廃人の廃人氏・作

 廃人の廃人さんによる悪ガキシリーズ第6弾です。

 今回のターゲットは妖精さんとオハナシ出来る不思議な少女ですが・・・・あのさあ・・・・・まあイイやもう(^^)


〜〜〜

花の妄想


・・・
加害者
神宮寺忠盛  高校二年生
田中義獄   高校二年生
和田勇    高校二年生

被害者
園田華子   12歳 妄想癖
・・・

ハーイ!私、園田華子、ゲンキな小学六年生!

ある日、お家でお留守番してたら、突然庭の方から、
ひどい怪我をした、グリーン・ハピーと言う妖精さんがやって来たの!
お手当てしたら元気になって、私に力を貸してくれる事になったのよ!

ハピーは私に魔法の力を与えてくれて、
私がその力で人が喜ぶ事をすればするほど、良い魔法のパワーが強くなって
私は凄い魔女になるんだって!

どうしてハピーが家の庭に、大怪我してやって来たのか、まだ教えてくれないけど・・・
私、偉大な魔女になれるように頑張ります!

〜〜〜

俺の名前はグリーン・ハピー。
元は魔法の国の妖精王子で、花や木々を守る妖精さ。
でも魔法の国で革命が起こったから逃げてきた。
誰だよ人間界から共産党宣言と資本論を持ってきたのは・・・
ともかく魔法の国の王様は処刑、女王様は平等にレイプされた後にダッチワイフに封印されて人間界に放逐、
この間女王様をようやく見つけたが、頭はおかしくなってるし
封印はキツすぎて解けないしダンボールの中でペチャンコになってる。

俺もとにかくこっちの人間界に逃げたはいいが、魔力のパワーが薄まってるから
ダンプに轢かれかけたり戦闘機のエンジンに巻き込まれかけたりで大変だ。
だがこの華子って女についたからには安心だぜ。
このバカな女の子は妄想が激しいからどんどん魔力を出してくれる。
もし魔法界に戻れるほどの、そしてあの不逞な革命妖精達をぶっ殺せるほどの力が戻った日には・・・
おっと、華子が来たぜ。

〜〜〜

「ねえハピー」
「なんだい?華子ちゃん」
「ピョン太の耳が取れちゃった・・・魔法の力で直してくれる?」

ピョン太はぬいぐるみだった。

「・・・うん、良いよ(このバカ女、12歳にもなってぬいぐるみか・・・)」

ハピーは小さな小さな杖を振り回してうさぎのぬいぐるみに当てた。
するとぬいぐるみの解れた糸が元通りになる。

「わあ、ありがとう」
「これくらいヘッチャラだよ!(無駄な魔力使わせるな、このバカ女)」
「良かったね!ピョン太!」

そのとき、部屋の戸が叩かれた。

「華子?居るんでしょ?」
「う、うん」

ハピーはまた杖を振り回し、透明になった。
と、同時に母親が入ってくる。

「今度ね、おばさんが家に来るから・・・それで・・・」
「うん・・・はーい」
「良い子ね・・・今晩・・・」
「わあ・・・」

透明になると外部の情報があまり見聞き出来なくなる。
あくまで何かをやり過ごす上での透明術である。

「ところでさっき誰かと話してなかった?」
「えっ・・・ううん・・・」
「あんまり一人で色々考えちゃダメよ?」
「うん・・・」
「あと、この間みたいに、人の家の・・・取っちゃダメよ?」
「はーい・・・」

母親には妖精の話は分かるまい。
華子は何も口にしなかった。

〜〜〜

その頃、いつもの三人組は、彼ら以外誰もいない放課後の理科室で何かを調合していた。

「・・・これで良い」
「良いのか、こんなので」
「元が怪しい雑誌だからな」

彼らが作っているのは媚薬だった。
神宮寺の手元には、オカルト系の雑誌が握られている。

「とりあえず誰かに飲ませたいな」
「でもいきなり飲む奴が・・・」

神宮寺達は興味本位で媚薬を作ったは良いが、
誰に使おうかなんて考えてもいなかった。

「近所の幼稚園のウサギにでも飲ませ・・・」
「飲む奴がいるんだな、それが」

神宮寺と田中が和田の方にぐっと向いた。

「誰、誰だよ」
「教えろよ」
「あのなあ・・・まあ良いや、ウチの近所にちょっと頭のおかしな子がいるんだよ」
「へえ、何歳」
「小六だから11か12だ」
「うん」
「どうにか言えば多分飲むぜ」
「面白そうだ」

