廃人の廃人氏・作

 廃人の廃人さんによるヘンタイ鬼畜宇宙人シリーズ第9弾!

 今回のサイコは、なんとあのホワイトベース(!)に侵入してキャラたちをムチャクチャにするという・・・・もう何が何やら(^^)


サイド7

「パオロ艦長……」
「ブライト君、私はもう駄目だ……君が指揮を取れ」
「しかし、私は」
「ブライト、周りを見たまえ……」

周りには看護兵の他に誰も居ない。
だが、その言葉の意味するところはブライトには分かっていた。

「……はい、艦長」
「君なら出来る、どうかこの艦をルナ・ツーまで……ムウッ」

看護兵がパオロ・カシアスの体を支えた。

「艦長はご無理がたたっています、どうかここは」
「分かった」

艦長室を出たブライト。

全てが彼の方に掛かっている。

そして、もう一つ、余計な者が……。


〜〜〜


無残に破壊されたファルメル。

宇宙空間を、あの角のついたヘルメットが漂っている。
また、数機のモビルスーツの残骸も。

補給物資を輸送してきたパプア級輸送艦の乗員は、目の前の惨状を見て誰もが恐ろしがる。

「ガ、ガデム艦長……」
「馬鹿者、何をうろたえるか」

そうは言ったものの、百戦錬磨の老兵ガデムにも、この様子は信じられない。

「最後の通信では軽口さえ叩いていた、あのシャアがこうなるとは……」
「艦長!付近に反応が!」
「何!」
「距離200、180……高速です!」
「艦を急速後転させろ」

レーダーには、未知の物体が写っている。
だが目視できない。

「ガトルの約二倍の物体です!距離80!」
「あっ!」

艦橋から閃光が見えた。

「攻撃だ!」
「機関砲用意!」

しかし輸送艦の武装などタカが知れている。
後転が間に合わず、閃光が艦をかすった。

「うわあああああっ!」
「艦長!第二貨物ブロック前方が大破!」
「うう、酸素は漏れていないだろうな!」
「はい!」
「早く戦域を離脱しろ」

レーダーに写っていた物体は急速に輸送艦から離れていった。

「連邦の新兵器……あれがV作戦のか?」
「艦長、ドズル閣下に早く連絡をなされた方が」
「う、うむ……」

前方に大きな損傷を見せたパプア級輸送艦は、体勢をどうにか整え、戦域を離脱した。


〜〜〜


「チイイイイイ」

サイコは長い舌打ちをした。

インターセプターの攻撃用プラズマビームエネルギーが切れてしまい、とどめを刺せなかったのだ。
機関砲と二発のミサイルは残っているが、今更戻っても仕方が無い。

先ほどの、あのすばしっこい赤い機体さえ一撃で仕留めていれば、
エネルギーを無駄遣いせずに済んだのだが。
生身の戦士としての才能は誰よりも誇るサイコであったが、
宇宙船の射撃主としては未だ十分な経験をつめていない。
特にステルス状態の機体だと、自分の感覚よりも艦の修正装置に頼りがちになる。

相手が緑色や赤色をした、時代遅れの訳の分からない、人種的特長を誇示したいだけの変な機体と
鈍間な緑色の宇宙船(おそらく観光客向けの遊覧船に使うのだろう)だったから良かっただけだ。
今度の青い宇宙船も、もう少し中腹を狙えていれば……。

「チイイイイイイッ」

サイコはまた舌打ちした。
それにしても最近は物騒で、ある時などは宇宙から大質量の何かが落ちて来るのが見えたり……

その時。

レーダーに巨大な宇宙船が映った。

「ホーウ」

『艦形 識別不能
星籍 識別不能
艦長 不明
船主 不明
総重量 不明
総乗員 不明
保険加入 不明
……』

あらゆる情報が不明。
だがサイコには関係なかった。
それよりも別のレーダーが光っている。

良い女が居る!

