黒きオーラ氏・作 黒きオーラ様による、「selector infected WIXOSS(セレクター・インフェクテッド・ウィクロス)」のエロパロです。 オーラ様によると 「ひと目で、尋常でない姉弟近親愛だと見抜いたよ。 とのことでつ。 |
「はあ………」 遊月は疲れきってベッドに華奢な身体を投げ出す。 脱力の勢いでベッドが軋み、綺麗な長い黒髪がぱさり、と散った。 そのまましばらくうっ伏したまま…静かな夜…時計の秒針すら聴こえてきそうな静寂の中。 「…っ……香月っ……香月ぃ……」 叶わぬ想いに、涙がこぼれる。 普段は明るく快活で表情豊かな少女の、その吊り目がちな表情は涙で曇っている。 紅林遊月(くればやし・ゆづき)は、恋をしていた。 恋の悩みなど、中学二年生の少女にはありふれた悩みにすぎない。 普通の恋、ならば…。 「はぁ…んっ……はぁぁ……っ」 ベッドで身悶える遊月。身体が、熱い。 その熱は、入浴直後で身体が温まっているからではなかった。 ――「遊月?最近、疲れてる?今日はもう遅いし、お風呂先に入って早く寝た方がいいよ」 「…え?…ううん、私は大丈夫。香月(かづき)が先に入りなよ」 「え、でも」 「いいって、いいって!香月こそ早めに寝ないとダメだぞ。私は後でいいよ…私はその、お姉ちゃんだし」 「…うん。お言葉に甘えて…遊月はやっぱり、優しいね」 「…えっ!?あははっ、べ、別にそんなこと…」 (優しいのは、香月のほうだよ…) かあっと赤らんだ顔をそむけ、浴室に駆けだす。 (香月は、やさしい。幼い頃は体が弱かったから、姉である私が守ってあげなきゃ、とずっと思っていた。でも今は…) ――湯気で心地よく煙る浴槽。 石鹸とシャンプーと…愛しい人のにおい。 双子の弟の残り湯に顔をうずめる遊月。 湯船に濡れた長い黒髪が浮かび、揺れる。 (香月のにおいがする……いい、におい……) 誰かをいいにおいだと思うのは遺伝子が惹かれ合っているから… (違う!そんなハズは、ない!) 首を振り、一瞬過ぎったその俗説を否定する。 それは、とてもいけない悪い考えだ。 なのに…身体が、どうしようもなく火照ってしまう…。 (いけない!こんな事、考えてちゃ…!) ざぶん、と湯船から上がる。 (だめ…身体、ちゃんと洗ったのに……) じわっ…アソコが疼く。 思わず指が伸び…… (だめ!こんな事…だって、だって香月は私の……っ) 弟。それも、双子の弟なのだ。 迷いを振り払うように風呂から上がり、身体を拭く…。長髪を乾かす…。 ポニーテールに纏めるのは不器用な遊月には面倒な事だった。 「ん…はぁ……っ…ふぅ・・ああぁ…か、づきぃ…っ」 ベッドで悶え続ける遊月。身体が熱い。甘く疼く。時が経つほどに身体の芯がかぁーっとなっていく。 「ん…はぁ…はぁ……ふ…ぅ…」 呼吸が次第に荒くなり、吐息に切なさと…自己嫌悪が交じる。 近親相姦。双子の弟との恋。それは、地球が破裂したって絶対に許されない悪い事だ。 「くっ……はぁ……かづ、き……ぃ…」 シーツをギュッと握り絞め必死に衝動を堪える。 だが理性ではこのセカイのルールを理解しながら、好きという感情は溢れ止められない。 遊月の指が動く。行為に及ぶまでに思い留まろうと足掻く間に、何時の間にかほつれ気味の寝間着の上から、自分の胸を揉み愛撫する。 「んっ、ん……ダメだ!こんな事しちゃ…!」 中学二年生にしては発育が良いであろう胸のふくらみ。