「・・・フウム」
ステルスモードで飛行する、高速艇。
サイコはしょっちゅう舌打ちしていた。
この前あのクズを殺して少女を犯してから、あのあたりの官憲が妙にうるさくなり、
仕舞いにはサイコの居た山まで捜査を広げて来たのだ。(サイコ暴走参照)
女一人ぐらいで、何をこんなに騒ぐのか・・・
仕方が無いので高速艇の付近に近づいてきた捜査隊を全滅させ、早々に引き上げたのだが・・・
あの辺りにはまだ良い女が居そうなのに、と悔しい顔をする。
だが、この星には至る所にあらゆる物が有る・・・荒涼としたサイコの故郷とは大違いだ。
ほとぼりが冷めればまた行けば良いし、と自分を納得させた。
「昨晩の事件について、捜査本部長は『捜査隊が、いつ、またどの様にあんな目に遭ってしまったのか分からない』と取材班に語り・・・」
「近所の住民は『雄たけびの様な声や、ジェットの様な音が聞こえた』と証言しています・・・」
「捜査隊の遺体回収作業は、死体が激しく損壊しているため難航し・・・」
「少女の様態は安定せず、病院側も『回復の目処は経っていない』と会見で・・・」
「えー、臨時です臨時です、昨晩の事件について、捜査本部の調査によりますと捜査隊襲撃現場付近の放射能濃度が、付近より異常に濃く・・・」
高速艇は、静かに森の中に着陸した。
サイコは、レーダー機能を用い、周囲を調査する。
「ウウム・・・」
地域を絞り込み、生命反応のチェックも行い・・・
付近に大きな集落がある事が分かった。
そしてそこには大きなエネルギーがある。
しかし、このあたりは何だか原住民以外にも大きな生物が生息しているようだ・・・だがリアルタイムでエネルギーが小さくなっていく。
「フヘハハハハ!」
ステルスプロテクターを身に付け、武器を担ぎ、サイコは出撃した。
田んぼのあぜ道を、姉妹が駆けていた。
「メイ!早く!」
「お姉ちゃん早いぃ!」
「お母さんが明日の朝帰ってくるんだから!早く帰って支度しないと!」
「うん!」
日は少し傾き、近くの田んぼには人が居ない。
サイコは森林を抜け、そして田んぼに出た。
「ム・・・」
十分に実ったとはいえない稲穂。
しかし雑食に近いような生態のサイコにはどうでも良かった。
二、三束程取ると、そのままムシャムシャと食べた。
「フン・・・」
流石に良く実っていない様で、満足出来なかったサイコ。
しかし・・・
ピッ
「ムッ」
レーダーが何かを捉えた。
二人のメス・・・表示されるエネルギーの大きさからして、幼女と少女の様だ。
「フフフ・・・ハハハハハ・・・ン・・・ハハッ!」
笑いを堪えながら、その方に駆け出した。
「お姉ちゃん、誰か遠くで笑ってる!」
「え・・・?」
姉、サツキは耳を澄ましてみたが、今は何も聞こえない。
「そうねえ・・・きっとトトロが笑ったのよ」
「トトロじゃないもん!トトロはもっと・・・いい声だもん!」
「そんな事言ってないで!ほら、あの森を抜ければもう家じゃない」
既にこの時、サイコは後ろに付いていたが、サイコ自身がステルス状態だとは言え、
二人を襲えばその様子で何が起きているか周りに気付かれてしまう事を恐れ、
しばらく人気の無い所へ行くまで待つ事にしていた・・・
そして、それは直ぐに訪れる。
整備されていない坂を上り、サツキとメイは森へ入った。
入れば入るほど、木々は深く茂る。
「あっ」
「あら、つまずいたの?」
「メイ、大丈夫だもん!」
「分かってるわよ、バカメイ」
二人の動きが止まった・・・ここは生い茂る緑に囲まれた森の中・・・
サイコの頭の中で全てがまとまった。
メイの後ろで、「空間」が揺らいだ。
「あ・・・な、なに?」
「お姉ちゃん?」
「め、メイ・・・後ろ・・・」
ステルス機能が解除され、その姿が露になった。
黒い。とにかく、人の様な形をしたそれは黒かったのだ。
「い、いやあああああ!」
「おねえちゃあん!」
「メイ、逃げてぇ!」
サイコの予想とは裏腹に、二人の少女は素早かった。
もちろん、ただサイコに犯されるのが数分先延ばされるだけだが・・・
全速で逃げる姉妹、それを追うサイコ。
「チイッ」
サイコは着実に二人に近付いている。
だが、それより姉妹が家に付く方が早かった。
メイとサツキは急いで家に入ると、戸を閉め、雨戸も閉め、押入れに逃げ込んだ。
「お、おねえちゃん・・・お父さんは・・・」
「お父さんは明日の朝よ・・・それまでに何とかしないと」
父親は、母親を病院から連れ帰ってくる・・・本当は楽しい日になる筈だったのに・・・どうしてこうなるのか?