サイコはエンジンを最高出力にし、ステルス機能はそのままに艦に近づいた。

白い船体。
前後に突き出た何かの倉庫らしき突起。
飛び出た艦橋らしき物。

サイコは艦後方から急旋回した。
船体に張り付き、中に進入するのだ。


〜〜〜


「おかしいわ、何も見えないのに反応が」
「シャアじゃないのか」
「違います、これは……」

ミライはレーダーを色々弄りながら見てみたが、良い反応は無い。

「あら、艦に重なった」
「何だ……」
「デブリはこんな動きしないわ」

艦橋の慣れない艦長席に座りながら、ブライトは不安になった。

「新艦長」
「リュウ……ん、何だ」

一瞬何と呼ぼうか迷いながら、ブライトは反応した。

「モビルスーツを出して、調べたほうが良いと思いますよ」
「そうか……しかし、それをやると、艦を止めなければ……」
「いいMSがあるじゃないですか……」

アムロがビクッとした。

「ガンダムか」
「待って下さい、ブライトさん、僕には……」
「アムロ君、今ガンダムを上手く動かせるのは君だけだ」
「そうだ、アムロ」
「……」

ハヤトがムッとしている。

「ブライトさん、ガンキャノンじゃ」
「艦と同じ速度で進めなければいけないんだ」

カイがハヤトをの背中を叩いた。

「残念だなっ」
「なんだ、一体!」
「おい、止めてくれ!まだ物体は張り付いているな?」
「はい」
「とにかくアムロ君を出すぞ、カタパルトにガンダムを出せ」

そんな事をしている間、すでに物体からは誰も呼びもしない客が入ってきていた。


〜〜〜


ゴン、と言う物音を聞いて、艦本体の一番後方の廊下で遊んでいたカツ、レツ、キッカは、
その音がした場所へ行ってみた。

「なんだ」
「ここだよう、ここ」

キッカが天井を指さす。

「ここ?」
「なーんもいないじゃないか」
「ここからおとがしたんだもん!」

今のところ、キッカだけが例の能力を少しだけ芽生えさせていた。

「ん?」


気圧服を久しぶりに身に着けたサイコは、外部の障壁を開け、言わば壁と天井裏の間に入った。
無数の配線がある中に、さらに内部に入る扉を見つける。

ガポン、と音がした。

「なんだあ」
「とびらがあくよ」

次の瞬間、黒い何かが降りてきた。

「うわああっ」
「ジオンぐんだ!」
「やあああっ」

サイコはブレードを振り、三人の子供を刺し殺した。

「う……」
「キシャアアアア」

そして廊下を進んだ。


その頃、外部ではアムロが慣れない船外活動を始めた。

「なんだ、一体……僕はまだ……」

その物体があるらしい後方へ回り、艦と同じ速度で進む。

「ん?何も無いぞ?」

だが、不自然だった。
その部分だけ、宇宙空間ではあり得ないような、何かくすんで見える。

「なんだ……」

ガンダムのマニピュレータをそこに触れさせると、何かがある。

「……ブライトさん!」
「なんだ!」


サイコは、コムでインターセプターに何者かが近づいた事を知らせられた。

「チイッ」

『ミサイル 後方発射 予定自爆』

まるでゲームでもするように、遠隔操作でミサイルの操作をする。
このミサイルは、先端の硬化処理が行われているので、指定して何かを弾き出すことも出来るのだ。
そして、発射を命令した。


「ブライトさん、変です!見えない何かが……!」

シュボッ!

「わああああああ!」

ガンダムの腹部に何かが強烈に打ち込まれた。
そしてそれに押され、ガンダムはグングン機体から飛ばされる。

「アムロ!どうした!アムロ……」
「ぎゃああああああああ!」

ホワイトベースの遥か後方へガンダムは飛ばされ、そして爆発した。

「が、ガンダムが……」
「何が起こったんだ!」


サイコは、ある一室に入った。
ここにも女が居る。

薄暗い、机とイスとテレビ、そしてベッドと言う狭い個室で。
フラウ・ボウは椅子に座り、亡くなった家族の事を思っていた。
赤まった顔をし、出来ればこのまま眠りたいとも思っている……。
だが、誰かが部屋に入ってきた。

