MJ氏・作 「MJ'S Fetish Lodge」のMJさまから、2003年度残暑お見舞い小説をお贈りいただきました。 既にMJさまのサイトで公開済みの作品の加筆バージョンということで、ここではその前編のみを掲載させていただきます。南の島のふ〜じこちゃんの爆裂ボディを御堪能下さい。 |
その島は赤道直下にあった。 太平洋に浮ぶ島々の例に漏れず、その島も大小十数の島からなる。 カナリス諸島。 その島はそう呼ばれていた。 三千名程の住民の大半は現地語のみを話す人々だが、中にはかつてドイツ領であった名残か、 ドイツ語を話すものも数多い。 そこにあるのは鮮烈で荘重な感動を与えながら昇り、沈む太陽。 白色のサンゴ礁にエメラルドグリーンの衣をまとわせる青い海原。 島々を埋め尽くさんばかりに生い茂った濃緑のジャングル。 その豊富な緑が生み出す澄み切った空気。 静寂を約された夜と満天に輝く星々。 使い古された言葉で言えば、そこは世界に残された数少ない地上の楽園の一つだった。 だが、忘れてはならない。 いつの時代も楽園は卑小な人間によって容易に地獄と化すということを。 赤道直下の楽園カナリス。 その本島にある小型機用空港に一機の旅客機が着陸した。 4翔プロペラが巻き起こす後流が滑走路沿いに植えられた椰子の木々を揺らす。 かなりくたびれた二発レシプロ機だ。 だが、この古めかしい機体がカナリスと他島とを結ぶ唯一のエアラインであった。 エンジンが停止し、旧型レシプロ機のタラップから続々と乗客が吐き出される。 「待ってたぜ」 最後にタラップに姿を見せた女を見つめながらアロハシャツ姿の男が呟いた。 褐色の一歩手前までこんがりと日焼けした健康的な素肌とシルバーに染められたセミロングの髪。 グラマラスな肢体のラインを惜しげもなく露にするイエローのミニワンピースがよく似合う女だ。 タラップを下る度、風に煽られてミニワンピースのフロントスリットが軽やかに踊る。 ちらちらと覗く肉感的な太腿が艶かしい生脚のムッチリとした質感とを強調している。 女はタラップの上から周囲を睥睨するように一度周囲を見渡すと、カツカツとピンヒールの音を響かせながら、 陽光に炙られた滑走路に降り立った。 女は男を見つけると、小麦色の肌に合わせて派手なメイクを施した美貌に少しだけ表情を浮かべた。 彼女にかかれば大胆な色彩のアイラインやルージュも決して安っぽく見えない。 ラメをふんだんに取り入れたトロピカルイメージの派手なメイクが彼女の生来の美貌と結びつき、 どこから見ても南国美女というヴェールをまとわせているのである。 「久しぶりね、タナトス」 いつもの透き通るように白い肌と栗色の髪が演出する典雅なイメージから大胆にイメージチェンジした彼女は、 世界有数の女盗賊・峰不二子であった。 不二子を出迎えた男、アポリー・タナトスは不二子を促して空港を出た。 ロータリーに停車したバンに乗り込むと女が口を開いた。 「で、肝心のミスター・シュルツは?」 後部座席にゆったりと腰掛けた不二子は長い脚を組むと、ハンドバックから“モア”を取り出した。 彼女の脚首には、たくさんの小さなエメラルドをあしらったアンクレットが光り輝き、均整美を誇る不二子の美脚に 華をそえている。 「ヤツならこの時間、いつもハーバーのクラブハウスにいるぜ」 運転席に座ったタナトスが振り返り、ライターを不二子に差し出した。 不二子は、タナトスの視線がミニのワンピースから大胆に露出する肉感的な太腿に突き刺さったことを感じたが、 何も言わずに男の火を受ける。 「まぁ、せっかくこんな南の島まで来たんだ。今日はゆっくり休めよ。 ビーチでもバーでも俺がいい店を紹介してやるぜ」 タナトスが下心丸出しの顔で言った。 その間も男のねっとりとした視線は、ムッチリと脂の乗った不二子の太腿から、きゅっと引き締まった脚首への ラインを飽きることなく舐め回している。 不二子は定期的に情報屋として用いているこの男が嫌いだった。 汗臭い体臭だけならまだ我慢できるかもしれないが、それを安っぽいコロンで隠そうとするあまり、 かえって救いようの無い状態に陥っている。 匂いだけではない。 服装も“野暮”という一言に尽きる。 いつもいつ洗濯したかもしれぬシャツを痩せ過ぎの身体にまとわりつかせ、センスのかけらも見出せない。 ハゲていないだけが唯一の救いだが、その黒髪もいつブラシをかけたか分からないほどの荒れ具合である。 そして、不二子が最も嫌っているのは、この粘液質で下心見え見えな話し方であった。 