二人には分からなかった。
サイコは戸が閉められている事がわかると、途端に不機嫌そうな声を出した。
「キイイ」
そして、背中のレーザーガンを取り、最大出力でドアに照準を定めた。
猟師の家系の血が騒いだ。
ピ ピ ピ ピ ピ・・・ピシャアアアアアン!
ドアはバリバリと破壊され、サイコは中に飛び込んだ。
押入れの中に隠れても、レーダー探索の前には無力だった。
ふすまを手で破壊し、そして押入れの姉妹を見つけた。
「お、おねえちゃああん!」
「い、いやあああ・・・トトローッ!」
助けが来る筈もない。
トトロは、そのあまりにも環境に依存し、急激な変化に極端に弱い体のせいで、
サイコの高速艇から出た放射能を浴び、昏睡していた。
二人をむんずと掴み、引きずり出すと、そのまま一緒に衣服を裂いた。
「きゃあああああ!」
「やめてえええええ!メイだけは、メイだけは許してえ!」
サイコに、サツキの願いが届くはずも無かった。
口から、二本の触手が勢い良く飛び出し、二人に残されていた、真っ白な下着の中に、
ねじ入ったのだ。
「きいいいいい!」
「いやああ!おかあああさあああん!」
そして、乱暴に、二人のつぼみに割れ入った・・・
「あ・・・あがあ・・・ぎいいいいいい」
「メイ!メイいいいいいいいやああああああ!」
五歳にも満たないメイに、その触手はあまりにも太すぎた。
白目を向き、そして股間が派手に裂け血が大量に出ている。
そしてもう片方の、サツキに入った触手にも血が滴っている・・・
「ギャアアアアア!」
「イイイイイイッ」
乱暴に触手を引き抜いたかと思うと、メイを投げ捨て、
サツキを引き寄せた。
油の様な匂い。
ゴツゴツとした身体。
そして、気圧服の前面が開き、凶悪な宇宙人の陰茎が姿を現した。
メイは、これからどんな目に会うのか悟り、激しく身体を揺らした。
「イヤ!イヤアアアア!」
しかしサイコには勿論通じない。
両手でサツキの両脇を掴み、そのまま引き落とした。
ズブブッ!と入った瞬間、サツキもメイと同じように、白目を向いた。
「ギイイイヤアアアア」
サイコが激しく動くたびにサツキは声にならない声を出した。
「ギャッ、ガアアッギイイイイ!お母さっ・・・ガアアアアア!」
「フンッ・・・フハハハハ!」
そして触手が再び現れ、サツキの胸に張り付いた。
「い・・・イグッ!イガアアアア!」
サイコは最後に激しく突き上げ、そのまま果てた。
半分白目の様な状態で、サツキは放られた。
ちょうど、放られたサツキの視線の先に、メイが居た・・・
サイコは、流石に小さい方は無茶が有ると思い、メイを放置して、そのままステルスプロテクターのステルス電源を入れた。
雄たけびを上げながら、そして再び空間は揺らぎ、サイコの足音は遠のいていく・・・
しかしメイとサツキには、もはや何もかもが・・・
「お化け屋敷・・・良いわね」
「きっと、もっと身体が良くなるよ」
「メイとサツキ、ちゃんと留守番できたかしら?」
「大丈夫だよ、しっかり者だもの」
両親を乗せたタクシーは、家の前にある森の入り口で止まった。
「すいません、これ以上は」
「いや、良いんです」
「ありがとう」
二人は森を歩きながら、少しずつ見えてくる家を眺めた。
地面の大きな足跡には気付かず・・・
「あれ・・・ドアが無い・・・大家のおばあさんが外したのかな」
「取り合えず中に入りましょ、早く会いたいわ」
「そうだね、二人に聞けば分かる・・・そうだ、とっても楽しみにしていたんだよ」
「ただいまー!」
「メイー!サツキー!」
二人は、床の間に入る・・・
「あ・・・」
「えっ・・・」
二人は、瞬時に気を失った。
サツキとメイの、組んだ全裸姿・・・
「ああ・・・お父さんお母さん倒れたぁ」
「いいのよ、どうでも・・・もっと舐めてえ・・・」
(おわり)
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