「誰?アムロ?」

現れたのは、サイコだった。

「きゃ、きゃああああ!」
「キシイイイイイイイッ」

サイコは、フラウのピンクの制服を破り去った。

「いやああああ!アムロォ!ハヤトォ!」
「ウシャアアアッ」

サイコは、他人の名前を叫んでいるこの女に容赦せず、
白い下着をしたまま、その裾に手を捻じ込んだ。

鋭い手に、膣肉はキュンとなる。

「ああああ、あああっ」
「フハハハハ」

ブチッと何かが切れる音がする。

「あっ!」

股間から血があふれ出る。

「いやあああああ!」
「フハハハハハ」

サイコは気圧服を脱ぎ、陰茎を露にした。

「な、なにこれ……ヒイッ」

サイコは指に変わり、陰茎をぶち込んだ。
バツン、バツン、バツン……

「あっ、あっ」

無い胸は揉めぬ、と言う感じで、サイコは胸には触手を触れさせた。

「いいいいいっ!いいいいっ!」
「フハハハア」


フラウは、幻想の中に死んだ家族を見た。

頭の中で肉のぶつかり合う音がするが、そんなのはもうどうでもいい。

「シイイイッ!」
「あっ……」

いっそう動きが激しくなり、次の瞬間、フラウの中に種子が注ぎ込まれた。

「ううっ……う……」

フラウは、呆然としながら、床に落とされた。
そして、静かに死んでしまった。

「ヘエ?」

サイコはなぜ死んだのか分からず、仕方が無いので頭にゴミ箱をかぶせて部屋の隅に寄せた。

そして部屋を出ると、股間を丸出しにした男に鉢合わせた、

「あ、あわわわ」

どうやら、今の行為を扉のそとで盗み聞いていたらしい。

「た、助け……俺は避難民だ、な、な」

サイコには通じるわけが無い。
次の瞬間、胸にパンチされ、そのまま殺された。

「フハハハ」


その頃、艦橋では兵士たちが内線で集められ、騒いでいた。

「どうなってんだ」
「アムロの最後の通信は!」
「パオロ艦長を呼べ」
「艦長は私だ!」

ブライトが叫んだ。

だがサイド7につく前から乗っている上級士官たちは、
騒ぎを止めない。

「V作戦の結晶が吹き飛んだんだぞ!」
「それは分かっている……」

そんな騒ぎの中で、カイはハヤトに聞いた。

「おいおい、セイラさんはどうした?」
「分からないよ」


そのセイラ・マスは、風呂に入っていた。

「……」

外で音がする。

「誰……」

湯気の中のバスカーテンに大きな影。

「誰なの、言いなさい」

返事は無い。

「言いなさい!軟弱者!」

次の瞬間、それはカーテンを引き裂いた。

「……!」
「キシャアアアッ」
「……アッ」

サイコは風呂からセイラを引きずり出し、
湯気の中で引き寄せた。

「い、いやあっ」
「フハハハ」

セイラは頭に巻いたタオルが解けて行くのを見た。

「や、あ」

水の弾ける音。
湯気の中の相手。
鋭い目をしている。

「に、兄さん……あああっ!」

裸のセイラの胸に鋭い手がしがみつく。

「きゃああああっ!」

ヌッチャヌッチャヌッチャ……

「ああ、あああああ!」

そして、陰部に……ずぶりと。

「キシャアアアア」
「やあああっ、やめえ……あああああ!」
「ヒヒヒヒヒ」
「わ、私は、ジオン・ズム・ダイクンの娘なのよ、恥、恥を知りッ……やああああ!」

もちろんサイコには通じない。
サイコは触手をセイラの口の中に捻じ込んだ。

「んぶう、んぶっ……」

その時、ミライが舵取りを外れて、セイラに近況を伝えにきた。

「セイラさんったら、風呂に……?」

「……あ、あああ!……」
「何、何なの!」

急いで風呂に入ると、セイラが知らない何かに犯されている。

「何をしているの!」

ミライは風呂イスを持って何かに掛かったが、片足で蹴倒された。

「キャアアアッ」
「んぶっ……ミ、ミライさん、にげてっ……」

だがミライは蹲って立てない。

「あっ、あっああああ!」
「キシイイイイッ」

サイコが中腰から急に突き上げた。
セイラの中に種子が注ぎ込まれる。

「あふう……」
「せ、セイラ……」
「ミライ……バイ、バイ……」

