黒きオーラ氏・作

 黒きオーラさんによる、マンガ「ベルセルク(ヤングアニマル掲載)」のエロパロ短編です。

 魔女っ子シールケ先生がスライム責めされるというネタで、オーラ氏によれば「オチとか、原作の展開に矛盾してないです」とのことです。


絶海の孤島。海鳴りと邪気渦巻く、禍神(まがつかみ)巣食うという海洞窟。
不穏な気(オド)が渦巻き冥い口をあけるそこは、深淵から闇の領域(クリフォト)へと堕ちるかのよう。
現世(うつよ)の者では到底敵わぬこの魔窟に挑むは、華奢で小柄な女の子だった。
鍔広のとんがり帽子に外套と木の杖と言う典型的な魔女装束。
可憐な美少女だが、深淵を見すえる瞳に恐れは、ない。穏やかな自信に満ちていた。
「ねぇシールケ、やっぱここ危険すぎるよ・・・引き返そう?」
魔女シールケに同行している自称お目付け役の妖精・イバレラが珍しく怯えを見せる。
「大丈夫。私には都市(まち)よりこっちの方が、力を発揮できるから。
それに、危険なら、尚更イシドロさんを放ってはおけないわ」
好奇心に駆られ独り魔窟に入った少年剣士を探す魔女は、その幼さに不釣合いな落ち着いた足どりで闇の底を進む。
魔術で光を灯した杖が、周囲の闇も邪悪な気(オド)すら打ち払っていく。
彼女は年は幼くとも、霊樹の館に棲む魔女フローラの一番弟子であり、幽界(かくりょ)から強大な力を持つ精霊を召喚・使役する力を持っている。
屈強の騎士すら危険な魔窟探索も、魔女シールケには散策のようなものだ。

「これは・・・!サラマンドルの短剣!
まさか・・・イシドロさん・・・!」
白熱する刀身、火の元素霊(エレメンタル)の加護を受けし魔法剣。
ヤンチャな少年剣士イシドロの得物が打ち捨てられているという事は、彼の身に危機が迫っているのか。
シールケがイシドロを案じた、その時。
ユラァァ・・・ザザザザ!
キシイィィィィ!
突如シールケを取り囲む、異形の魔物たち。
小柄な魔女より大きな、蛭(ヒル)のような巨大な軟体が裂けるように口をあけ、鋭い無数の牙と気色の悪い唸りをあげる。
死んだ魚のような眼球が蠢き、可愛い獲物を喰らえる喜びにギラリと光る。
「これは・・・幽霊船の・・・!!」
シールケたちの乗った軍艦を襲撃した海の魔物と同類であろうか。
新生鷹の団団長・白き鷹グリフィスがゴットハンドに転生して以来、このような闇の領域(クリフォト)の住人たちの跳梁で世界が激変してしまった。
ズズズ・・・ドチャ・・・グヂャア!キィィィ!
現世(うつよ)の人間を喰らう彼らの嗜好でも特に、若く美しい娘は、最高の御馳走である。
今まさに餌食にされそうな、華奢な少女はしかし、こんな雑魚は眼中になかった。
《…イシドロさん》
仲間に念話を送るべく、静かに気(オド)を高める。
魔術師はシールケ一人だが、彼女の仲間たち全員に、彼女の髪の毛を編みこんだ念話の指輪を渡してある。
(・・・・え゛?)
唐突に浮かんだ、見知らぬ少女の胸の膨らみ。小さな魔女は一瞬、動揺してしまい・・

