MARS-G(まるす・じー)氏・作

 MARS-G(まるす・じー)さん作のオリジナル小説です。

 戦隊ヒロインが捕まって、百合調教されたり爆乳をイジメられたりという美味しいオハナシ。被虐モノですが、コミカルかつ朗らかな語り口が楽しい作品です。


(メモ)
オリジナル戦隊もので投稿させていただきます。
普段は、異世界からの侵略者「触手族」と戦っている、
赤、黒、黄、加えて紫の女性戦隊です。
色の組み合わせと女性戦隊、黄と紫が母娘関係など、
「あれ?もしかして」と思う方もあるかと思います。
それ、きっと正解ですので、もし解った方は、
私とヒミツを共有いたしましょう(笑)。
御本人には秘密裏に了承をとりました。

ちなみに本家の東映戦隊ものでは、野郎鑑賞派の自分です。
今は、自分を「オレ様」と呼ぶボウケンシルバーがカワイイです。
オホホのホ♪




(本編)
■■■ パワーブレイブ異伝 ■■■



■1

 眼下に広がるのは、人工都市ギガトキオの夜景。きらびやかな照明は真夜中を過ぎても翳ることはなく、夜の闇を駆逐するかのように、その輝きを増していた。
 しかし、街路を行き交う人々の喧騒も、ここまで届くことはない。触れるものを喰いちぎらんばかりに吹き荒ぶ強風が、この800メートルの高空と下界とを隔絶している。
 ギガトキオの湾岸地区にそびえ立つ高層コングロマリッドビルディング屋上の、さらに上方に突き出した通信施設棟の突端に、その黒い人影は屹立していた。吹き荒れる風に身体を揺るがせることもなく、時が来るのを待っている。
「クロコちゃん、目立ってるよ」
 自分の真上で発せられた声に黒い人影は顔を上げる。赤い人影が、頭を下に細いアンテナをスルスルと這い降りてくる。
「…先輩こそ、派手な登場ですね」
 アンテナを這い降りてきた人影は、クルリと身をひるがえすと、黒い人影の横に並び立った。
 赤の戦闘スーツを身に着けた人影は、盛り上がったバストと、引き締まったウエスト、、張り出したヒップから、スタイル抜群の女性であると知れる。一方の黒い人影は、女性らしいまろやかさを、身体のそこかしこに覗かせながらも、鍛え抜かれた筋肉のために、野生の獣のような鋭い印象の身体付きである。
「おーい、アカコさん、クロコさーん。たすけてー」
 今度は並び立ったふたりの足元で声がした。黄色い戦闘スーツを身に着けた少女が、ふたりのすぐ下のビルの壁面に、へっぴり腰でへばり着いている。強風にあおられ身動きが取れなくなっているのだ。黄色い人影に手を差し伸べながら、ふたりは声を合わせて言った。
「アカコさんは」
「…クロコさんは」
「やめろ」

