廃人の廃人氏・作

 廃人の廃人さんによる、ヘンタイ鬼畜宇宙人シリーズ第4弾です。

 恐るべき宇宙ヘンタイの魔の手は、健気に働く魔女のキキちゃんにも襲いかかるのでした。負けるなキキ!戦えキキ!無理だと思うけど。


高速艇の運転をオートに任せ、サイコは船長室・・・つまり自室でレーザーガンを磨いていた。

「・・・フフフ、ン」

黒く光る銃身を磨き上げ、ホルダーに入れる。

戦士の命である銃と刀は、脱走し、過去を捨て去ったも同然な今でも、大切にしている。

・・・

サイコがハルマに精神矯正して貰うために連れ立てられる日。
その頃はまだサイコは「バリコーン」だった。

ポート都市からしばらく離れた荒野の一帯に、猟師兼戦士達の家がまばらに建っている。
別に伝統的な建築、と言う訳でもなく、風塵や食種虫の大群にも耐えられるように、頑丈に作られた、錆びた鉄缶のような家。

だが中は意外に綺麗で、外部の者にしても暮らしやすい環境である。
空調の利いた広間にて、父親と面向かって座り、バリコーンは押し黙っていた。

「収穫、獲物への感謝、そしてそれを与えて下さった宇宙の大いなる意思への感謝を忘れてはならぬ、そしてお前の身体も大いなる意思が御作りになられた、だが・・・」

性器構造や、性交時の興奮など、小難しい事を話す父親の事など、バリコーンの眼中には無かった。
あの時、何を考えていたのかも思い出せない。

「・・・お前の精神を無理やり矯正したくは無いが、これもお前の安息の為の・・・ああ、ハルマ先生の迎えが来た・・・さあ、私は良いから母さんと神像にお別れを」
「バリコーンや、しっかりやって御行き」

そして、家の奥に飾られている、神像。

刀を持ち原始的な装甲を来た古の戦士の像、それが宇宙の大いなる意思を表している。
頭部だけはサイコの種族とは違い、獲物とそれへの感謝を表している、山羊のような頭部だった。

台座には「強い男となれ、強い女と結べ、強い子を産め」とある。

今ではこの考えも、「差別的だ」「劣等種を容認する様な思考だ」とされ、あまり表に出る事も無くなったが、
それでも種族の精神の奥深くに刻み込まれている・・・そして異種性愛と種族精神の暴走が、サイコを生み出した。

そしてサイコは数ヵ月後、ハルマの元を脱走し・・・


サイコは椅子から突如跳ね起きた。
昔の夢を見ていた・・・昔の事は全て悪夢だと、サイコは頭を振り払い、操縦室に向かう・・・。

「ム・・・」

高速艇は、強いエネルギーを感知し、サイコは付近にステルス状態で着陸させた。

大雨の中、昇降口を開け、周囲を見回し確認した。
レーダーには高速で移動する何かが感知されている。


ザアザアと降りしきる雨。
魔女の(・・・と言っても半人前だが)、キキは、黒猫のジジと共にほうきに乗って空を飛んでいた。

飛行船墜落事故の際にトンボを助けてから、彼女の名声は上がり、宅配の仕事も増えた。

キキは、この前パイを届けた時の様な最低な気分には成りたくないと、雨がっぱを着用し、
西の町へ高速で移動していた。
今日の荷物は、「極秘」である。

太った怪しげな男から、まだ何も言わないうちに通常の二倍の代金と、厳重に封をされ、住所が書かれ「関係者以外開封厳禁」の
張り紙がされた小箱を受け取った時、キキは嫌な予感がしていた。

だが、今度のダンスパーティに着ていく新しいドレスを買うのに届く代金だったので、特に何も言わず引き受けたのだ。

「何よ・・・神様って酷いわね、いっつも大事な配達の時は雨を降らすんだもの」
「文句ばかり言ったって、ほうきの速度は落ちるだけだよ」
「もう、ジジまで・・・高度を下げるわよ」

目標の街も雨の中遠くに見え、徐々に高度を落とすキキ。
雨も少し止んで来た様で、頭部のカッパを外し、更に着陸地点の目安を付けようとしていた・・・

だが、突如ジジがシッポを立てた。

「キキ・・・速度を緩めて」
「え?今、配達の途中よ?」
「変な匂いがするよ・・・人や、普通の動物の匂いじゃない」
「排煙か何かじゃないの・・・私は何も匂わないわ?」
「そんな匂いでもないし、人に分かるような匂いじゃ・・・」


狙撃用の追加武装をレーザーガンに装備し、サイコは飛行物体に狙いをつけた。

そして腰には、彼の星における戦士のお守りである「怪鳥の首の干物」がぶら下げてあった。
物凄い速さで飛ぶ怪鳥を射落とした者にしか手に出来ない珍品だが・・・これがまた異臭を放っていたのだ。

追加武装のAIが、飛行物体の速度を計測し、逐一音声で送信してくる。
「テイソク ヒコウ シテイルモヨウ」
「ム・・・」

オートでも十分に撃墜可能な速度だが、サイコは自らの手による射撃を好む。

ピ・ピ・ピ・ピ・・・

「へ、変な・・・電子音が」
「え?ジジ、何?」
「音・・・」

ピシャアアアアン!


キキには、何が起きたのか分からなかった。

雷が落ちたのか?ほうきが老朽化でもしていていきなり折れたのか?神様の悪戯?