正直なところ、プライベートでは一瞬たりとも一緒にいたくない相手である。 しかし、かつてフランス外人部隊の偵察小隊を率いただけあって、汚れ仕事を厭わない点と情報の収集能力には 不二子も一目置いており、人間的な評価はともかく、5年近い付き合いがあった。 不二子はタナトスの誘いに対する興味無さげな態度と、彼の男性としての部分に対する軽蔑の感情を 隠そうともしなかった。 「悪いけどわたしの目的はバカンスじゃないの。 わたしの脚じゃなくて、前を見てさっさと車を出して」 話は終りと言わんばかりに冷たい視線でタナトスを一瞥すると、不二子はゴールドラメの派手なピンクのルージュが 彩るセクシーな唇から紫煙を男に吹き付けた。 「あれがそう?」 夕刻迫るハーバーを見下ろす小高い丘の上。 バンの後部座席の窓から双眼鏡を構えて不二子が言った。 彼女が双眼鏡を向けている先は白亜の三階建ての建物で、程よく古びたトロピカル・デコ形式が周囲の南洋樹と エメラルドグリーンの海によく似合っている。 不二子が注視しているのは、その建物の海側のテラスに座った中年の人物だった。 年齢を感じさせない180センチ以上ある引き締まった肉体をベージュのコットンパンツとネイビーのジャケット、 インナーはボーダーシャツできめている。 少しちぢれた金髪をオールバックに撫で上げた耳には金色のピアスが眩い光りを放ち、不二子の目から見ても 十分に洒落た男であった。 またその風貌も全体の印象を裏切らない。 ドイツ系であることを頷かせる鼻筋の通った細面の顔に薄っすらと金色の顎鬚を伸ばし、映像作家としてだけでなく プレイボーイとしてでもやっていけそうだ。 (へぇ・・・作家っていうから気難しそうなオジサマだと思ったけど、意外とイイ男じゃない。 まぁ、タナトスに比べればたいていの男はイイ男だけど) 「ああ・・・あれだ。あれがこのカナリス諸島が世界に誇る映像作家、シュタイナー・シュルツ氏さ」 不二子の思いを知らぬシュルツが得意げに答えた。 「いつも一人なの?」 「なにしろこんな辺鄙な島だ。実質的にこのハーバーもヤツのプライベートハーバー状態だからな」 「警護の姿も見えないわ。・・・あんたの情報、本当に確かなんでしょうね?」 「おいおい。今更それはないだろう? それに、お前さんも自分で裏を取ったんじゃないのか?」 シュタイナー・シュルツ。 タナトスが語ったとおり、世界に名の知れた映像作家である。 特にヨーロッパでは絶大な人気を誇り、毎年映画祭を賑わす存在であった。 しかも、彼が作中で発掘し、成功したモデルや女優も数知れない。 だが、不二子が興味を抱くのはシュルツのそんな“表の顔”ではなかった。 シュルツは一切公開していないが、彼の父、オットー・シュルツはドイツ第三帝国海軍高官であった。 記録上は第二次世界大戦で戦死したとされている。 もちろんそれだけであれば、不二子が興味を抱くような経歴ではない。 「あなたの情報にあった”ナチの遺産”、具体的にはどんなものなの?」 「詳細はわからん。ナチの豚どもがソビエトに攻め込んだ時に回収したロマノフ家の金塊とか言われてる。 時価にして数百億はくだらんとか・・・」 フランス生まれだけあってタナトスはドイツ人に対する軽蔑の感情を隠そうともしなかった。 不二子は形の良い眉を少しだけ上げた。 「そこまでいくと眉唾な話ね。でも、1/10としても数十億。面白いわ、本当なら、ね」 第二次大戦で戦死したと言われるオットー・シュルツは戦時中Uボート部隊を率いていた。 不二子自身の調査によれば、オットーはナチ党からの信頼も厚く、様々な極秘任務に就いていたと言われている。 だが、第二次世界大戦末期の特殊作戦を最後に、オットーも彼のUボートも行方不明となっていた。 「ナチスドイツよもう一度。その夢を乗せた黄金のUボートって訳ね。 オットーのUボートが最後に出撃した1945年当時、太平洋戦線は日本本土にまで米軍が迫っていたわ。 米軍は脅威の少ない島を無視する飛び石作戦を取っていたから、南太平洋は忘れられた戦域だった。 大西洋の連合軍哨戒線を潜り抜け、マゼラン海峡を突破し、オットーはその金塊を 連合軍にも枢軸軍にとっても真空地帯になっていた南太平洋に隠匿した・・・ フフッ・・・小説家なら喜びそうなストーリーね。 でも、わたし達にとってはそれだけだと情報の信憑性としては乏しいわ」 「俺がそんなアングラ情報だけでこのネタを判断したと思ってるのか? 50年さかのぼって金のマーケットを当たったんだ。