「…先輩もね…」




■■2
 赤・黒・黄色の戦闘スーツの三人がそろったその頃、高層コングロマリッドビルディングの最上階ブロックを占める、関係者以外立ち入り禁止の研究ブロックでは、紫の人影がピンチに瀕していた。ハイテク機器が立ち並ぶ研究室の中央に、強電磁界の見えない鎖で、紫の戦闘スーツをまとった人物が、手脚を上下に引き伸ばされ拘束されていたのだ。
 大きく豊かなバストと、くびれたウエスト、はちきれそうに張ったヒップ。グラマラスな女性である。
(う〜ん! えいっ! えいっ! …だめ、全然動けないですわ!?)。
 戦闘スーツの筋力増大機能はMAXに達しているのに、身じろぎすることもできないのだ。
(これは、困りましたわ)。
 途方にくれる彼女の前に、白衣をまとった女性が現れる。腰まで達する濡れたような黒髪が、白衣と強烈なコントラストを生み出している。
「紫色のアナタ。アナタの正体は、懐かしいユカリコさんでしょう?」
「な、なんのこと!? わたしは正義の使者セクシーパワーヴァイオレット!」
(まずいですわよ! それにしても、このヒト誰だったかしら?)。
 白衣の女は、身動きできないヴァイオレットに近寄ると、その豊かな胸の片方を下からすくい上げた。柔軟性に富む戦闘スーツは、生身の乳房の量感と柔らかさを女の掌に伝えてくる。
「ウフ、この柔々としたオッパイの感触」
(ひ〜っ!)。
そして自分の鼻先を、ヴァイオレットのスーツに突きつける。
「ンフッ、ほのかに香るチーズ臭。アナタはマンステールの香り」
(ひぃ〜!)。
 そして、ユカリコの上腕から腋、脇腹にかけてをヤワヤワと撫でさする。
(ひぃ、ひぃ! ひ〜っですわ!)
 鮮やかな紫色のスーツの上を白い指が、まるでクモの脚のように這いまわった。防弾、対衝撃に優れながらも、そよ風すら体感することができる戦闘スーツの高性能が災いして、直接、肌に触れられているかのような感触に、身動きできないとわかっていながらも、ヴァイオレット=ユカリコはクネクネと身悶えてしまう。
「なにより、この部位に廃熱ユニットや生命維持装置を配置するパワードスーツレイアウトの特徴…」
 白衣の女の指は、ユカリコの感じやすい腋の下でとまる。
「かつて情報軍研究開発室長だったユカリコさん。アナタの同僚だったアタシを、お忘れ?」
(!)。
ユカリコの記憶は急速によみがえる。
「あら、モモコさん!? あら、いけない!」
「…あっさりアナタの正体がバレたようね」
 かつての同僚が、眼の前にいる不思議にヴァイオレット=ユカリコは困惑する。彼女の組織したパワーブレイブが戦うのは、太古の時代から復活した怪物・触手族だ。ヤツらが人類の情報を凄まじい勢いで吸収しているとはいえ、未だ人類と触手族の間にコンタクトは成立していないはずだった。触手族と人類の関係は、喰うか喰われるかだけ。手を組むことはありえない。
「アナタがいけないのよ。こんな高性能のスーツを造るから…」
 現代に復活した怪物・触手族の侵略がはじまってから、急遽発足された対触手族部隊の開発顧問として引き抜かれ、寝食を忘れて装備開発に当たったモモコだったが、一向に成果は上がらなかった。触手族を撃退するのは、いつもユカリコの私設部隊だったのだ。今やモモコの権威は失墜し、その名誉は地にまみれていた。
「モモコ、同情するけれど、発想が間違っていますのよ。スーツの性能じゃないんです。…なんで私たちがたったの4人なのかわかります?」
「どうして?」
「あとのメンバーが見つからないんですわ。触手族に勝てる人材が。…戦闘スーツなら予備は一杯造ってあるんですけれど」
 モモコは、これまで自分が思い至らなかった秘密を知り愕然としていた。そうか、そうだったのね! 普通の人間ではどうやっても触手族には勝てないのだ! では、どうしたら!?
「アナタの造った戦闘スーツの構造を解析しても、意味はないの!?」
「そうよ、残念ですけれどね…」
「なら、アナタたち自身を、手に入れなければならないのね」
「ハイ?」
 モモコは整理された工具の中から重々しいレーザートーチを手に取ると、セクシーパワーヴァイオレット=ユカリコに歩み寄っていった。




