〜前編〜 「ここは・・・?」 アニス・ファームは周囲を見回した。 今までいた日常空間が突如変貌し、暗黒の空間の中に彼女は閉じ込められた。 「先生・・・。」 アニスの横にいる彼女の生徒モーリー・ラングォルドが、不安に震えながら彼女の身体にしがみついてきた。 アニスは放課後にモーリーと話をしながら彼女を家に送っていくところだった。 その時突然周囲が暗くなり、二人は気が付くと異界に引き込まれていた。 「妖魔空間!」 アニスの身体を戦慄が駆け抜けていた。 モーリーの小さな身体をかばおうとした瞬間、どこからともなく数本の触手が伸びてきて、アニスの四肢に巻きついた。 「あっ!」 別の触手が暗闇より伸びてき、モーリーの四肢にも絡みつき、その身体をアニスから引き離していった。 「きゃあ!先生―!!」 モーリーが悲鳴を上げた。モーリーの身体にも気持ちの悪い触手が巻き付いている。 「いやあああ!アニス先生ー!助けてー!!」 妖魔への恐怖と触手の感触の気持ち悪さにモーリーは気が狂いそうな気がしていた。モーリーはひたすら泣き叫び、アニスに助けを求めた。 「モーリー!」 アニスはモーリーを助けようと手を伸ばそうとするが、力の強い触手に押さえつけられており、身体を動かすことが出来ない。逆に触手の強い力でバンザイをした形で手足を固定されてしまった。 「うっ!」 四肢を引っ張られる痛みにアニスが軽い呻き声を出す。 「いい格好だな。ボーグマン。」 ふいに暗闇の中から声が聞こえてきた。 アニスはその声の方向を向き、睨む。 暗闇の中に一人の人影が浮かび上がる。 「ダストジード・・・。」 アニスがその人影を睨みつけながら呟く。 そこには妖魔の戦士であるダストジードが立っていた。 その後ろには、いまアニスとモーリーを拘束している触手の主である巨大な妖魔獣も控えていた。 「私たちをどうするつもり?」 アニスはダストジードを睨み据えながら問う。 「一寸した実験に付き合ってもらうだけさ。」 ダストジードは唇に笑みを浮かべつつアニスに言う。 「実験?」 アニスは訝しげに思う。 「そう、人間に妖魔の子を宿させるという生体実験さ。ボーグマンであれば精神・肉体共に強健であろうから実験には最適だな。」 アニスの背筋に冷たいものが走る。 ア ニスは小学校の教師をし、子供たちの前では大人として振舞っているが、実のところ16歳の少女に過ぎない。男性経験もない。自分の中に子供を宿す、しかも得体のしれない妖魔の子を宿すことは耐えがたい恐怖でしかなかった。しかし、今恐怖に駆られていることを敵であるダストジードに知られるわけにはいかなかった。 「フッ。お生憎様ね。私はサイボーグよ。子供は出来ないわ。」 アニスが皮肉な笑みを浮かべつつ、ダストジードに言う。 しかし、そんなアニスの様子にダストジードは平静さを全く崩さなかった。そのことがアニスを不安にさせていった。 「フフフ。私をあまり舐めるなよ。お前たちボーグマンはサイボーグであるが、なぜかちゃんと生身の生殖機能が残っていることは既に調査済みだ。生殖機能などサイボーグには必要のない機能を何故残したのか、開発した奴の考えはよくわからんが・・・まあ、こちらとしては都合がよい。」 アニスの脳裏を「ボーグマン計画」の中心人物であるメモリー・ジーンの顔がよぎる。メモリーは、例えボーグマンになっても人間らしく生きて欲しいと考え、その生身の器官を残したのだろう、そう考えていたのだとアニスには感じられた。 しかし、その優しい考えが逆に今アニスに危機を与えようとしていた。 「何を・・・バカな・・・。」 アニスはそう言って嘘をつき続けた。 「フッ。そうか・・・、本当に生殖機能がないのか?