5年に一回、マーケットに影響が出ない範囲でだが まとまった量の金塊が出回っている」 「その金の出所が彼、ってことかしら?」 不二子も自らの情報網でその情報を確認していたが、バックチェックの意味であえてタナトスに話を 続けさせる。 「何重にもロンダリングしていやがったから追っかけるのに苦労したぜ。 金塊はこの島から1500キロのジャービスの銀行から市場に出ている。 そこまでは掴んだ」 「でも、最終的な金の出所までは確認できなかったんでしょ?」 双眼鏡を覗いたまま素っ気無く言い放つ不二子に、タナトスは語調を荒げた。 「銀行からの線はな。しかし、オットーの妻と息子シュルツは戦後直ぐここに移住している。 遺族年金以外なんの財産もない二人が瞬く間にこの島最大の名士に上り詰められたのは何故だ?」 「質問に質問答えないでよね・・・ で、あなたの見たところ、お宝はどこにあるのかしら?」 相変わらず不二子の態度は素っ気無かった。 だが、不二子が彼の持ち込んだネタに興味を抱き始めていることを感じたタナトスは少しだけ 安堵しながら話を続けた。 「シュルツはカナリスに島を一つ所有している。 それも、カナリスに移住して直ぐ購入した島だ。 ビーチと深いジャングル以外に何もない辺鄙な島だが、買取り額は結構な額だった。 対外的には撮影用と言っているが、単に撮影に使うだけにしては警備が物々しすぎる」 「具体的にはどんな警備体制なの?」 何時の間にか不二子は双眼鏡から目を離し、シュルツに視線を向けていた。 その目は、極上の獲物を見つけた猫科の猛獣さながらに輝いている。 「俺も上陸したことはないから詳しくは分らない。 だが、島で警備を担当している連中がたまにこの島の酒場に来るんでな、 ちょっと呑ませて色々聞き出せた。 どうやら、上陸可能な海岸は完全な地雷原になっているらしい。 武装した連中の警備も行き届いているようだし、海からの上陸は不可能だと思う」 「空からは?夜間に高空降下・低空開傘でパラシュート降下するって手はどう?」 「それも難しいだろうな。海岸以外は殆どがジャングルだが、センサーやトラップが 目白押しって話だ。下手をすると、ジャングルで立ち往生って羽目になるかもしれん」 「海も空も駄目・・・難攻不落の要塞って訳か・・・やっぱりあなたの言う方法しか ないかしらね・・・」 海辺に面したテラスでクアーズの小瓶を傾けていたシュタイナー・シュルツは人の気配を感じて視線を上げた。 シュルツが見ると、夕日に照らされたテラスに繋がる海沿いの小道を、一人の女がゆっくりと歩いてくるところだった。 遠めにも派手なイエローのミニワンピースで身を包んだ長身の美女である。 歩む度に、深いV字カットのワンピースの胸元がそのボリュームを見せつけるように大きくたわみ、 彼女が美貌だけでなくグラマラス極まりない肉体の持ち主であることをシュルツに伝えた。 女の脚元はピンヒールであったが、道の悪さを感じさせない優雅な足取りでコテージに辿り着くと、ニッコリと笑った。 「少しお邪魔しても宜しいかしら?シュルツさん」 「私に撮って欲しい、と言うのかね?ミス・・・」 不二子をクラブハウスに招き入れたシュルツは、自らシェイクしたウォッカマティーニを彼女に手渡した。 「フランシス・リーですわ。ミスター・シュルツ」 促されるままにテラスの椅子に腰掛けた不二子はその美貌に魅力的な笑みを浮かべながら グラスを受け取った。 「中国系かね?それとも韓国系?」 「母は台湾人です。父はアメリカ、国籍もそうです」 「ほぉ・・・・それで?」 不二子の言葉に鷹揚に頷きながら、シュルツは脚を組んで腰掛けた女の姿を上から下までゆっくりと眺めた。 あくまで紳士的な態度を保ちながらも、その視線には突然来訪した美女に対する興味の色がありありと浮んでいる。 「突然アポイントもなしで押しかけてしまった失礼はお詫びします。 でもわたし、ご高名なミスター・シュルツに是非撮ってもらいたくて・・・」 不二子はシュルツの視線を十分に意識しながら、あたかも自らの熱意をアピールする かのように少し身を乗り出した。 タイトなワンピースに窮屈に押し込められた柔らかい肉球がユサリと動き、今にも決壊寸前のように 深いVカットの胸元を突き上げる。 それを真正面から見つめることになったシュルツの目が大きく見開かれた。 彼の視線は、薄っすらと汗を噴いて妖艶に濡れ光る深々とした乳肉の谷間に吸い寄せられている。 「・・・それは光栄だ。だが、何故私に?」 あまりの色香に圧倒されそうになったのか、シュルツは生唾を飲み下しながら、さり気なく視線を外した。 