ミライの前で、セイラは風呂に頭から落とされ、下半身を上にしたまま動かなかった。
……溺れ死んだのだ。

そして次の標的がミライになるのは確実だった。

「いや、いやああっ」

すくむ足で風呂場の出口を乗り越えようとしたが間に合わない。

湿ったスカートの裾を掴まれ、ビリリと破かれた。

「あああっ!やめて!」

脱衣所まで出たが、サイコは飛び掛ってミライを押さえつけた。

「いやあああ!」

破れたスカートの裾から、ビチョビチョの下着を剥ぎ取り、
サイコは二度も使われた陰茎をまた打ち込んだ。

「あっ!……」

処女ではない。
カムランと既にしている。
だが、もう一度破られるような感覚だ。

「ああああっ!」

激しく揺り動かされる。

ミライの控えめな肉体が激しく揺れるのだ。

「か、カムランッ、ごめんなさいいいいいっ!」

何かを謝りながら、ミライは頭を振り動かした。

「やめなっ……さいっ……あああっ!」

服を破かれ、ブラが露になる。
サイコは腰で女を支えながら、片手で揉み下した。

「キャアアアアッ!」
「フハハハ」


ズパンズパンズパン……

風呂場からもれる湯気がミライの顔を湿らせる。
扉の隙間からは、風呂から出たセイラの尻が見える。

「私……もうっ……」

ズパン、と大きな音がした。
サイコの種子が、三度注ぎ込まれたのだ。

「あ……」

行為を終えたサイコは、呆然とするミライを引きずり、廊下に出た。

「うわああああっ!ミライさん!」
「……にげ、て」

廊下には、何かが居るらしい後方に向かおうとしていたカイとハヤトが居た。

「お前誰だあっ!」

カイが支給されたばかりのピストルを抜く。
だが当然サイコに勝てるわけが無い。

サイコはミライの体を片手で二人に向けて投げながら、もう片方の手でFK-50ブラスターを抜き取り、
ミライの体ごと二人を打ち抜いた。

「う、ぐっ」
「ぎゃっ」

「フン」


流石に性的には疲れたサイコは、途中何人かの避難民を殺しながら、インターセプターへ戻った。
もうそろそろここも潮時だろう。


「おい、ミライが来ないぞ」
「レーダーに反応!」
「なんだ、物体が動いて……」
「大変だ!通路でハヤトとカイとミライさんが……」

大騒ぎする艦橋。
その向こうには既にルナ・ツーが見えている。

サイコはインタセプターを飛び立たせ、そのまま前方へ割りこむ。

「フン」


艦橋の面々に、それが一瞬露になった。

「なんだ、あの艦は!」
「おいっ……」

「バイ、バイ」

そんな台詞を言いながら、サイコは艦橋に照準を合わせ、
残り一発のミサイルの発射ボタンを押し、急速に反転した。

「うわああああああああああああ!」

ホワイトベースが爆発を起こし、そしてそのまま傾いていく。
そして、最後にもう一度爆発が起き、無残な事になった。


ルナツーの司令官ワッケインは、基地からすぐそこの出来事を信じられない様子で見ていた。

「何だ、一体……」


〜〜〜


ジオン公国 戦勝独立記念式

勲功者が並ぶ中、最後に勲二等以上の戦死者の表彰が行われていた。

民衆の見守る中、壇上のギレン・ザビが、花輪をガルマ・ザビに渡した。
イセリナを脇に、ガルマは花輪を掲げ民衆に言った。

「これを、私の学友であり、戦友であり、そしてジオン独立義士・勲一等、シャア・アズナブルに捧げます」

シャアの遺影の前に、花輪が捧げられた。
デラーズがギレンに敬礼し、式の終了を伝える。
万来の拍手。


キシリア・ザビは記念祭に参加せず、諜報センターでファイルを片手に記念式の放送を見ていた。

「それで、未だに分からんのか?」
「はい」

傍らのマリガンは、キシリアからファイルを受け取る。

「旧連邦のそれらしい兵器は未だに見つかっていないのだろう?」
「ルナツーもジャブロー跡も徹底的に捜索しましたが……」

士官たちが居なくなり、独りになった後、キシリアはマスクの中でつぶやいた。

「……キャスバル、もう一度、会いたかったな」

表向きには、シャアの死因は連邦新兵器との相打ちと言う事になっていた。


(終わり)


→戻る