三人にモラルと言う物は存在しなかった。
さっそく三人は学校を出て、和田の家の近くに向かう。

〜〜〜

華子とハピーは外に出て、空き地を散策していた。
土砂と雑草の茂る空き地の一角に、異様な場があった。

「ほら、ここ、私だけの花壇なの!」

花壇というそれには、恐らく人の庭から無断で引っこ抜いてきたような、
無残な花々がボテッと地面に置かれ、木の残骸が無理やり土に埋められている。

「う、うん・・・(ひでえ)」

傲慢な性格のハピーも、流石に自分が担当すべき花や木々が
酷い状況になっているのを見て、心が痛くなった。

「あ、あのね華子ちゃん、僕が手伝えばもっとキレイになるよ」

言ってからハピーは後悔した。
また無駄な魔力を使ってしまう。

「あっ・・・(また無駄な事言っちまった)」
「へえ!やって見せて!」
「う、うん」

杖を振り回すと、花はきれいに咲き、木々はミニサイズでそれらしい若芽になった。

「わあ!キレイ!」

その時、ハピーは他の人間がこちらを注視している事を察知し、急いで透明になった。

「ちょっとごめんっ、隠れるよ」
「あらっ?」

和田が空き地を指差した。
明るい茶色のショートヘアの頭が空き地の隅から見えている。

「おい、居たぜ」
「一人でしゃがんで何してんだろう」
「だからアレだって」

華子は後ろから誰かが来るのに気付いた。

「あっ、和田のお兄ちゃん・・・」
「やあ、何してるの」
「え、ええと、お花の手入れ」
「へえ、キレイだね、なあ」
「ああ、キレイだなあ」
「おう」

田中は、華子に見えないように、神宮寺の背中を叩いた。
「範囲内」の合図である。

そんな中、ハピーは男たちの周囲をぐるぐる回っていた。
ハピーは人間の心を読む力にはあまり長けていない。

「(どうも怪しいが・・・)」

「お兄ちゃんたちは皆お友達?」
「そうだよ」
「みーんな友達さ」
「うふっ、私もお花さんと仲良しなの」

神宮寺は目の前の一角に目を見張った。
少女が手入れをするにしてはやたらキレイに咲いている花々、
そして何だかサイズをそのまま小さくした様な木。

「・・・これ・・・その、自分で」
「そう、私が育てたの!それで・・・あっ、何でも無いよ」
「えっ?」
「何でも無いの、ほんとに」

三人組はは顔を見合わせたが、何だか納得した様な顔で見返した。
一方透明のハピーは、何ともいえない面持ちである。

「(余計なこと言うなよ・・・こいつら良い心の持ち主じゃないぞ)」

「ねえ、俺たち特製ジュース作ったんだよ」
「えっ?」
「これ」

オレンジ色の液体が水筒に入っている。

「とっても美味しいから飲ませてあげる」
「ええ・・・でも・・・」

和田がとっさに言った。

「魔法が使えるようになるよ」
「え?魔法?」

ハピーはぎょっとした。

「(バカ言うな、人間が作る物で魔法が使えるなんて事は無いぞ、止め・・・)」

華子はとっさに水筒の中身を飲み干した。

「う・・・ん・・・」
「どう?」
「別に何とも・・・あれ?力が・・・」

ハピーにも影響は出ていた。
魔力の寄生主が異常を起こし始めたので、ハピーにも伝播しているのだ。

「(まずい・・・これは変・・・うっ・・・)」

ハピーはたまらず逃げ出した。

「お兄ちゃんたち・・・変なの・・・飲ませた・・・」
「変?まさか」
「ああ・・・変・・・助けて・・・ハピー」
「ハピー?」
「妖精さん・・・助けて!私を助けッ」

神宮寺が華子の口を塞いだ。

「効いてるみたいだな」
「妄想も激しくなってるぜ」

ビクビク震える華子を無理やり組み伏せ、空き地の片隅の資材置き場の影まで引きずりこんだ。

「静かにしろよ」
「私・・・妖精さんが居るの!イルッ」

神宮寺はいつのまにか出していたペニスを、華子の口に突っ込んだ。

「ングウッ」
「おっ、すごいぜ、異常に吸い込んでくる!」
「おい、ズルいぞ」
「仕方ねえだろ、黙らせてかつ気持ち良い方法だ・・・」

「ンー!ンンン!ヒョウヘイファン・・・ンーッ!」

「妖精さんて、いつもこんな事言ってるのか、華子ちゃんは」
「妖精は知らないが、ぬいぐるみと話したり、花と仲良くなるとか言って花採ったりしてるな」
「狂ったマリーベルだな・・・」
「そういや俺、ネットでマリーベルが変なエイリアンに犯されるエロSS見たけど、すっげえ酷かったなあ」
「今度教えてくれよ」

そんな会話の間、華子は神宮寺のペニスを訳の分からぬまま、とにかく異常に興奮した気持ちでしゃぶっていた。
頭の中では色々なイメージが飛びまくり、もはや何を考えているのか自分でもまとまりがつかない。
・・・神宮寺達が作ったのは、媚薬どころか強度の麻薬では無いか?