なら、計画を変更し、そちらの小娘で実験するまでだ。」 ダストジードは視線をアニスからモーリーの方に移す。 妖魔獣の触手が動き、モーリーの両脚が強引に開かされる。彼女のスカートがめくれあがり、少女らしい白いパンツが露わになる。 「ああー!!いやあー!!!」 モーリーは恐怖に包まれ、悲鳴を上げる。初潮を迎えたばかりの幼い美少女は子供を宿すということがどういう事か全く想像できない。ただ、本能的にとてつもない恐ろしいことが自分の身に起ころうとしていることを感じ取っていた。 「やだー!先生ー!助けてー!!」 モーリーは四肢を激しく動かし抵抗しようとするが、触手に完全に押さえつけられており、もがくことも全くできなかった。ただ悲鳴を上げ、自由に動く首だけを狂的に振るだけであった。 「だめっ!その子には手を出さないで!」 アニスが慌ててダストジードに言う。 「だが、ボーグマンには生殖機能はないのだろう?」 ダストジードはアニスを嬲る様にわざと彼女の嘘を信じたように言う。 「そ・・・それは・・・。」 アニスは逡巡する。 ダストジードにつけこまれない様、とっさについた嘘が彼女を束縛していた。また、妖魔に犯されるという恐怖もそれを助けていた。しかし、それ以上に自分の愛する生徒を今は何があっても守らなければいけないと感じていた。 妖魔獣の別の触手がモーリーの方に伸び、彼女の健康そうな太腿をゆっくりと舐めあげていく。そのあまりにもおぞましい感触に、モーリーは涙を流し、震えていた。 「う・・・嘘よ・・・。」 アニスは搾り出すようにして、己の中にある恐怖と戦いながらそう呟く。 「ほう?」 ダストジードは勿体ぶったかの様にアニスの言葉に反応していく。 「本当は・・・子供を宿すこともできるわ・・・。だから・・・。」 ダストジードは冷たい視線を持って、そのアニスの逡巡する様子を楽しんでいた。 アニスは顔を上げ、ダストジードの方を睨み、そして叫んだ。 「だから、私を犯しなさい!実験台にするなら、最初の通り私を使いなさい!そして、その子を放しなさい!!」 ダストジードはそんなアニスの様子を見て、いやらしい笑みをその口元に浮かべた。 「いいだろう。望み通り、お前で実験させてもらう。が、それが終わるまで、この小娘は人質だ。いいな。お前が変なことをしようとしたら・・・わかってるな?」 アニスは頷くしかなかった。 妖魔獣の触手がモーリーから離れていく。 ただし、それと入れ替わるかのように、妖魔空間の壁から別の触手が伸び、彼女を壁に拘束していく。 「アニス先生・・・。」 涙で顔を汚したモーリーが心配そうな顔でアニスを見る。 「大丈夫よ、モーリー。先生にまかしなさい、ね。」 アニスは自分の中で湧き起る恐怖心が彼女に伝わらない様に、精一杯の笑みを浮かべつつモーリーに言った。 そして、ダストジードの方を向き直り睨みつける。 ダストジードはいやらしく笑っている。 「妖魔獣、前へ来い。」 彼の後ろにいた妖魔獣が前へ進んでくる。 その妖魔獣はこれまでの妖魔獣より異様なおどろおどろしい風体をしていた。全身からは無数の気持ちの悪い触手が生えていた。その触手は粘液を滲みださせ、淫靡に濡れ光っている。男性経験のないアニスはわからなかったが、その触手の形状は男根に類似していた。 その触手の魔の手が拘束されているアニスに迫ってくる。 触手がアニスのふくよかな胸の上を撫で上げていく。 「うっ!」 嫌悪感にアニスが顔を背ける。 「こいつは、別名“淫魔獣”とも呼ばれていてな・・・。」 ダストジードが楽しそうにアニスに告げる。 淫魔獣の触手がアニスの胸に絡みつき、服の上からであるが彼女の乳房を揉み解していく。 「あっ!」 はじめて胸を揉まれる気持ち悪さにアニスは顔をしかめる。 