■■■3
「なんで正面突破で行かないんですかー?」
 狭い通風管を這いずりながら黄色い人影=イエローはボヤいた。
「うるせー、ヒマワリ。黙って行け!」
 赤い人影=レッドが、後ろからイエローのお尻を小突く。
「…敵の正体が判らないからな。…後で企業間破壊工作とか、私たちは、どこかの国のテロ部隊だったとか言われると困るし…」
「へー、判ったよクロコさん。大人は色々大変なんだねー」
 ブラックの説明に、イエローは納得したらしい。
「…だから、クロコさんはやめてほしぃ…」
 3人はようやく、狭いながらも立って歩けるほどの中央エアダクトにたどり着く。照明すらなかった通風管に比べると、煌々と照らし出されキャットウォークすらある中央エアダクトは、まるで御殿のようだった。
「やれやれ、どっこいしょ!」
「アカコさんってば、ババくせー」
 腰を伸ばし辺りをうかがう3人。軽口を叩きながらも目線は鋭く周囲を見回している。ブラックの鋭い眼が、スッと細められた。
「…レーコ先輩、ヒマワリ!…敵だ!」
 すばやく身構えたブラックが、ヌラリと濡れた光を刀身に映す愛用の日本刀を抜き放った。蜘蛛を模した人の頭ほどの大きさの警備ロボットが床面や天井から、次々と群れになって這い出してくる。拳を固めたレッドが鋭く息を吸う…。
「あー! 大変だよ!」
 突然、イエローの黄色い声が響いた。
「おかーさんのシグナルが消えちゃったー!」
 次の瞬間、8本の強力な脚で壁面を叩いた警備ロボットたちが、ひと塊になって空中に躍り上がった。




■■■■4
「アタシはね、アナタの匂いが好きだった」
 モモコは、空中に磔になったヴァイオレット=ユカリコの戦闘スーツを解析し分解していった。まずはファイバーカメラをゴーグルの内側に挿し込み、そこに映し出される情報を覗き見る。
(これは見ないで下さいな、見られると困る!)。
 情報表示をしないように、思考コントロールで表示モードを切り替えていっても、モモコのレーザートーチがスーツに接触したことにより、ゴーグル内にアラートは表示されてしまう。スーツの急所を知られてしまうのだ。しかも、相手は、かつて共同研究開発者の関係にあったモモコである。その後、オリジナルの改良を加えたとはいえ、柔軟装甲の接合方法や、マイクロ厚の人口筋肉の活用方の基礎は、モモコと開発していったものだ。
「アナタが結婚した時には、ショックだったわ。妊娠してアナタの匂いが変わっていくのもわかった」
 情報軍を辞め、対触手族部隊へ移ったのも、その事が理由なのだと、モモコは告白する。
「そ、そんなの知ったことじゃありませんわ!」
 腋の下の放熱スリットにモモコは執着していた。そこは体温調整や、汗、ときには小水の処理のためにスーツの内蔵システムが、外部に「開いた」部分なのである。
「あっ!いやあ!」
 パリパリとガラス細工が砕けるような音を立てて、肘の内側から脇腹を通り、膝まで達していた帯状のユニットが砕け散った。透き通るように白い上腕の内側から、腋の下、引き締まった脇腹、張った腰、ムッチリとした太腿の外側、それらが外気に曝される。両脇のユニットを破壊された戦闘スーツは、次々と機能を停止していった。各機能停止、生命維持装置切断、バトルダメージに置き換えるなら瀕死の状態である。
バチン! バチン! カチャ! バチン!
 着装者が緊急脱出できるようにと、装甲部分のロックが開放されていく。
(まずい、まずい、ヤバすぎですわ。これはもうっ!)。
 ヘルメットが床に落ちる、そして胸部装甲の接合部が弾け飛び、ヴァイオレット=ユカリコの白い乳房がまろび出た。
「いやーっ。恥ずかしいっ! いやーっ!」
 モモコはヴァイオレットの装甲を奪われ、さらけ出されつつあるユカリコを、妖しい眼で見つめていた。紅い唇がニッと笑いをかたどる。




■■■■■5
グシャリ、バリバリ!
 決して貧弱ではない警備ロボットの装甲に、レッドの五指がめり込んで握りつぶしていく。レッドの指先は硬度10のダイヤモンドですら粉砕し、爪先は複合装甲の戦車を蹴り潰すパワーを持っていた。
「司令は! まだ司令は見つからないの?」
キラリ!
 ブラックの跳んだ跡には、その手にした刀身に反射した光だけしか見えなかった。両断された警備ロボットは、その脚をまるで生き物のように細かく痙攣させて、機能を停止していく。
「…今、ヒマワリが探している。でも、もしかしたら…」
カチャカチャ! ピッ!
 アナライザーパッドを操作しながらイエローが叫んだ。
「もーうっ! クロコさんってばイヤなコト言うなーっ!」