未だ著名人としての礼節は守られているが、顔面全体からは隠し切れない興奮を表すように、脂が浮き上がっている。 (フフフ・・・意外とウブなのかしら?でも、我慢しようたってムダよ) 「わたし、去年モデルとしてデビューしたんです。 でも、なかなか思うようにいかなくて・・・」 売れないモデル、という仮面を被った不二子はその美貌に深い憂いの色を浮かべて言葉を続ける。 「そんな時、お世話になった方からあなたのお名前をお聞きしました。 あなたに撮ってもらった女は必ずヒットするって。 それで、カリフォルニアからここまで出かけてきたんです。 御高名なシュルツ氏に、是非とも私を撮ってもらいたくて・・・」 しおらしい仕草が男の煩悩と優越感をくすぐることを知っている不二子ならではの“演技”だ。 「き・気の毒だとは思うが、こう見えても私は忙しいんでね。 そうそう簡単にハイとは言えんよ、ミス・リー」 「そんな・・・困ります。あなたに撮っていただきたくて飛行機を何本も乗り継いで ここまで来たのですから」 すがるような視線を向ける不二子。 だが内心では、思ったよりも簡単にこの男を篭絡できそうだという確信がある。 「お願いです。あなたに撮っていただくためでしたら、わたし・・・」 「?」 不二子は無言で立ち上がった。 小麦色に焼けたグラマラスな肢体をタップリと見せつけるようにシュルツに歩み寄る。 それだけでシュルツが息を呑むのが分った。 眩い陽光の下では素晴らしいブロポーションと健康的な色気を発散する肉体が、真っ赤な原色の夕日に照らされると、 匂いを放つくらいに生々しい肉感的な官能美を際立たせる。 タイトなイエローのワンピースが演出する“突き出る”という表現こそ相応しい大きく張ったバストとヒップ、 ムチムチとした太腿の豊満な肉づき。それとは対照的に鋭く引き締められたウェストとふくらはぎ、脚首のライン。 一つの女体に集約する肉付きとくびれの完璧なコンビネーションが匂うような色香と官能を発散し、 まるで空気までもが悩ましい色に染まってしまったかのように感じられる。 その濃艶極まりない雰囲気に囚われたシュルツは、まるで金縛りにあったかのように指先一つ動かせなくなっていた。 マネキンのように硬直してしまったシュルツの身体を。不二子がそっと抱きしめた。 「お願い、わたしを撮って。絶対あなたに後悔させないわ」 抱きついたままの不二子がゆっくりと顔を上げた。 濃いアイラインが妖艶さを感じさせる瞳にありったけの媚光をトッピングし、シュルツを見上げる不二子。 憂いに沈んだ彼女の表情は、男ならば絶対に抗えないゾクゾクとした雰囲気を持っていた。 しかも、彼に迫るのは不二子の妖媚極まりない眼力だけではない。 彼の胸板に触れる巨大なマシュマロを押し当てたような、柔らかで張りのある極上の女肉の感触。 おずおずとシュルツがその感触の源を見ると、そこでは彼の体と不二子の身体の間で圧迫され、 Vカットのワンピースから大きく隆起した小麦色の乳肉がこれみよがしに存在をアピールしていた。 「そうまで言うなら考えてやらんでもないが・・・・・・」 触覚と視覚を同時に責められ、もはや正常な思考ができないのであろう、シュルツは喘ぐように言った。 (フフ・・・有名人の割りには反応が素直で可愛いじゃない。 ちょっとくらいサービスしてあげようかな・・・) もともと不二子は自らの支配を受け入れる男に甘いところがある。 シュルツの反応に、小悪魔的な悪戯心を刺激された不二子は少しだけサービスしてやることにした。 半ば立ち尽くしているシュルツの両手を取り、壊れ物を扱うようなゆっくりとした仕草で右手を乳房に、 そして左手を太腿にまで導く。 「ほら、よく確認して。でも、ガツガツされるのはイヤ。優しく・・・ほら、こうして・・・」 もはやシュルツには声も出ない。 ゴージャスな南国美女が示す媚態に、完全に圧倒されている。 操られるがままに、シュルツの手が不二子の肢体の上を動く。 巨大なバストに添えられた二人の手が乳肉を揉み解すように優しく上下する度、汗を噴いて艶かしく彩られた双丘が 別の生き物のように柔らかく波打つ。 それを至近距離から眺めることになったシュルツの目が張り裂けんばかりに大きく見開かれた。 しかし、二人の間のペースはあくまで不二子が完全に掌握している。 シュルツが喜色のあまり、その手に力を込めようとすると、不二子の手がそれを押し留め、力を受け流した。 