そんな彼女の反応を楽しむかのように淫魔獣の触手は、さらに強く彼女の乳房を揉んでいく。 (いやっ!やだっ!こんなの!) アニスは声が出ない様に、胸から起こるおぞましい刺激に必死に耐えていた。と、別の触手がアニスの首元に伸び、そこから彼女の服の中に侵入していった。 「えっ!そこっ!いやっ!」 次の瞬間、その触手はアニスの服を胸のあたりまで引き裂いていった。 「いやああああああ!」 アニスのブラジャーに包まれた形の良い乳房が露わになる。恥ずかしさにアニスは思わず悲鳴を上げてしまう。 アニスは両手で露わになったブラジャー姿を隠したかったが、別の触手で拘束されているため、それは出来なかった。ダストジードの視線がその胸の谷間に集まるのを彼女は意識し、羞恥のために頬をそしてその胸を赤く染めていく。 淫魔獣の触手がそんな彼女の胸に巻き付いていった。 「ああっ!いやあ!!」 触手が直に乳房に触れる。その感触はナメクジのような濡れた軟体動物の様であり、アニスに激しい嫌悪感を起こさせる。 (やだああっ!気持ち・・・気持ち悪いっ!!) アニスは身悶えしながらその感触に必死に耐える。が、淫魔獣はそんなアニスの抵抗など物ともせず、触手をさらにしつこく彼女の胸を這わせ分泌する粘液を擦り付けていく。 「うっ・・・うううっ!」 触手が彼女のブラジャーを押し上げ、その可憐な胸を直に強く揉んでいく。 そして、細い触手が今度は彼女の小粒な乳首にまといつき、弄り始める。 「ああっ・・・そこはっ・・・はあ・・・・やあ・・!」 自分でもほとんど触れたことのない敏感なそこの部分からは、弄られるたびにこれまで感じたことのない強い刺激が湧き起こってきた。 「いやっ!はっ!あああ!!」 初めて経験する強い刺激にアニスは困惑していく。 (なんなの?この感覚!あっ!やだっ!変な感じ!) 淫魔獣はさらに強く彼女の胸を揉みほぐし、乳首を捏ね繰り回す。 アニスはその胸から起こる刺激が、身体の中を駆け巡り、そして下腹部の奥深くに沈殿して行くような感覚を味わい始めていた。 (やだ・・・何か熱くなってくる・・・。) アニスはいつの間にか胸を這う触手の感触による不快感が無くなっていることに気付いた。気持ち悪さがいつの間にか気持ち良さに変わってきていることに驚く。 (え?何で?こんなことされるのは、嫌でしょうがないのに・・・。) 細い触手がアニスの小粒な乳首を押しつぶす。その瞬間、彼女の全身を電流のような強い刺激が走り抜けた。 「ああ!ひいいいいいい!!」 はじめて感じる強すぎる刺激にアニスは大きな悲鳴を上げる。 (いや・・・なんなの!?この感覚!?) 困惑するアニスの腿に別の触手がまといついてくる。 「は?!」 濡れた触手は彼女の腿を刷り上げ、彼女の大事な部分に迫っていく。 (あっ・・・いや!そこは!) アニスは自分の急所に迫る触手に本能的に恐怖する。 淫魔獣の目的がわかっていても、そのことが既に覚悟を決めていたことであっても、いざそれが迫ってくると16歳の無垢の少女の本能は恐怖に身をすくませてしまう。 (いやっ・・・やっぱり・・いや!) アニスは無意識に足を閉じようとするが別の触手に拘束されている脚を動かすことは出来ない。腿を濡らすその触手の粘液がアニスに更なる恐怖を与えていった。 (やだ・・・来ないで・・・!) 触手がアニスのミニスカートの中に侵入し、下着の上から彼女の急所を撫で上げた。 「ああ!いやあああ!!」 自分でもほとんど触れたことのないその部分を、下着の上からとはいえ汚らわしい妖魔の触手に触られたことにアニスは激しいショックを受けた。そして淫魔獣は、そんなアニスの反応を楽しんでいるのか、下着の上から彼女の淫裂に沿って刺激を与え続けていった。 