■■■■■■6
 強電磁界の拘束のなかで、ユカリコはモモコの思うがままに、その身体を屈曲させられていた。ロックの解けた戦闘スーツは単なる布切れのようにユカリコの身体から次々と剥ぎ取られていった。大きなバストは身体の向きを変えるごとに、ユッサリユサユサと豊かさを誇示するように揺れる。
「これは…、この戦闘スーツは、やはり素晴らしいわ、ユカリコ。…私にはもう到達できない完成度よ! 本当に素晴らしいわ!」
「…眼鏡、わたしの眼鏡を、お願いできませんかしら?」
 それまで口をつぐんで、モモコにされるがままになっていたユカリコが言った。
「腰のポーチに入ってるの。お願い、掛けさせて下さいな」
 機能を停止した戦闘スーツのブーツをユカリコの脚から抜き取っていたモモコはユカリコを見上げた。戦闘スーツを着るときの常なのか、アップにした髪からのほつれ毛が美しかった。
「なにか仕掛けでもしてあるの?」
「いいえ、単に見えないんですわ」
 作業台の上に人型に並べられていくバラバラの戦闘スーツにブーツの部分を置くと、モモコは、スーツの腰部を探り、ユカリコの眼鏡を探し出した。たたまれた蔓を伸ばしユカリコに掛けてくれる。数回、眼を瞬かせたユカリコは、モモコが自分の眼を見つめているのに気付いた。
「アナタの匂いが好きだし、この胸も大好き。…そしてアナタの知的で、優しい瞳が一番好きだった。…残念よ」
 モモコは、研究室の片隅から、キラキラと光を反射する器具や、多目的機能の調整機。工具の乗ったストレッチャーをユカリコの傍らまで押してきた。
「本当に残念。私の大好きだったユカリコに、サヨナラしないといけないなんて」




■■■■■■■7
「アカコさん! クロコさん! おかーさん下にいる!」
イエローの叫びに、レッドとブラックが振り返る。
「反応があったのか!?」
「…生きてるのか…」
イエローは困った顔で通風口から下を覗いていた。
「生きてる。…裸で、なんか良さそうなんだけど…」




■■■■■■■■8
「はあぁ〜っん! あーっん! あはぁあああっ!」
 ユカリコの乳房の芯には熱い固まりが発生していた。乳首の裏側からドンドンと大きく育ち、見る見るうちに乳房全体に充満していく。ドキドキという心臓の鼓動に合わせ、乳房も一回り、もう一回りと膨張していく感覚だった。
「あんっ!あんっ!」
「オッパイが弱いんでしょう? 知ってる、知ってるの! アナタの事はなんでも知ってるのよ!」
 鳴き濡れたユカリコが、自分の胸に眼を落とす。豊かな左右のバストには、無数の白金線が打ち込まれ、その末端には電気コードが繋がれている。ビリビリと電気で彼女の乳房を責め立てているのだ。ブイーンというトランスの唸りに合わせチリチリと乳房に鳥肌が立ち、産毛が躍る。それは、まるで紙の上でする砂鉄の実験のようだった。
シュパー! シュパッ、シュパッ!
 そして、真空ポンプにチューブで接続された牛乳瓶ほどのサイズのガラス管が、猛烈にユカリコの乳首を吸い上げていた。乳首と乳うんが吸い出され、ガラス管の中にピッタリと満ちてしまっている。