「アンっ・・・もっと優しくしてくれないと・・・壊れちゃう・・・」 汗ばんだセクシーな喉元まで露に喘いで見せる不二子の姿に、シュルツは一切逆らえない。 左手の状況も右手と同様であった。 不二子の蕩けた色香の前に完全にコントロールされている。 シュルツの左手はワンピースの上からムチムチとした太腿に添えられ、そこで空しく上下運動するだけの状態であった。 しかし“焦らす”ことの利点を知り尽くしている不二子は、そこから徐々に大胆さを付け加えていった。 ワンピースの裾まで一旦シュルツの手を誘導すると、そのままその手をスカートの中にゆっくりと導いたのである。 もちろんシュルツに“妙な気”を起こさせない為に自由にさせているのは外腿だけだ。 それでも、不二子ならではの“焦らし”効果は覿面だった。 興奮と煩悩を無理やり制御されている証拠にシュルツの鼻腔は完全に開ききり、そこから荒い息が 引っ切り無しに吐き出されている。 (そろそろ・・・いいわね) 焦らすのもそろそろ潮時だと感じた不二子は、再びシュルツの顔を見上げた。 それに気付いたシュルツも興奮の色醒めぬまま不二子の瞳を見下ろす。 二人の視線が交差し、自然と二人の顔、いや、二人の唇がゆっくりと近づき始めた。 唇と唇とが接近し、シュルツはルージュが光る不二子の唇に魅入られるように目を閉じた。 だが、いつまで待ってもシュルツの唇に待望の瞬間は訪れなかった。 それどころか、彼の両手からも柔らかな肉の感触が消え失せている。 我に返ったシュルツが目を開けると、彼の目の前に不二子の姿はなかった。 呆然とするシュルツ。 その背中に不二子が抱き付いた。 「ねぇン・・・続きは“島”でやりましょうよ・・・・・・」 「し・島?」 「そう、あなたの撮ったフィルムを何本も見たわ。とっても綺麗で素敵な島ね。 わたし、あなたに撮影してもらう時は、必ずあの島で、って決めてたの。 あそこなら邪魔も入らないし、ゆっくり時間を使えるわ。 それに・・・わたし、外だと開放的になるの。ね?いいでしょ?」 不二子の最後の言葉が決定打となった。 おそらく、シュルツの頭の中はピンク色の妄想一色に染められているに違いない。 「そ・そうだな・・・島か、あの島なら・・・・」 既に甘美な妄想世界の住民と化したシュルツを見ながら不二子は計画の成功を確信した。 タナトスが考案し、不二子が了承した『島への潜入方法』。 それは、島の警備システムの停止時間を狙ったものであった。 海岸の地雷やジャングルのセンサー、トラップはシュルツが島で撮影を行う際だけは、誤爆を防ぐ為に 全システムを停止する筈だ。 事実、シュルツの撮影した作品では、映像カットされることなくモデルがビーチからジャングルに分け入るシーンが 映されていた。 タナトスの提案は、不二子が売り出し前のモデルに扮してシュルツに接近し、撮影モデルとして島へ潜入するという ものであった。 そして、メイク係として同行するタナトスが、不二子の撮影中に島を調査、財宝を発見するという手筈である。 外人部隊の、それも偵察部隊あがりだけに、タナトスのジャングル内での行動能力は信頼が置ける。 だがもちろん、一度に全ての財宝を持ち出せるとまでは不二子も思っていない。 しかし、財宝の所在と財宝を中心に張り巡らされている具体的な警備状況を掴めれば、成功確率の高い窃盗計画立案が 初めて可能になるのである。 その意味では、今回の計画は威力偵察的な意味合いが強いといえた。 5分後、撮影の日取りと段取まで決めた不二子は意気揚々とクラブハウスを後にした。 撮影は2日後。 もちろん撮影は、不二子の持参する水着姿でのみ、という条件である。 次々に話を決定していく不二子にシュルツは頷き続けるだけであった。 タナトスと合流した不二子はその足でホテルへと直行した。 車中では、タナトスがしつこく不二子を誘ってきたが、当然のように無視する。 無言のまま不二子はホテルにチェックインすると、図々しくも部屋まで付いて来ようとするタナトスを一喝し、 部屋へと引きこもった。 南海特有の原色の朝焼けがその島を赤々と染め上げていた。 まるで島中の緑が真っ赤な血液を流して慟哭しているようだ。 その壮厳な光景を上空から眺める不二子はそう思った。 シュルツが差し向けたビーチクラフトの機内。 「朝日なんて別に珍しいもんでもないだろ?」 そんな不二子の隣から声を掛けてきたのは、不二子と共に島へ潜入するタナトスだ。 彼は専属契約のメイク係として不二子に同行しているのである。 「あなたにこの美しさを理解しろっていうのは無理な相談のようね」 不二子の態度は相変わらず素っ気無い。 