「ああ!やだあああ!やめっ!はああああ!」 淫裂を撫で上げられるたびに、そこから電流に似た強い刺激がアニスの全身を襲った。また、胸を襲っている触手も下半身を襲う触手に呼応するかのように激しく蠢きだしており、胸と股間の両方からくる強い刺激にアニスは完全に翻弄されていった。 「や・・・だあ・・!こ・・こんなの・・!」 胸と股間から起こる強い刺激は、アニスの下腹部にある女性としての器官をさらに熱くさせていく。 (何なの!何なの、この感覚!・・・熱いわ・・・なんで・・・なんでこんな風になるの・・・?) これまで性的な刺激に触れたことのない16歳の少女には、今自分の中で起こっている事が全く理解できなかった。ただただその感覚に翻弄されるだけであった。 「なんだ、アニス?だんだん、感じて来たのか?」 ダストジードが、触手に嬲られて声をあげるアニスの様子を軽蔑するかのように、彼女に声をかける。 「えっ?」 ダストジードのその言葉にアニスの意識が現実に戻って来た。 「淫乱な娘よ、まったく。胸と下半身を妖魔に撫でられ歓喜の声をあげるとはな!しかも自分の生徒、こんないたいけな少女の前で。」 アニスはハッとして、捕えられているモーリーの方を見る。モーリーは恐怖に震えながらもアニスの方を心配そうにじっと見ている。幼い少女には「女性が感じる」という感覚はわからない。しかし、アニスに何か自分の理解できないことが起こっているということを感じてはいるようだった。 (歓喜の声?私が?モーリーの前で?・・・そんなこと・・・!) アニスがそう思った瞬間、彼女の下半身を嬲っていた触手が、彼女の下着の中に侵入を開始した。 「あっ!だめっ!そこは・・・いやああ!!」 触手がアニスの淫裂を直接撫で上げていく。今まで以上に強い電流が彼女の身体を駆けあがっていった。 「あああああああ!!だめえええええ!!」 強すぎる刺激にアニスは耐えきれず、大きな悲鳴を上げてしまう。 触手はアニスの淫裂をめくりあげ、その入り口部分を舐めるように刺激していく。誰にも触らせたことのないアニスの内側が触手によって舐めあげられる感触に、彼女は激しい恐怖を感じつつも、そこの部分が熱くとろけるような、気持ちがいいような別の感覚も同時に感じていた。 「やだああ!!やめてええ!おねがいいい!!」 アニスは膣口を弄られる恐怖から、ダストジードに懇願するような言葉を遂に吐いてしまった。 「何を言う?お前のそこは、求めて熱く濡れているではないか?」 そんなアニスにダストジードは突き放すかのように言う。 「え?」 触手が激しくアニスの下半身で蠢く。それに合わせ、そこの部分からはクチュクチュといやらしい水音が聞こえていた。 「こんなに濡れて・・・こんないやらしい音を立てているくせに・・・やめても何もないだろう。」 ダストジードが言う。 「お前の先生はとんだ食わせ物だ。生徒の前で、妖魔にいたぶられているくせに、それを気持ち良く感じ喜んでいるようだ。」 ダストジードはこれ見よがしに、モーリーの方を向いてアニスを辱める。 (そんな・・・私・・・私・・・感じているの?モーリーの前で!) アニスが自分の身体に絶望しそうになった時、モーリーが叫んだ。 「違うもん!アニス先生はそんなことない!先生は、先生はいつも私たちを守ってくれる!」 モーリーにはまだ「女性が感じる」という事がわからない。だからダストジードが何を言っているのか全く理解は出来ない。だけど、彼が大好きなアニス先生を貶めようとしている事だけは理解できた。心優しい少女は、彼の言葉を否定したかった。 「モーリー・・・。」 アニスはそんな彼女の言葉に励まされていた。