(見てない人、いや見てた人も置いてけぼりにするお話)
(これは仔猫ちゃんのいる店、本編終了後のお話・・・後の設定は全て廃人付け)
「仔猫ちゃんのいる店」と、書かれた看板。
どうやらバーらしい。
ドアがひっそりと開き、中からちょこんと少女が顔を出していた。
「・・・」
さっきこの店を出た客を、見送っていたのだ。
「ウーン・・・マズ」
サイコは、その頃ステルスの持続力に不安が有ると知りながらステルスプロテクターを身に付け、街中で食料を調達していた。
野良猫を捕まえては食べ、犬を捕まえては挽肉にし・・・
しかし味の感想は「マズ」だった。
その時、人の殆ど通らない筈のこの路地に、妙な男が入ってきた。
身を既に隠せているとは言え、ぶつかれば何かが居ると分かってしまう、サイコは直ぐに飛び上がり、路地の両壁に手をついて男をやり過ごす。
「フフフーン・・・フフ・・・やったぞ、良い店を見つけたぞー、フフフーン・・・MIUちゃーん、フフフ」
うわ言の様なことを口走りながら、この痩せたメガネ男は通り過ぎて言った。
「・・・?」
何か女の名前の様なものを喋っていた・・・ピーンと来て、エネルギーレーダーを見ると案の定、小さいながらもはっきりとした反応が、何体も有る。
「・・・ホホウ」
キュッ、キュッとグラスを拭きながら、バー「仔猫ちゃんの居る店」の店主は閉店間近の時間を過ごしていた。
「あの男・・・また明日来るだろうな」
その時、入り口のドアがギイギイと変な音を立て始めた。
「ん」
押してあけるドアが引かれている。
店主は大きな声で、押して開ける様に知らせた。
「お客さん、押してあけるんですよ」
「・・・」
それでもまだ引かれている。
「お客さん?」
次の瞬間、ドアはベキバキッと破壊された。
「お・・・おおっ!?」
しかしそこには何も居ない。
夜の闇が辺りを覆っているだけだった。
「何だ・・・!」
次の瞬間、何か、別の空間からか、手の様なものが店主を掴んだ。
「う、うわあああああ」
襟首をヒョイと持ち上げられ、そしてもう片方の手が店主の頭を・・・
「マズ」
「キャア・・・ウフフ・・・キャハハ・・・」
バーの便所から繋がっているその空間には、世のオタク達が望んで止まないであろう光景が広がっていた。
ミン○ーモモが、ラ○が、リン・ミン○イが、アルテ○シアが、その他多くの美少女達が、この異次元空間で踊り狂っていた。
「ねえ、今日はマスターが来るの遅いわね」
「まだグラス拭いてるのかしら、そろそろ便所の蓋が閉まるはずなんだけど・・・」
その時、便所の口の方から大きな音がした。
「誰か来るわよ」
「マスターの音じゃないわ・・・」
バーの中を色々探したが、女達の反応に見合う者は見当たらない。
仕方なく並んでいたビンの中身をジャブジャブと飲む・・・と、気分が高揚し始めた。
「ムウ・・・ムッ、ムググググ・・・オイシイ!オイシイ!」
これは一発抜かねば成らぬ!
密着に近い気圧服も、ステルスプロテクターも脱ぎだし、便所に駆け込むと・・・
「オオッ」
「きゃああああ!」
「な、何なの!」
を見た美少女達は、恐れおののき、逃げ出した。
だが、この空間始まって以来の出来事、逃げるといっても何処に逃げるのか!
サイコはまず、セーラー服を着た紫色の髪の女を捕まえた。
「わ、私みたいなやり手ババアを捕まえても何m」
「ヌウウウ」
服を引き裂き、下着を陰茎で破ってそのまま挿入!
「あっ・・・アアアアアアアアア!」
「フフハハハ」
「お姉ちゃん!」
「M,MIU!逃げて!にげっ・・・ああああああ!」
「きゃあああああ!」
「アアアッ!」
うるさい小娘が現れた・・・が、むしろその小娘の方が良さそうに見えた。
サイコは結合したままMIUと言う少女の方に向き直った。
断じて早漏ではないが、この女に種子を出しても良い事はないと判断したサイコは、寸前に抜き出し、
MIUの方に精液を発射した。
「う、うわああああああん!やあああああああ!」
粘りつく液体。
我慢ならない匂い。
サイコは精液で怯んだMIUに飛び掛った。
「あ、アアアアアアアッ!」
周りが混乱している。
場面が次々に変わっていく。
サイコがMIUに飛び掛ったときは宇宙船の内部の様な内装だったが、次の瞬間は竹林、
服を破る段階では砂浜・・・
「何をするのっ!やめてええええええ!」
ズブリッ・・・
「アアアアアアアアッ!」
次の瞬間、MIUの手にはレーザーガンが握られていた!
「もう・・・我慢しないんだからぁ!」
ぐっと身体を逸らし、サイコに発射するが・・・
「?・・・フッハハハハ」
「き、効いてな・・・アアアアアアア!」
確実にサイコの頭部を貫いたはずなのに一切の傷が付いていない。
その代わりか、サイコの口がゴオッと開き
サイコの口から、二本の触手が飛び出し、MIUの幼い胸を弄繰り回した。
「ああっ・・・アアアアン!アアアアア!」
ベロベロ・・・ジュババッ・・・といやらしい音を立てる、その音を聞き、
更にMIUは身体を揺らした。
「や、やあああああああん!」
そして、この日二度目の発射を迎える・・・
「アアアアアッ、いくうううううう!」
「ム・・・」
溢れんばかりの妙な色をした精液が、MIUの股間からダラダラと零れ落ちた・・・
「あ・・・ああ・・・お姉ちゃん・・・」
サイコが周りを見回すと、他の女達は消えている。
それどころか周りの空間が真っ黒である。
MIUを振り下ろして、更に見回した。
「オ・・・オ・・・」
何とか出入り口らしき光を見つけ、急いでそこに飛び込むと、元の便所であった。
便器の中には、ただ普通に水が張られているだけである。
サイコは、もうちょっと他の女も犯したかったと思いながらも、朝が近い事を悟り、急いで気圧服とステルスプロテクターを身に付け、
店主の死体を処理し(ゴミ箱に押し込むだけだったが)、その場を去った。
夕方・・・
「今日はMIUちゃんと遊びまくるぞー!」
あの、昨日路地でサイコと通り過ごした、メガネの男が現れた。
「マスター!入るよ!」
バーに入っても、誰もいない。
「ん・・・?」
便所に入っても、ただの便器が有るのみ・・・
「ん?ん?・・・まさか、そんな・・・」
店内から悲哀の篭った絶叫が聞こえた頃、サイコは高速艇でそのバーの上空を飛んでいた。
「フフフ・・・」
次は、どこで、何をしよう?
(終)
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