ほうきの先の方が折れ、ジジは何処に行ったかも分からず、
自分はコントロールも出来ずに空に渦を巻くように落下している・・・
そして地面が近付いてくる・・・

幸い、草原に転がるように落ちたキキ。
荷物も無事にしっかり手元にある。

だが、ジジは居らず、ほうきも壊れた。

「ジジーッ!何処ー!」


サイコはステルスプロテクターを身に付け、落下地点に向かった。
レーダーにはしっかり大きなエネルギーが移っている・・・そして、もう一つ極小さなエネルギーも。
見たとき、それはサイコの目と鼻の先だった。

「ムッ・・・」
「ニャー!ニャー!フーッ」

ジジは何か見えないが、悪意を持った生物を感じ、威嚇した。
だが相手が見えないと成ると、ただ威嚇しか出来ない・・・


サイコは目の前で騒ぐ生物に気付き、足を止めた。
この星のありふれた生物のようだが、食べてもおいしそうに無い。
この、黒くて小さい四足獣・・・

サイコはそのまま蹴飛ばし、前進した。
四足獣は、血を噴出しながら、そのまま転がって絶命した。


草が揺れる音がする。
誰かが此方に来ている、少なくともジジでは無さそうだ・・・

「・・・誰か居るんですか?」

だが誰も居ない。

「え・・・」

その時、空間が揺らいだ。

「あ・・・」
「キシャアアア」
「い、いや・・・な・・・」

サイコは姿を現すと同時に、少女の腕を掴み、引きずった。

「きゃあああああ!やめて!なにするの!」
「フハハハッ!」

魔女と言っても、火の玉を出せない、カボチャのパイも作れない半人前のキキ。
ただ引きずられるだけだった。
だが、引きずられている方とは反対の手で、小包をしっかり握っている・・・

付近に人家は無い・・・
サイコはそのまま茂みに引きずり込んだ。

雨は止み、遠くの空から光が差し込んでくるが・・・
それはキキの恐怖心をさらに掻き立てるだけだった。
その、相手の顔が更に顕わに成ったのだから・・・

「いや、やめてえ!何をする気なの・・・!!」

相手の恐ろしい顔の、口らしき部分から触手が出たとき、キキは言葉を失った。

触手で両手を押さえられ、両腕でカッパ、そして紺色のドレスを引き裂いた。
「きゃ、きゃあああああああ!」
「フンッ」

俗に言う「カボチャパンツ」のみの姿になり、キキは言葉も出なくなった。
「あ、ああっ・・・」
「フハハハハ・・・」

触手を下着の中に強引に入れ込み、まさぐった・・・

「んっ・・・いやあ・・・ジジ・・・あっ」
ビチャビチャとやらしい音を立て、触手は激しく動く。



サイコは小包に気が付いた。
「フウム・・・」
「あっ・・・ん・・・そ、それはあ・・・いやあ・・・」

べりべりと空け、さらに蓋を取ると・・・

「?」
「え・・・ああん・・・」

サイコが使っていた催淫棒に似た物・・・地球で言う、バイブ。
どぎつい赤色で、非常に・・・太い。

手紙の様なものが、ひらりと落ちた。
「お望みのバイブです、税関に引っかからないように、魔女に託しておきました」


「ム・・・ウウム」

サイコは、即座にどういう物か察知し・・・キキの下着を破り捨てると、彼女の肛門にずぶりと刺した。
その瞬間、キキは白目を向き、あえぎ始めた・・・
「あ、がああああああ!ぎゃああああ、いいいいいい!」

触手では唸る様な声だったのに、バイブでは凄く反応する・・・
自分を馬鹿にされたようなサイコは腹を立てて、触手で軽くキキを打った。

「い、イタッ・・・ああん!」

サイコは気圧服の股間の部分を開け・・・凶悪な陰茎が姿を現した。

「フフフフ」
「ああっ、イイッ!イイ!」

触手で、無い様な胸を弄くりながら、そのままキキのツボミに、ずぶりと差し込んだ。

ギッチャ、ギッチャと音を立て・・・

「あああああっ!いいいいいいっ!やああああ!」

激しくキキが悶えるが、サイコは動じない。


「ぎゃあああああ!あああああああん!」

ケツにバイブ、マンコに陰茎、胸に触手、
三重の刺激を受け、キキはとうとう・・・

「あああっ・・・うふ、うふふ、はああああん!・・・ぎいっ」

壊れた。

そして、サイコも果て・・・

「グウウッ」
「あはははは・・・あっ、ん」


地面にボトリと落としても、酷く悶えるだけ。

前にもこんな女を見たような気がすると、どうでも良いことを考えながら、サイコはキキを落ちた場所へ引きずり戻した。

「フム・・・」

戻したは良いが、このまま放って置くのも面白くない・・・
そこに目に付いたのが、折れたほうきだった。

折れたほうきを全裸のキキの肛門にズブッと入れた。

「あ、アアアアン!アアッ!」

その瞬間、なんとキキは、ほうきの力のせいか、浮き上がりそのまま猛スピードでどこかに飛んでいった・・・
甲高い笑い声を残し・・・

「アハハハハハ!ああああ!」

サイコは、大宇宙の大いなる意思の為せる業かと考え、意思を称えながら高速艇に戻っていった。



キキの母親は、温室で薬草の調合をしながら、午後の昼下がりを過ごしていた。
キキが修行に出てからと言うもの、自分の時間も増え・・・寂しいような、嬉しいような気持ちである。
この前届いたキキからの手紙には「順調にやっている」と有ったが・・・

「ちゃんとやってるかしらね・・・」

開放された窓から涼しい風が吹き込む。
心なしか、キキの笑い声が聞こえる。

「懐かしい・・・え?」

心の中の声にしては大きすぎる・・・

「・・・はは・・・あは・・・」

急いで温室を飛び出し、空を見上げると・・・

尻にボロボロのほうきを刺して、全裸でこちらに急降下してくるキキの姿が・・・

「あははははははは!ママァ!ただいまああああああああああ!」

(おわり)


→戻る