そして、今後どんなめに、いやどんな辱めにあわされようとも、このモーリーだけは無事に助け出さなければ、そう心に誓い直した。 「まあいい。私はお前がどんなに淫乱であろうとなかろうと関係はない。ただ、お前が妖魔の子を身籠ってくれさえすればな。フフ!」 ダストジードは意味深に笑う。 「あっ!あうっ!!」 アニスがモーリーの事を考えている間も、淫魔獣の攻撃は執拗に続けられていた。アニスの全身を強い刺激が、しかも気持ちの良い強い刺激が走り抜けていく。 「うっ!いやっ!はあっ!!」 触手が彼女の敏感な部分を撫で上げるたびに、強い電流にも似た刺激が彼女を襲い続け、その度にアニスは身体をのけぞらせ、そして呻いた。 そして刺激を受け続けるうちに、彼女の女性としての器官は彼女の意志とは別に激しく活動を始め、彼女の身体に快楽を与え始めていた。 (いや・・・何なの・・・?この感じ?!・・・ああ・・・嫌なのに・・・すごく気持ち悪いはずなのに・・・何故・・・こんなに熱いの・・?・・・気持ちがいいの・・・!?) アニスはこれまでほとんど恋愛体験もなく生きてきたこともあり、女性としての性感を感じたことがなかった。だから今感じているこの感覚の正体がはっきりとわかっていなかった。 (私・・・私・・・感じているの?・・・これが、感じるって事なの?・・・でも、でも・・・何故妖魔なんかに感じてしまうの!・・こんなに・・・こんなに嫌なのに!!) アニスは湧き起る快楽の感覚に困惑と嫌悪を感じていた。自分が激しく憎んでいる敵の妖魔に身体を嬲られているのに、その行為に対して快感を感じてしまっていることに対して。自分の身体がまるで自分のことを裏切ろうとしている、そんな風に感じていた。 だがアニスは知らなかった、この妖魔獣が何故“淫魔獣”と呼ばれているのかを。淫魔獣はその名の通り淫魔であった。身体から生える無数の性器の形をした触手から滲み出す粘液、これは強力な媚薬であった。淫魔獣の目的は人間の女性に妖魔の子を身籠らせること。そのために、その精が受精しやすくなるようにするために、相手の女性器官を活発に働かせるように強力な媚薬を身体から出すのであった。 アニスの身体はサイボーグであるが、彼女の女性器官も含め神経系は生身のままである。そこに強力な媚薬があてがわれれば、彼女も普通の人間と同じく性の虜になってしまう。アニスは敏感な乳房や膣周辺にその強力な媚薬を塗り込まれることにより、彼女の女性は活発に感じるように変化していっていたのである。 (ああ・・・だめ・・・奥が・・・奥がとても熱い・・・・。) アニスの女性は愛液をどんどん滲み出させていった。膣の入り口を嬲る触手が蠢く度にグチャグチャと激しい水音が響き渡る。 (いや・・・何で・・こんな音がするの・・・私・・私そんなに濡れているの・・・!?・・ああ・・・力も入らない・・・熱い・・・あそこが溶けているよう・・・気持ちがいい・・・もっと・・奥を・・・もっと奥を弄って欲しい・・・!) アニスの腰が無意識にそして悩ましげに動き出す。 そんな様子をダストジードは冷笑を浮かべ見ている。 「あっ・・・ああっ!!」 アニスの口からは悩ましげな吐息が漏れ続ける。 それは、苦しそうにも、また、気持ちが良さそうにも、どちらにもとれる様にモーリーも感じていた。 「どうだい、お前の先生はとっても気持ちよさそうだぞ?」 ダストジードはからかい半分に自分の横で拘束されているモーリーに話しかける。 そんなダストジードにモーリーはキッっと睨み返した。 「もうやめて下さい!アニス先生に酷いこと、しないでください!」 モーリーは涙で汚れた顔で、恐怖に包まれつつも、必死にダストジードに訴える。 「ほう?」 