

女性の体の感触を愉しみながら、先端を口に含んだ。

「んんっ…」

「あんっ…ペグレオっ」

片方の胸を触りながら、もう片方の胸の先端を舐め回す。シェリーの先端は天に向かって勃起していた。



そして、ペグレオは男根をシェリーの濡れていた膣に入れる。これは、愛し合う男女だけがすることを許される行為。

結婚してから、何度も体を重ね合っていたこの二人だが、子供が欲しいと望んでいた。

破滅で死んでいった多くの友達や近所の人、先生。生き残った人たちの中でも、病気で命を落とした人たち。

人は誰かが死ぬと、大切な人との間に子供を遺したいと考えるようになる。それは、生き延びるための本能だ。



ペグレオは、シェリーの中に根元まで入れ終える。もちろん、彼女への気遣いも忘れない。

「シェリー…痛くないかい?」

「うん…何度もペグレオとしてきたからっ…」

「そうか…」

その言葉の後、ペグレオはシェリーの膣内で男根を動かし始める。何度もの行為で、お互いの性感帯を把握しているようだった。



「あっ…あんっ!」

シェリーは長い金髪を振り乱しながら、快感に悶え、夫を、ペグレオを抱きしめる。

結合部からはシェリーの愛液とペグレオの先走りがにじみ出ている。

「はぁっはぁっ…」

ペグレオも息を荒くしながら、激しく腰を振る。

「シェリー…僕っ、もう、限界…」

「お願い!中で出してっ」

「う、うん…!」

ビュルルルル!ドクンドクンドクン…

シェリーの中で、ペグレオは射精した。何億もの精子がシェリーの膣内を泳いで、子宮に到達していく。



「んんっ、ちゅぱっ…」

シェリーとペグレオはセックスの後のキスをする。

ペグレオの男根は抜かれ、シェリーの膣内からは入りきらなかった精液が溢れている。

「ペグレオ…夜はまだこれからよ!」

「シェリー!?ちょっと休ませてよ…」

シェリーはペグレオの上に跨り、腰を振り始める。その日の宴は朝まで続いた。



それから数か月後、シェリーの体に変化があった。

「シェリー…大丈夫かい?」

妻をいたわるペグレオ。シェリーは初めてのつわりで苦しんでいた。

そう、シェリーはペグレオの種を宿したのだ。



シェリーは2人分の栄養分を摂取しないといけなかった。

しかし劣悪な環境下で食料を育てることが難しいため、困難な状況だった。

そんな状況下であったにもかかわらず、シェリーの中で子供は元気に成長していった。



2020年3月15日。

シェリーとペグレオが行為に及んでいたベッドのある部屋に無垢な産声が響いた。

シェリーは自宅で元気な男の子を出産した。

病院もあの「破滅」で壊れてしまっているし、医者もどこにいるかわからないから、ペグレオが子供を取り上げた。

シェリーもペグレオも感動で涙が止まらなかった。

「産まれてきてくれてありがとう、そして初めまして…オルタナ」

シェリーは息子への感謝の気持ちと名前を告げた。



それから10年後、その10歳になったオルタナが1999年12月31日のクロックニーに旅立つが、それはまた別の話。


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