ギュルルル!
その隙を逃さず、魔物がシールケの身体を包み込み捕らえてしまった。
「しまっ・・・あうぅっ!」
油断だった。幼くして強大な魔力を行使できる彼女からすれば、取るに足らぬ雑魚魔物、という驕りから、危険の最中に意識を別の方向に向けいたのが仇となった。
三匹の魔物はその蛭(ヒル)のような軟体でシールケの華奢な身体を捻じ伏せていく。
ドチャ、グヂュ、グチャァァ・・・・・・!
「・・・くあっ・・・ふああっ!?コレは・・・っだめっ・・・ふぁ・・・はなしてっ・・・!」
あまりの不快さと締め付けられる苦しさに動揺してしまい、魔法詠唱を忘れてもがく。
「くっ!・・・そうだ、サラマンドルの・・・ああっ!」
ギリ・・・ギリリ!・・・カチャン。
「っ・・・しまった!剣が・・・!」
下等な分際で狡猾な魔物がシールケの華奢な手首を捻る。
灼熱の刀身でこんな魔物など造作なく焼き払える魔法剣は、無情にも失われてしまった。
剣を奪った魔物はそのまま細腕を這いながら、シールケの胸を包み込む。
「いやあああっ!くうぅ・・・だめっ!服の中まで・・・なんとか・・・しなきゃ!」
腐敗寸前の肉塊のような軟体がブヨブヨと蠢き、内部の巨大な口から粘液滴らせてシールケをしゃぶる。
蕩けるような生温かい粘液が薄い外套に染み込み、華奢な身体をグショグショに濡らしていく。
「ふあっ・・・!?ふぇああああっああぁあんっ!」
ゾクゾクゾクゾク・・・!・・・ピク・・・ビクッ!ピクピクン・・・
「ふぇ?ふぁぁ・・・なに・・・?ちからが・・・抜け・・て・・・」
蛭の魔物の粘液には、強力な媚薬効果があったらしい。
「まずい!これは・・・まさか・・・邪教の儀式に用いる薬と同じ・・・身体が痺れ・・・っ」
シールケの身体から抵抗する力が失せ、首をガクっと反らし、四肢は蛭にしゃぶられたままダラリと落ちてしまう。
そして・・・背筋から身体の奥底に湧き上がる、不快なのに甘美な痺れ。
シールケの膨らみかけの胸は脈動する肉塊に揉みしだかれ、蛭の口内部の疣(イボ)で乳首を擦られるたび、幼き魔女には耐え難い快楽の本流が意識を押し流すのだった。
ズズズ・・・グニュン!グヂャ!ヂュルルルルッ!
ゾク!ビクン!ゾクゾクゾクっ・・・・・・!
「ふにゃあぁぁあ―――っ!だめっ落ち着いて・・・気(オド)を集中・・・しな・・きゃ・・・・」
ゾクゾクゾクゾク!ピクピクッピクンッ・・・
普通の娘ならば気を失いかねない快楽の波を堪え、シールケは反撃の為の魔力を練るのだが・・・
魔女の弱点として、魔法発動の際、無防備になってしまう。
尤も、今のシールケに、既に抵抗する力は無いのだが。
シールケは超強力な媚薬が染み込み身体が熱く火照り、粘液と汗で濡れた外套の上から下から蛭が疣付きの触手で胸をうなじを背筋を弄り回し、その快楽に意識が深淵へと堕ちそうになるのを健気に堪えて、魔力を練る。
「んっ!くぅぅぅっ!ふぁ!ふあっあぁぁん・・・っもぅ・・くっ!すこ・・・しっ・・・・」
だが。
シールケの足をしゃぶっていた蛭が這い上がり、外套を捲り上げ、秘部に喰らいついてきた。
「・・・あっ!?そこは・・・嫌ぁ・・らめぇぇっ!いやああ゛ぁぁぁ〜っ!!!」
キィィィ!グヂュウウウウ・・・グジュ!グリン。
殆ど液体と化した蛭が侵入、クリトリスをキュっと捻る。
「――――ツ!ふあああぁああ゛〜〜〜っ!!」
ビクビクビクビクン・・・ゾクゾクゾク・・・・・・
折れるくらい激しく仰け反る、華奢な身体。ピンと張った四肢。あまりの快楽に小刻みに震えてしまう。
少女の一番敏感な部分を弄られてしまい、練っていた魔力が一瞬で快楽に塗り潰されてしまった。
シールケのナカで、軟体が膨らんでは萎み、膣壁を擦り弄っていく。
「あっ!あっ!あっ!くぅ・・ふぁあぁあああん!やぁ・・ら・・めぇ・・はう゛ううううっ!!!」
幾度も、幾度もイかされ続けた魔女は最早、無力な少女に過ぎなかった。

(ふぁぁ・・・もぅ・・・らめぇ・・・たす・・・け・・て・・・・ガッツさん・・・・)
最早、闇の快楽に抗う術を無くし、深淵に堕ちていく意識の中。
密かに淡い恋心を抱いていた黒い剣士の名を求めるのだった・・・。



―その後。
イバレラがサラマンドルの短剣を拾い決死の反撃。
魔物が火に弱かったのが幸いし、シールケは何とか助かった。
のだが。イバレラの妖精の鱗粉と自身の回復魔法で動けるようになるまで、快楽の余韻に震えるのだった。
次号につづく!・・いや、おしまい。


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