ダストジードはこの弱々しい美少女が思っていた以上に気が強いことに、少し驚きつつ彼女の反応を見る。 「もういいでしょ?!先生・・・あんなにつらそう、お願いだから助けてあげて下さい!」 ダストジードはモーリーの顎をグッと掴み、自分の方を向かせる。 「痛いっ!」 「そうか?じゃあ、お前が先生の代わりに私の実験に付き合うか?」 ダストジードの手がモーリーの未成熟な太腿を触る。 「ひい!」 はじめて異性に下半身を触られたショックにモーリーは息を呑む。 ダストジードの手はそのまま彼女の腿を撫で上げ、スカートの中に侵入し、下着越しに彼女の女性に触れる。 「いやあああ!」 モーリーは自分の一番恥ずかしい部分を触られることに恐怖し、気が狂わんばかりに悲鳴を上げる。 ダストジードはモーリーの幼い淫裂を下着の上から刺激しながらさらに続ける。 「私は実験が出来ればどちらでもいい。お前がつきあうか?」 「いやああああああ!いやっ!いやっ!いやああああああああああっ!」 モーリーはもうダストジードの言う事を聞いてはいなかった。自分の女性を嬲られていることに恐れ、ひたすら悲鳴を上げ続けていたのであった。 そしてその悲鳴は、快楽の渦に飲み込まれつつあったアニスの耳にも届いた。 「モ・・・モーリー!!」 アニスは拘束されているモーリーの方を見、そしてその様子に驚愕した。 「ダストジード!約束が違うわよ!その子には、その子には何もしないって!私を、私を犯すんじゃなかったの!」 アニスは叫んだ。 ダストジードはモーリーの身体から手を引き、そして再びアニスの方を見る。 「そうだったな。この小娘が自分を犯して欲しいって言うから忘れそうになったよ。」 「何!」 「優しいアニス先生の望みはちゃんと応えてやらないとな。淫魔獣、そろそろ彼女に真の快感を教えてやれ。」 ダストジードが言う。と、淫魔獣の股間から生えているこれまでの倍の太さはありそうな巨大な触手がアニスの方に向かって伸びていく。 「ひっ!」 アニスはその太さに本能的に恐怖を感じる。 淫魔獣の触手・・・いや巨大な性器と云おうか・・・それはただ太いだけでなく、表面もごつごつと突起があり異様な形をしていた。 「あ・・・・い・・いや・・・・。」 アニスの両脚を拘束している触手が動き、彼女の足を思いっきり開かせる。そして、先程まで彼女の膣口を弄っていた触手が彼女の下着をひっかけるとそのままビリッと引き裂いた。 アニスの女性がダストジード、淫魔獣、そしてモーリーの前に顕わにされた。 そこは度重なる淫魔獣の攻撃で、激しく濡れそぼり、口も少し開いていた。そして太腿の方まで愛液が垂れ、妖しく光っていた。 「いやあああああ!!」 自分の女性を見られる恥ずかしさにアニスは思わず悲鳴を上げた。 そこに向け、淫魔獣の太い性器が伸びていく。 「あ・・・あああああ・・・。」 アニスが絶望のため息を漏らした。 淫魔獣のそれがアニスの膣口にあたる。 「はあ!」 アニスの顔が恐怖で歪む。 (入るの!私の中に!こんなものが!) まだ、何物も中に侵入させたことのない大事な部分に妖魔の汚らわしいものが入ってくる、その例えようもない程の恐怖にアニスが震えた瞬間、彼女は股間が裂けてしまうような激しい痛みに襲われた。 「ぎゃあああああ!痛いいいいい!痛い!痛いっ!!」 あまりの痛さにアニスは叫ぶ。そこには先程感じていたような快感は全くなかった。 そして、太く硬いものがアニスの股間を壊すかのようにそこに侵入してくる。 「ああああああ!!いやあああああ!」 自分の身体がバラバラにさせられるような痛みと圧迫感にアニスは身悶える。 (いやあああ!私の中に!私の中に入っている!!) 