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マッド・エアポート
加害者
神宮寺 忠盛 17歳 科学部 高校二年生
田中 義嶽 同上
和田 勇 同上
被害者
ミチコ・ロバート 9歳 帰国子女
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科学部の顧問、新遁先生が、今度アメリカで開かれる世界科学教師大会に、
どう言う訳か出る事になった。
それはそれで結構な事だが、いつもの三人が不満だったのは、何故か見送りに来る様にされた事だった。
「やってられんよ」
上機嫌でモノレールの窓の外ばかり見てる先生に聞こえない様に、和田は言った。
神宮寺は頷いたが、田中は寝ていた。
ガタガタガタと大きな音を鳴らして、モノレールは止まった。
ここはもう空港だ。
「悪いねー、見送りに来てもらって」
お前が呼んだんだろ、と言いたいのを堪えながら、三人は愛想笑いするが、
飛行機の爆音も聞こえて、何だかもう先生が何を言ってるのかも分からない。
「先生達日本チームはね、水素を使った実験をやるんだよ、凄いだろ、まあお土産を楽しみにしてなさい」
「は、はあ」
紆余曲折あって、新遁は無事旅立った。
「あの野朗、飯代もくれないのか」
「仕方ない、ハンバーガーでも…ん」
待ち合わせロビーの隅で、外人の外交官らしき者とその家族が、職員に詰めかかっていた。
「遅レテハ困ル!何故遅レルンダ!コッチハ大事ナ会議ガ…」
「そう言われましても、急の整備で…」
「コッチハ外交官ダゾ!カワリノ飛行機ヲ出シテクレ!」
しかし神宮寺達は、そんな男よりも、その隣でちょこんと居る小さな白い肌の少女に目を奪われた。
日本人の母に手を引かれ、職員に詰め寄る父親を何とも言えない表情で見つめている。
小さなブラウスとフレアスカートを履いて、栗色の髪には大きな赤いリボンも付けていた。
「ハーフかな」
「だろうね」
「相の子はやっぱり美人だね…」
しばらく見ていると、外交官と職員は奥の部屋に引っ込んでいってしまった。
母親と娘はロビーの椅子に座って待つ様だ。
「ミチコ、お母さん飲み物買ってくるから…ごめんね、せっかくのお父さんのお仕事なのに」
「ううん、大丈夫」
「本当にミチコは良い子ね…何が飲みたい?」
「オレンジジュース」
「分かった、ここで待ってるのよ」
母親は、荷物とミチコと言う女の子を置いて、売店を探しに出かけた。
周りには殆ど誰も居ない。
「おい、どうする」
「どうするって…ねえ?」
「うん…俺そう言う趣味は無いけど…範囲は広いよ」
「俺も、ね」
訳の分からない事を言いながら、三人は少女の方に向かった。
子供受けが良い(らしい)田中が、少女に話しかける。
「お嬢ちゃん、どうしたの?」
「えっ…いや、何も…」
「お父さんお母さんは?」
「お父さんは喧嘩、お母さんは買い物」
悲しそうな顔をしている。
田中は話を押し込もうとした。
「大変だね」
「…うん」
「お兄さんたちと遊ばないかい」
「でも…ここを動いちゃいけないって」
「大丈夫、少しだから」
「でも、でも…」
神宮寺が割り込む。
「お兄さん、良いオモチャもってるよ」
「どんな?」
「凄いカッコいい宇宙人サイコの人形」
「えー、そんなの知らない」
少女の表情が和らいできた。
和田と神宮寺は目を合わせて、ウインクする。
「取り合えずおいでよ、面白い物見せてあげるから」
「…ちょっとだけね」
神宮寺達は、少女を連れて急いでその場を離れた。
「お名前とお年は?」
「ミチコ・ロバート、9歳」
「これからお父さんお母さんとどうする所だったの?」
「お父さんのお仕事についてイギリスのブリストルに行く所だったの」
「へえ、凄いねえ」
そうこうやりながら、良い場所が見つかった。
手荷物安置所の便所だ。
さっぱり人が居ないので、ここなら出来るだろう。
「えっ、おトイレならミチコしたくない」
「良いの良いの、男の方のおトイレは行った事ある?」
「…ない」
「じゃあ初めての体験だ」
田中は何故か噴出した。
「初体験って事かよ…」
「そうだね」
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こんな便所があるのかと神宮寺は感心した。
手洗い所に大きな窓が付いていて、そこから飛行場の様子が良く見えるのだ。
田中が、用具入れから引っ張り出してきた「清掃中」の看板を立て終えて戻ってきた。
「お兄ちゃんたち、何するの?」
「良い事」
「そう、良い事、な」
「な」
ミチコは不安を感じ、そしてそれは的中した。
神宮寺がいきなり、ミチコを持ち上げた。
「えっ?」
「それ、脱がせ」
「い、いやっ」
リボンを解かれ、髪が広がる。
ブラウスもスカートも無理やり脱がされた。