それどころか、この男と組むのはこの仕事を最後にしようとまで決意している。 シュルツの所有する無人島はカナリス本島から水上飛行機で1時間の場所にあった。 島の周囲は海流が荒いのか、地元民の漁師すら姿が見えない。 (絶海の孤島・・・か。確かにここならお宝の隠し場所には不自由しないわね) タナトスを完全に無視することにした不二子は再び島を凝視した。 島そのものは周囲にして10キロもない小島である。 三方は砂浜からなる海岸線だが、一方向は切り立った断崖絶壁が控えていた。 海岸線から数十メートルの距離を置くと、すぐに熱帯雨林のジャングルとなる。 島の中央部は鬱蒼としたジャングルの緑に完全に覆われているが、断崖絶壁の上には、比較的大きな構造物が そびえ立っていた。 (あの崖を登るか、ジャングルを抜けないと建物まで辿り着けない・・・ でも、あの崖を登るのは無理そうね・・・) 職業柄、不二子にはロッククライミングの心得がある。 しかし、その絶壁は彼女の腕では到底登り切れないと思わせるほどの急斜面であった。 島を観察する不二子を乗せたビーチクラフト機はゆっくりと島の上空を旋回しながら、海面への着水態勢に入った。 「ようこそ我が島へ。ミス・リー」 桟橋にゆっくりと滑り込んだビーチクラフト機 そのドアを開けた不二子を出迎えたシュルツは、喜色満面で片手を差し出した。 「お招きにいただき恐縮ですわ」 不二子は笑顔を浮かべながら、差し出されたシュルツの手に掴まり、優雅な仕草で 桟橋に降り立った。 「相変わらず美しい・・・写真家としての魂が揺さぶられるようだ」 桟橋にフワリと降り立ち、魅力的な笑顔を浮かべる不二子の姿に、シュルツは目を細めた。 彼の目に映る不二子の肉体は、数日前と同じく、いやそれ以上に刺激的だった。 今日の不二子は撮影用にと、お気に入りのビキニを身に付けた上に、胸から膝にまで届くほどの大きなパレオを 胸元で結んでいる。 肌に衣服の線を残さないためのゆったりとしたサイズのパレオであったが、それをもってしても不二子のグラマラスな 肉体の魅力とボリュームを完全に包み隠すことはできない。 先日の派手なイエローのワンピース姿が演出する挑発的な色気とは対照的に、よく日に焼けた肌と爽やかな 白いパレオのコントラストは健康的な色気をムンムンと発散していた。 「もう準備はできているよ。 最高のスタッフを三日間で揃えるのには本当に苦労したが、 どうやら私の苦労は報われたようだね」 「本当ですの?フフ・・・嬉しいですわ」 不二子はすっとシュルツの傍らに並ぶと、良く日焼けした腕をシュルツのそれに絡めた。 「撮影が待ちきれないかね?大丈夫、カメラは逃げはしないよ」 早くもシュルツの腕を取って歩き出そうとする不二子に、シュルツが苦笑した。 「それより・・・彼を紹介してくれんかね?」 シュルツの視線の先では、大きなバックパックを背にしたタナトスが桟橋に降り立ったところだった。 「ああ・・・事務所が付けてくれたメイク係のタナトスよ。 せっかくシュルツさんに撮っていただくのに、安っぽいメイクじゃ失礼ですもの」 「なるほど。こちらでもメイク係を用意していたんだが、余計なお世話だったかな?」 「本当!?嬉しいわ。シュルツさんさえ宜しければ、是非その方にお願いしたいですわ」 願ってもないシュルツの申し出に、不二子は目を輝かせた。 「私は構わないが、ミスター・タナトスはどうするね?せっかく事務所が付けてくれたんだろ?」 「シュルツさんの御好意を無視したら、逆に事務所から怒られてしまいますわ。 タナトスには、その辺りを散歩でもしていてもらいますから」 「散歩?この島にあるのはジャングルぐらいで、面白いものは何もないよ」 「タナトスは山歩きしながら草木の写真を撮るのが趣味ですの。ね?それでいいわよね、タナトス?」 不二子とシュルツのやり取りを聞いていたタナトスが無言で頷いた。 その時、視線を合わせたシュルツとタナトスの目に一瞬だけ同じ色が浮んだが、不二子はそれに気付くことなく、 シュルツと腕を絡めたまま桟橋を後にした。 「いいね!いいね!!次はうつ伏せになってカメラを見てくれるかな!? ・・・そうそう!!見上げる感じで!!」 シュルツの良く通る大きな声が潮騒と陽光を割ってビーチに響いた。 小気味よいシャッター音が連続してそれに続く。 最高の晴天に恵まれたビーチには陽気なラテン音楽が適度なBGMとして流れ、ポーズをとる不二子の気持ちを 軽くしていた。 