年相応に丸みを帯びつつも、スレンダーな身体。洗ったばかりの綺麗な黒髪がみだれる。 遊月本人に自覚は無いが、同年代の人気読者モデルと比較しても決して見劣りしないであろう美少女。 遊月はひとり、この世界のモラルと自分の願いの狭間でもがく。 後ろめたさ故に控え目だった愛撫がエスカレートしていく。 「あっ!…んんっ……ふぁ……く、ぅ……!」 (いけない!声、立てちゃ…香月に、聴こえちゃう……) そんな遊月の発育途上の身体は自らの愛撫と弟への恋慕で昂っていく。 その想いは、インモラル。それが分かっていながら、かぁーっと熱い気持ちと切ないのに甘く痺れるような衝動を堪える事が出来ない。 「ん……っ…はぁ…あぁっ……だめだっ…だめ、なのに……」 勝気で吊り目がちな美少女の目に涙が浮かぶ。 この想いは絶対に誰にも知られてはならない。嗚咽。胸が締め付けられるように苦しい。なのに、身体が熱い。 身体の芯が甘く痺れる。気持ちいい。 涙は紅潮した頬を伝う。双子の弟に聴こえぬよう声を噛みしめていたシーツが、よだれと涙で濡れる。 「はぁ…はあっ…だめだ!もう、これ以上は…っ」 それでも、行為を止める事などできない。 ほつれて汗が染み込んだ寝間着は半ば脱げて、発育途上の瑞々しい身体に黒髪が貼り付く。 すっかり隙間が開いた寝間着の間から指を入れ、乳首を挟み、突き、こねまわす。 ベッドで激しく身をよじりながら、遊月の指はパンツをめくる。グショグショに濡れていた。 ためらいがちに中に触れる。逡巡と罪悪感は一瞬。次の瞬間、頭の芯がじぃん、と甘く痺れていく。 「あっ!ふぁ…あぁ…!すごく、きもちいいよぉ……んっ…ああ゛あぁかづきぃぃ!!」 後ろめたさとは裏腹に身体は敏感に反応してしまい、遊月はベッドに身体を丸めて震える。 夢中で自らの胸を揉み乳首を捏ねまわし、秘部を掻き回す。 (もっと。もっとたくさんほしい。大好きな香月。私の、大好きな双子の弟) 遊月の指は、いつの間にか香月の愛撫にすり替わっていた。 でも。 (違う…わかってる…香月とこんなことは…許されないって…) 身体の奥がかーっと熱いのに、そのもっともっと芯のとこは驚くほど冷たい自分が居る。 それでも。 遊月は愛撫を香月に重ねずにはいられない。 現(うつつ)を忘れたって構わない。 せめて、今だけは………。 ―――。 「…ゆづ…き…遊月!」 「……香月!!?」 ビクン! (香月……どうして!?) 香月が部屋に入ってくる。 何故?どうして!? 心臓が止まりそうになる。 荒く切なく息を継ぎ、甘く熱い衝動が一瞬で醒めていく…。 「遊月!大丈夫!?苦しそうな声が聴こえたから僕、びっくりして…」 「はぁ…はぁ…かづき…あ……その……っ…あ…」 声が裏返る。 (見られた…?聴かれた…?香月に?私の、想い……) はっと我に返る遊月の顔はみるみる真っ赤になり、ぽろぽろと涙がこぼれおちる。 (見られた!知られちゃった?香月に……) 激しく行為に及んだ遊月の寝間着はしどけなくほつれて殆ど半裸、汗ばみ赤く蒸気した素肌には綺麗な長髪がこびりついている。 それは、抱いてはいけない想いの結果。 地球の誰にも、特に大好きな弟にだけは絶対に知られてはならない、悪い事。 背徳。 荒い息を必死に整える遊月の思考は真っ白になり、心の芯がさーっと冷えていく…。 (どうしようどうしようどうしよう………) 何も考えられない。怖い。 「遊月…」 香月が近付いてくる。 「香月…だめ…」 (だめ!