「そろそろ・・・」

神宮寺が股間を突き上げた。
華子はのけぞり、口から白い液体を吹き出す。

「うばああああ・・・ヒグッ」

「うわっ気持ちわりい」
「エクソシストみたいだ!」

田中がすかさず押さえ込み、更に服を脱がした。
黄色いシャツを剥ぎ取り・・・

「胸が無いんだよなあ」
「やめてえ・・・やめてよ!私・・・魔法・・・」
「うるさい、今から魔法を見せてやる」

そう言いながら田中が、ショーツを剥ぎ取って華子の陰部を露にさせた。

「おおう」
「ああっ・・・私…」
「ああっ、田中様」
「アハハハハ」

神宮寺の冗談に和田は笑ったが、田中はつまらないのでさっそくペニスをぶち込んだ。

「すげえ!すげえ締め付けてくる!まるでマンコが別の生き物みたいに・・・」

ギッチャギッチャと異常な音を出している。

「あっ、あっ、あっ、あっ・・・ねえ、ハピー、私・・・」
「凄い気持ちいいぞ」
「私・・・魔女になってるよね?」
「やばい、早漏しそうだぜ」

神宮寺と田中が冗談半分に争っている間、華子は妄想にふけった。
自分の股間で起きている事にはなんの関心も無いのだ。

「早漏って元からだろ?」
「うるせえ!」

「ハピー!・・・ハピー!お星様!私お星様の魔女!魔女が星を・・・破壊する!」
「永遠の業火の中で魔女が星を破壊する!」
「我々は一つ!皆一人!全てのハピーがハピーたるハピー!」
「おおおおお!あああああ!」

「おい、何か言ってる・・・うわっ、締め付けが・・・出るッ」

ビュシャアアアアアアア!



「ふう、ふう・・・」
「お疲れさん」

「私は今、魔女ではない!魔女なの!魔女なのよ!魔女じゃない!」

「ちょっと、和田・・・まだ何か言ってるぞ」
「子供には効果が強すぎたかな」
「そもそもただの媚薬だったのかな?」
「まあ・・・」

三人組は仕方なく華子を、資材置き場から拝借したシートに包んで、近所の巨大排水路まで運んだ。

「すっげえくせえ」
「見られてないな?」
「それ、いち、に、さん」

ボチャン!

「あっ」
「どうした、和田」
「俺、今回何もやれてねえ」


「私・・・生きるの!永遠の魔女!永遠の・・・あれ?私・・・」

華子が気付いた時、既に遅かった。
何かにくるまれた状態で、しかも異常に臭い水が染み出してくる。

「ああ・・・ハピー!ねえ!いたずらはやめて!」

過激化した妄想から抜け出したのか抜け出せてないのか分からないまま、華子は工業用の排水路を下っていく。

「んぐうううううう・・・」

〜〜〜

「ひいっ・・・ひいっ・・・」

ハピーはどうにか、非常な動悸を感じながらも、安全そうな場所までやってくる事が出来た。
公園の、障害者向け便所の中では有るが・・・。

『先日、ここで発生した婦警強姦事件についての情報提供を求めています』

そんな張り紙を見ながら、ハピーはこれからどうするか考えた。

「もう、魔力が・・・とにかく、別の女を・・・」
「その必要は無い」
「!?」

AK47を持って、人民服を着た小さな妖精が、それも十数名も、いつのまにか自分を取り囲んでいる。
追っ手が居たのだ・・・

「プリンス・グリーン・ハピー、お前は地位的反動主義者として処刑される」
「うっ、うう、待て、ほら、俺ってお前らに別に悪い事してね・・・」
「過去十数年間にわたり、植物系妖精のエネルギーを搾取した罪、ここで償え、よし、撃てっ」
「わ、わあっ」

ハピーは胸の奥で、非常に臭い液体が体にしみこんでくる感覚を覚えながら、絶命した。
そして水洗便所から流され、最終的に華子と同じ場所へ向かった。

(終わり)
〜〜〜


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