一眼レフのレンズに晒される小麦色の肌は褐色に近いぐらいよく焼けかれているが、油が塗られたように艶やかな その表面にはムラやシミ一つない。 美しく焼かれた肌に合せて選んだシルバーメタリックのブラジリアンビキニ。 その上からタイトな白いタンクトップを着た不二子の身体が波打ち際でうつ伏せになった。 海水をタップリと含んだ薄く小さなタンクトップは、生々しく透け映る褐色肌とのグラデーションで たまらなくエロチックだ。 不二子はうつ伏せの状態から、両腕を使って上半身だけ持ち上げた。 ピッタリと素肌に貼り付いて、たわわに実った乳房のラインが露なタンクトップの胸元から大量の海水が流れ落ちる。 今の不二子はまさに南国の海に降臨した褐色の美神だった。 日本人離れしてスッキリと長く伸びた瑞々しい手脚。 短裾のタンクトップから覗く腹部は一片の贅肉もないほど鋭くシェイプされ、それだけでも溜息が漏れるほどの 完璧な美を演出する。 タンクトップの胸元を今にも張ち切れんばかりに突き上げる豊かで張りのあるバスト。 ムッチリとした質感を持ちながら重力に逆らってツンと挑発的に上向いたヒップは、ハイレグカットの ブラジリアンビキニを極端に小さく見せる。 それらは息を呑むほど美しさと色香で撮影スタッフたちを魅了した。 不二子は自然と顔に笑みが浮かんでくることを感じた。 確かに、シュルツは世界的な映像作家だった。 本人は決して認めようとはしないが、不二子も生まれて初めてのグラビア撮影ということで多少の緊張があった。 しかし、良く通るシュルツの声は不二子の緊張を揉み解すだけでなく、彼女から普段以上の 魅力と美しさを引き出そうとしていたのである。 「よし!!じゃぁそろそろシャツを脱いでみようか!!」 波打ち際に打ち寄せる波に濡れることも厭わず膝立ち姿勢のポーズをとっていた不二子が、 すっかり海水に濡れたタンクトップの裾に手を掛けた。 それを胸元まで一気に捲り上げると、張りのある上向きの豊乳がブルンと音がしそうなくらいに勢いよく飛び出した。 すかさずシュルツから声が飛ぶ。 「そこでストップ!!さぁ!!いい顔を見せて!!そう!いいよ!いいよ!」 複数のレフ板が集光した光線が膝立ち姿勢でタンクトップを胸の上まで捲り上げた不二子に浴びせられる。 ポタポタと水滴を垂らしながら陽光の下で輝く褐色の巨大なバストの存在感は圧倒的だった。 これほどの巨乳であれば、その重量に引かれて垂れ下がってしまうことも珍しくはない。 売れ筋のグラビアモデルであっても、水着を身に付けることで、崩れがちな乳房の形状を無理やり整えることすら あるくらいだ。 だが、不二子にそんな心配は杞憂だった。 水着の力を借りずとも、発達した胸筋と乳房の“張り”だけで絶妙な形状を維持するバストは彼女の性格を 体現するように力強く天を指している。 更に、海水で悩ましく濡れたその肉球をトッピングするようにシルバーメタリックのビキニブラがギラギラと 扇情的な輝きを放ち、見る者へたまらない煩悩を植えつけるのである。 望むどおりのカットを撮り終えたシュルツから新たな声がかかり、不二子は一気にタンクトップを脱ぎ捨てた。 手にしたタンクトップを小粋に放り投げ、シルバーに染め上げたセミロングの髪を大きく揺らすと、 驟雨のような水滴が周囲に飛び散って美しい光玉となる。 もちろん、そんな“絵になるシーン”をシュルツが見逃す筈がない。 彼の右手の人差し指は一眼レフのシャッターを押しっぱなしだ。 髪を振った拍子に、タップリとしたボリュームを誇示する褐色の乳肉がビキニを引き千切りそうなくらいに大きく弾む。 身体全体を使って大きく銀髪を振った不二子がシュルツの構えたレンズを見つめた。 媚光をタップリと含んだその瞳にじっと見つめられ、シュルツはゴクリと生唾を飲み込んだ。 彼女に注がれているのはシュルツの視線だけではない。 周囲に集ったスタッフたちの熱い視線が、不二子の艶やかに濡れ光る熟れた肢体に注がれていた。 もちろんシュルツにしてもスタッフにしても女の体などこれまで嫌になるほど見慣れている。 いずれの女もモデルとしても女優としても世界的に十分通用するトップクラスの肉体と美貌を誇る女ばかりだ。 しかし、そんな彼らでさえ、欲望に満ちた視線を不二子の肉感的且つ豪奢な肢体から離すことができなかった。 ある者はシルバーメタリックのビキニを突き上げる巨大で張りのあるバストを。 またある者はキリッと極限までくびれたウェストからムッチリと張った尻への優美なラインを。 