「乳首がぁ! わたしの乳首が!」
 直径5センチ、長さ10センチはあろうかというガラス管内に引き延ばされ、限界を超えて膨れ上がった乳房の先端。モモコ教授はそのガラス管に手を掛けるとゆっくりと揺すり立て、まるでピストン運動をするように、柔らかい乳肉の中にガラス管をめり込ませていく。
「感じて。いっぱい感じて! これだけのオッパイよ。感じないのは罪よ、ユカリコ!」
 白い乳肉のなかに無理矢理に埋め込まれたか思うと、引き出され延ばされる乳首。ジュボー、ジュボーと音を立て、ガラス管の隙間から空気が吸い込まれる。ユカリコはあさましく啼いた。
「きゃ! きゃあっ! オッパイの! オッパイにオチンチンが入ってるっ! 右にも、左にもっ! ああっ! こっ、今度は乳首がオチンチンみたいにされてるのぉ〜っ! ひどいっ! これでイカされるなんて、ひどすぎますわーっ!」
 大きく膨らんだ乳房のそこかしこに差し込まれた白金線からは、大きなバストの中に落雷が繰り返されていた。乳肉の中を電流が走り抜ける。
ビッ! ビビビッ! バリッ!
「ひいっ!ひぃーっ!ひいいーっ!」
ユカリコの啼き声が甲高いものに変わっていった。
「まだよ。まだまだ天国と地獄の極みを味わってもらわないと」
 モモコはいくつものボールが連結した形状のアナルディルドーを取り出すと、一つまた一つとユカリコの肛門に押し込みはじめる。
「これが地獄モードよ」
 鳶色をしたユカリコの尻の「すぼまり」が、次々とボールを飲み込まされていく。
「いっぱいですわ。も、もういっぱいですわぁー!」
 直腸いっぱいに満ちたアナルディルドーに、ユカリコが悲鳴を上げる。
「そして、天国モード!」
 モモコは、白衣の前を大きくはだける。その股間には黒々と屹立する逸物を備えたペニスバンドが巻かれていた。
「これで、アナタを犯して、あ・げ・る・わ!」
 モモコは、ユカリコの豊満な肉体にのしかかっていく。その身体の底の、まろやかな肉体の結び目がモモコの指でほどかれていった。熱く湯をかぶったようになっているユカリコの秘所は、モモコの指でかき拡げられ、無惨にも強烈なライトの下にさらけ出された。
「いくわよ、天国と地獄。うふふっ!」
 モモコの股間に生えたディルドーが、ユカリコの女陰にあてがわれ、やがて胎内にグビリグビリと飲み込まれていった。
「んふーっ! んんんっ!」
 その全長をようやくユカリコの中に納めきると、ディルドーのバイブレーターが唸りを上げて作動を開始する。
ブイブイニュ〜ン!
 それに加え、肛門と直腸を犯すアナルディルドーも連動して動き出す。
ブイィィ〜! ブイブイブイ〜ッ!
「は、はひぃ〜ん! と、とめてくださいまし〜ッ!」
 天国と地獄の二穴責め、さらに乳房をなぶる電流と真空に、ユカリコはたまらず白目を剥いた。
「まだよ、まだイッちゃダメなんだから」
 モモコは、ユカリコの秘所をさらにまさぐり、紅く膨れ上がったクリトリスを爪で抉りだした。コリコリと鞘肉をつぶすようにもてあそび、尿道すらこすり立てながらペニスバンドの腰に付いたスイッチを入れる。
ブッイーン!! グイングイン!
「っふん!っふーん! 膨らむ! 膨らむのーっ! やめてぇ、もう、もう、いっぱいですわ!」
 強烈な振動でユカリコの胎内を犯しながら、ディルドーはムクムクと直径を増していった。紅く柔らかな襞をミチミチと引き伸ばし、ユカリコの女の孔をいっぱいに満たして縦横無尽に揺さぶり立てる。
「ダメっ、イクッのぉ! イッちゃうのーっ! あっぐうーっ!」
ポンッ、ポン!
 肛門からアナルディルドーのボールが二つ吐き出された。膣内で膨らむペニスバンドのディルドーの圧力と、ユカリコ自身の括約筋に押し出されたのである。
「さあ、さあ、良いわよ! どんどんイッて! これは快楽の浣腸なのよ。いっぱい快楽をアナタに注いで、アナタの精神を全部、外に出しちゃうの。ブリブリーッて」
 かぼそい泣き声を上げるユカリコの耳に口を寄せ、モモコは繰り返した。
「ブリブリよ。ブリブリーッてウンチみたいに心を出しちゃうの。ほら、気持ち良いわよーっ。ほうら、ブリブリよぉ!」
 ユカリコは腰を高く突き上げるとガクンガクンと痙攣する。
「も、もっとですわ。ブリブリッてしますから、もっとシテ下さいませぇ〜!」
 ユカリコはその後も、何度も、何度も強烈な絶頂に追い立てられた。
「モモコさん、大好きですわぁ。モモコさんのオチンチンも大好きぃ。もっと、もっとイカせて下さいませぇ」
 トロンと潤んだ眼で、モモコにオルガスムスをねだるユカリコは、いまや快楽の虜だった。