「何するの!やめてっ!」
「楽しい事をやめる訳無いだろう」
「まったく」
白いショーツ以外何も着けていない姿。
神宮寺は笑いながら、ズボンのチャックを下ろした。
「まずはお口を試そうか」
「いやっ、いやあ」
「お兄さんの言う事を聞こうね」
「もうそんなに勃ってるのか、やっぱりお前ロリコンじゃあ…」
「うるさいっ」
和田はうるさいと言われ、不満げな顔をした。
田中は神宮寺の為に少女を押えつけている。
「んぐうっ、んっ」
「それっ」
ズボッと入った。
「んんっ!」
「歯を立てたらもっと虐めるからね」
何度も腰を前後し、ミチコの顔は歪んで行く。
「おぼおっ…おとおさんっ…ああっ」
「うるさいな、お父さんは今頃本国に電話で日本の文句を喚いてるだろう」
田中がお父さんの様子を面白おかしげにやってみた。
「にほーんのひこうきだーめ、ぜんぜんとばなーい、じゃっぷふぁっきんじゃっぷ」
面白くないので腹が立ち、神宮寺は更に腰を前後させた。
「出るぞっ」
「んっ!ぬうううううっ!」
小さな口に収まらない量の精液が出た。
「しっかり飲もうね」
「ミルクは大事だよ」
自分たちの胸ほどの高さしかない少女は、口も利けない様で、口から白いのを垂らしながら震えている。
白い肌に白い液は似合うだろうか。
「あ…あわわ…」
「どれ、じゃあ俺が…」
和田が、ショーツを引き破って、秘部をあらわにさせた。
「当然毛は生えてないよな…」
「いきなり太いのを入れたら不味いんじゃないのか?」
「構わないよ、面白い事をやろう」
最初にぶち込んだのは田中だった。
「気持ち良い?」
「ううっ、あああああ!」
「良いみたいだね」
腰を動かすたびにどんどん奥に入る。
「うううっ!んっ!」
「ミチコちゃん良いよ、良いよ」
「この女の子、もう自分で腰動かしてるんじゃないか」
「あああっ!」
何かが裂けて流れた血が、田中の陰茎を伝った。
「おい、この血」
「やだよ、田中のに付いた血なんて」
バッコバッコバッコバッコ…
「いいぞ!いくぞっ!」
「ああああああ!」
田中のがミチコの中に放たれた。
ミチコはもうしびれた様な顔をしている。
「次は俺が…」
「その間口をやろうかな」
「い、いやああっ…ふぐっ…」
入れ替わり立ち代り、ミチコは犯された。
未発達の胸さえ揉み解されている。
大体が終わった頃、神宮寺はもうボロボロなミチコをどうするか悩んだ。
「ここに置いとくのは良くないな…いずれ分かるだろうし」
「もう今頃外じゃ騒いでるぜ」
その時、神宮寺が良い事を思いついた。
「おい、窓の外を見ろよ」
「ん…コンテナが沢山」
「輸送機に…え、まさか」
神宮寺達は素早く手荷物安置所の奥のコンテナ室に忍び込んだ。
「おいおいやばいぞ」
「早くやらないと」
「でも面白そうだろ?」
「…」
元の服を着せられたもののぐったりして言葉少なげなミチコ。
「どこ…いくの…」
誰も返事はしない。
「あのコンテナが空いてる」
「何処行きだ?まあ良いや…おい、そこのガムテープで…」
「…んーっ!むーっ!」
赤いコンテナの奥にミチコは縛られて置かれた。
「…やばい、職員だ、出るぞ」
手早く神宮寺達はコンテナ室を抜け出し、ロビーに出た。
「娘が居ないの!ミチコが!」
「アー!ミチコー!ジーザス!」
ミチコの両親が騒いでいる。
神宮寺達はそれを傍目に、モノレール乗り場へ向った。
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神宮寺宅に集まった三人はテレビを囲んでいた。
「イギリス大使館のロバート外交官の長女、ミチコ・ロバートちゃんがH空港で行方不明になった事件で新展開です。
イエメンの空港で、職員がミチコちゃんに良く似た少女がコンテナの中に居るのを発見しましたが、動きが無い為に『人形』だと思い込み、そのままそのコンテナを通過させたと言う情報が入っています、そのコンテナを載せた航空機は今度はアフリカのジンバブエに向って現地でコンテナを下ろしミチコちゃんの行方は不明のままです、イギリス大使館はジンバブエ政府に調査を要求しましたが、ジンバブエ政府は調査費用として
五百万ドルを要求しており、交渉は難航…」
「面白い事になったね」
「イギリスなんてあの子にはありきたりでつまんないだろうから、今度の旅行はさぞ楽しいだろうね」
「ハハハ」
「速報です、速報です…!…アメリカのデンバーで行われていた『世界科学教師大会』の会場で、水素を使った実験による爆発事故があり、二十三名が死亡、六十八名が重軽傷を負っている模様、なお被害者に邦人が含まれていると言う情報があり…」
皆、手に持っていたコップを落とした。
(おわり)
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