そしてまたある者は未だ海水がポタポタと垂れ落ちるビキニボトムの股間を、欲望と崇拝が入り混じった視線で 舐め回す。 周囲から彼女の肉体に注がれる熱い視線の存在を不二子は感じていたが、不思議とそこに不快さはなかった。 それどころか、まるでそれらの視線の感触を堪能し、咀嚼するように、余裕のある笑みを小麦色の美貌に浮かべる。 今の不二子は原初の無人島に降臨した美神そのものだった。 その姿を見つめる者達は、その圧倒的な輝きを放つ美しさに手を伸ばすどころか、息を殺して崇拝の視線を 向けることしかできない。 タンクトップを脱ぎ捨て、シルバーメタリックのビキニだけの姿になった不二子が、砂浜の上をゆっくりと 転がりながら、上目遣いにレンズを見上げる。 細かい砂粒が汗を吹いた褐色の素肌に貼り付くが、それすら彼女の魅力を一層磨きたてる極上のアクセサリーのようだ。 猫が伸びをする時のように、うつ伏せの不二子の尻がゆっくりと持ち上がった。 シャッター音が立て続けに響く中、Tバックのヒップがギラギラと照り付ける太陽に向かって突き上がっていく。 不二子は、シュルツと周囲のスタッフたちに穏やかな笑顔を送りながら、持ち上げた尻を軽く振ってみせた。 ムチムチの柔らかな尻朶が陽光の元、色っぽく左右に踊る。 「すげえ・・・」 感に堪えない、という表情でスタッフの一人が思わず呟いたが、誰も彼をとがめることはできなかった。 それでも、呟いたことでようやく我に帰ったそのスタッフは、不二子を照らす筈のレフ板があらぬ方向に 向けられていることに気付き、急いでレフ板を不二子に向ける。 不二子はあたふたとレフ板を持ち直すスタッフの様子を見ながらクスリと笑った。 自らの美しさに絶対の自信を持つ不二子にとって、男たちが自らの美に平伏する姿を見るのは何よりの快感だった。 ちょっとした悪戯心を刺激され、レフ板を持ったスタッフを正面から捉えられるように身体の向きを変える。 そうすると、カメラを構えるシュルツは不二子を側面から撮影することになるが、シュルツは一言も 言葉を挟まない。 ここは不二子の意思に任せた方が、最高のカットを得られると確信しているのだ。 身体の向きを変えた不二子はその瞳一杯に魅惑的な光をたたえながら、レフ板担当のスタッフを見上げた。 蛇に睨まれた蛙のように硬直してしまったスタッフを玩ぶように、不二子は彼に視線を据えたまま、 両手を地面に突き立て、上半身を持ち上げ始める。 タップリと砂をまとわり付かせた圧倒的な豊乳の谷間がフルーツゼリーのように悩ましく震えながら姿を現した。 両腕を真っ直ぐに伸ばし、四つん這いの姿勢をとった不二子は、二の腕で悩ましく息づく乳房をグッと挟む。 重力に引かれてボリュームを増した99センチの巨大なバストが更に左右からも圧迫され、今にも小さなビキニの カップから、柔らかな乳肉がこぼれ落ちそうになった。 その姿を正面から眺める栄誉を与ったスタッフはアングリと口を開け、脳天まで貫かれるように鮮烈な光景と 不二子の魔性じみた迫力に完全に打ちのめされている。 もちろん、不二子の妖艶な魔力に絡め取られているのは彼だけではない。 他のスタッフたちも、半ば唖然としながら美神の悪戯に翻弄されていた。 唯一不二子のサイドからの撮影を続けるシュルツだけがシャッターを切り続けているが、それはプロの写真家 としての本能がそうさせているにすぎない。 事実、本来ならばファインダーを覗く目だけを開けるべきところを、両目をしっかりと見開いて撮影を 続けているのである。 それほどまでに、褐色の美女が魅せる肢体の迫力と美しさは圧巻だった。 極限までボリュームを振り絞った釣鐘状の熟乳、競泳選手のように張りつめた腹部、引き絞った長弓のように 緊張した背筋、グンと挑発的に天を向いたヒップ、それらが集約した究極のグラマラスボディーを 東洋人離れした長く美しい手脚が支え、芸術品を思わせるような風格と優美さに満ちたS字曲線を作り上げている。 再び不二子が銀色の髪を下から上へと大きく振った。 海水で濡れた髪が計算され尽くした放物線と広がりを見せながら背中へと流れ、不二子は形の良い額を晒したまま カメラに視線を向ける。 ゴールドラメをふんだんに含んだピンク色の唇が悩ましく半開きになり、その瞳は危険さを感じさせる光をたたえて カメラを睨む。 豪奢な美神の雰囲気が、今度はジャングルを支配する力強くも淫蕩な牝豹の雰囲気へと取って代わった・・・ つづく・・・ ※本小説の後編パートはMJ様のサイトMJ’s Fetish Lodgeにてご覧下さいッ! |