■■■■■■■■■9
「ライトニングパワーレッド!」
「ストロングパワーブラック!」
「プリティーパワーイエロー!」
 天井の通風口を蹴り破って、三色の人影が降り立った。
「無事か、ヴァイオレット!」
 みだらな姿勢で空中に磔になっているユカリコに、レッドが呼びかける。
「…きさま、司令に何をしているっ…」
 ユカリコの女陰に巨大なペニスバンドを突き立て、激しく犯しているモモコにブラックが詰め寄った。
「きゃあー! おかーさん大丈夫なのー!?」
 ユカリコの無残な姿に、実の娘のイエローは、さすがに平常心を保てない。
 ユカリコにのしかかったモモコを引き剥がしたブラックが、その肛門に押し入っているアナルディルドーや、乳房を覆うコードやチューブに顔色を変える。
ヴィヴィ〜ン、ブーン!
 唸るような音を立て、それらは、まだユカリコを犯し続けていた。
「…むごい…」
 ユカリコはうっすらと眼を開けた。
「あーらー、クロコちゃーん。だいじょーぶよーお。ちょーっと気持ち良すぎただけですわー」
 強電磁界が切られ、床に横たえられたユカリコから、ブラックの手で、ユカリコを犯す異物が引き抜かれ外されていく。敏感な柔肉をまとわりつかせているアナルディルドーが、乳房に刺さる白金線が次々と慎重に引き抜かれ、乳首を犯すガラス管が「チュポン」と湿った音を立てて外される。そのたびにユカリコは軽い呻き声を上げた。
「こいつ、触手族じゃないぜ。本当に人間だ!」
「ただし、トンでもない人でなしだけどね!」
 モモコを問いただしていたレッドと、主に彼女を小突いたり噛みついたりしていたイエローが、心配そうにユカリコの様子を見にやってきた。眠っていたユカリコは疲れきった様子で眼を開ける。
「モモコは、本当は触手族と戦う同志なんですのよ。どこかでちょっと、…いえ、すごくやり方を間違えてしまっただけですの」
 ブラックに支えられ、銀色のエマージェンシーシートにくるまったユカリコが、フラリと立ち上がる。
「モモコさん。次はもっと良い再会が出来ると良いですわね。…ヒマワリちゃん。わたしの戦闘スーツ、回収お願いしますわ」
 糸の切れた操り人形のように、床に坐りこんでいたモモコは4人を見上げた。
「アナタたちの、…アナタたちの力、その秘密が人類には必要なのよ」
 その声は、引き上げていく4人の背中に、今は虚しく響くだけだった。
「力が欲しかったの…。それとユカリコ、アナタが…」
 モモコの頬を涙が伝わって落ちた。その股間に屹立するペニスバンドが、彼女の感じる惨めさを倍増させた。




■■■■■■■■■■10
 地下駐車場に停められた移動基地でもあるトラックのトレーラーで、ユカリコは治療を受けていた。
「すげー拷問だったんだろ? 本当に大丈夫かよ?」
 心配するレッド=レーコに、ユカリコは答えた。
「いえいえ、ヒマワリちゃんを産んだときの方が大変だったんですのよ」
「えー、なにそれー!?」
 血の気の戻ってきた頬でユカリコは続けた。
「でも、…ちょっと死んだダンナさんが恋しくなったかもですわ」
 あきれた様子のレーコは運転席に繋がるドアを叩いた。
「やれやれ、帰ろうクロコ。発車オ〜ライ!」
 エンジンが轟音を上げ、トラックは夜が明け始めたギガトキオの街並に走り出る。
「…だから、クロコさんはやめてほしぃ…」
 運転席のブラックの眼に朝日が眩しく映った。

おしまい


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