自分の身体の中に妖魔の性器が入っていることにアニスは深い絶望感に包まれる。 淫魔獣の性器はアニスのさらに奥に進んでいく。 「ぎゃあああああ!痛いっ!いたあいいいいいいいい!!」 アニスは自分の膣が無理やり押し広げられる痛みに激しく悶える。 「ああああああ!いやああああああ!!痛いっ!痛いいいいいい!!」 ブチッ! アニスは次の瞬間、自分の膣の中で何かが引き裂かれたのを感じ取った。途端に絶望感が全身を蝕んでいく。肉体が感じる痛み以上に、何か大切なものが壊された感覚、もう取り返しがつかないことが起きてしまったという感覚にアニスは震える。 (これが・・・これが失うっていう事なの!?) アニスの目から涙が溢れてくる。そしてそれを止める事はアニス自身には出来なかった。 「どうだ、アニス。男の味は。まさか、はじめてだったとはな。」 ダストジードがアニスに言う。 アニスの股間からはまるでそこが裂けてしまったかのように激しく血が流れ出していた。破瓜の血であった。 アニスは淫魔獣と繋がることにより傷つき血で汚れたそこを、ダストジードに見られていることに屈辱を感じていた。 「くっ・・・!」 痛みに顔を歪めながらアニスはダストジードをに睨む。その気の強さにダストジードも苦笑する。 「もっともこれからが本番だがな。」 ダストジードのその言葉がキーになったか、淫魔獣はその性器をアニスの中で動かし始める。 「あああ!!あああああああ!」 アニスは再び悲鳴を上げる。身体を真っ二つに裂くような激しい痛みが彼女の全身を襲っていた。 「ああ!痛い!痛いのおお!やめてえええ!う・・・動かさないで!!」 アニスの足は裂けるのではないかと思うくらい広げさせられ、その中心には太すぎる淫魔獣の性器が抽送されていた。淫魔獣のそれが動く度にアニスの膣は傷つき、破瓜の血が飛び散った。床がアニスの血で汚れていく。 「痛いっ!だめええっ・・・もう・・・抜いて・・・痛いの・・・・・・。」 アニスは涙を流し続け、そしてダストジードに懇願した。 ダストジードはそんなアニスに向け、冷たく笑うだけであった。 淫魔獣は、アニスの懇願が聞こえているのかどうかわからない様子で、ひたすらその性器を動かし続けていた。 「あああ・・・いやああああ・・・痛い・・・・抜いて・・・お願い・・・お願い・・抜いて・・・・!!」 アニスの声もだんだんか細くなっていった。 「あっ!はっ!はうううう!」 淫魔獣は絶頂が近づいてきたのか、さらに動きを激しくし出す。意識が薄れそうになっていたアニスも痛みによって覚醒していった。 「ああっ!痛い!痛いっ!やめてっ!ああああああ!はあああ!!ひいいい!」 淫魔獣の触手がさらに太く膨れ上がった。 「ああっ!はあああっ!」 股間が裂けそうになるほどの痛みにアニスが悲鳴を上げた瞬間、淫魔獣のそれが弾けた。 熱い液体がアニスの身体の奥底に奔流となって流れ込んだ。 「あ・・・ああ・・・いやああああああぁぁぁぁぁぁ・・・。」 淫魔獣の性器がドクドクとさらに脈打つ。熱い液体がさらにアニスの中に入っていく。 (いやあああああ。これって・・・これって・・・妖魔の・・・。) アニスは身体の奥底に広がる熱いものの存在を本能的に察知していた。 それはさらなる絶望をアニスに与えた。 (やだ・・・いや・・・・・・私・・・私は・・・妖魔を・・・妖魔をここに身籠るの・・・。) それは女性として最悪の絶望であった。 涙が止まらなく流れ落ちていた。 淫魔獣の触手が、アニスの身体から離れていった。アニスはその場に倒れ込んでいく。 「先生―!」 モーリーが叫ぶ。 しかし、アニスは返事をする気力もなかった。ただ、呼吸荒くさせ体を身体を横たえる事しか出来なかった。 続く |