来ないで…) 「遊月」 怯える姉をそっと抱き締める弟。その温もりと、優しい微笑み。 「…!?」 (香月…?) 「遊月?やっぱり体調が悪かったんだね」 「え…?」 「ごめんね遊月。僕、気が付けなくて」 「あ…う…香月…私……」 「大丈夫。遊月はちゃんと寝てなくちゃダメだよ…」 「香月…?あ…待っ……!」 姉の身体に布団を掛け、部屋を出る香月。 (よかった…バレたんじゃなかったんだ…) 遠ざかる弟の足音。安堵と、すぐに羞恥心で全身から湯気が吹き出しそうになる。 色々な想いがない交ぜとなって、ベッドに横たわる遊月。 足音が再び近付くのに気付き、はっとシーツを握りしめ起き上がる。 ――。 「香月?」 「遊月。汗、拭かなきゃね」 香月は姉が熱でうなされていたと思い、身体を拭くべくタオルを持ってきていた。 「香月…えっ…あっ!」 少し湿らせたタオル越しに、香月の指が、遊月の背中に触れる。 想像ではない、本物の香月の指。 罪悪感に苛まれながら幾度も幾度も想像の中で求めてきた、現実には決して許されない、香月の指。 びくっ。ぞくぞくっ。 「ふあっ!?」 自分で慰めるいつもの行為では感じた事のない程の甘い痺れに遊月は思わず声をあげていた。 「遊月?大丈夫?」 「あっ…ん…だい、じょうぶ……」 優しく気遣ってくれる弟に、自分の感情と衝動を決して悟られてはいけない。 遊月の胸が高鳴る。必死に変な声を立てまいと歯を食いしばる。 香月の眼差しはあくまで大切な家族を、大切な姉を気遣う弟の眼差し。 香月のタオルが遊月の首筋から背中を、そっと拭きとっていく。 適度に冷えたタオルが火照りきった遊月の身体に心地良い。 その手つきはひたすらに優しく、姉への気遣いで溢れていた。 (……ん…あぁぁ…いま、香月が…触れている…私に……) びくん。ぞくぞくっ。 「んあぁっ!」 「遊月?ごめん、どこか辛いところが…?」 「え…んんっ…ん、違……香月…続け、て、かづ、きぃ……」 「う、うん…」 香月のタオルが遊月の瑞々しい身体を拭きとっていく。 既に勃起している乳首に布が擦れる。 「〜〜〜〜っ!」 とろけるような甘い痺れにぶるっと痙攣する遊月。 「〜〜〜っ!〜〜〜っ!」 (だめだ…香月の目の前なのに!なのに…だめっ…ヘンな声、出しちゃ…) 香月にだけは絶対に知られるわけにはいかない。 遊月の胸はかつてない程の高鳴りと怖れと、気持ちよさで破裂しそうだった。 遊月の吊り目がちな瞳はとろんとまどろみ、あまりの幸福感に力が抜けていく。 そんな姉の身体をしっかりと抱きしめる香月。 (…なんだか、とってもいいにおいがするね…姉さん…) 誰かをいいにおいだと思うのは遺伝子が惹かれ合っているから… (違う!そんなハズは、ない!) 首を振り、一瞬過ぎったその俗説を否定する。 刹那に湧き上がった感情を、はっとなって即座に否定する香月だった。 「おやすみ、遊月。ちゃんと寝ないとだめだよ」 「…ん。ありがとう、香月……」 「お礼なんていいよ。遊月は僕の大切な…えっと、家族、だし」 家族、の言葉に一瞬の躊躇いをにじませる香月は、ひたすらに優しかった。 「それに…体の弱かった僕が熱を出した時、いつも遊月が、こうしてくれたし」 「香月…私…」 「そ、それじゃあ、おやすみ遊月」 香月は照れて俯きながら立ち去っていく…。 ―――。 「はあ………」 遊月は疲れきってベッドに華奢な身体を投げ出す。 脱力の勢いでベッドが軋み、綺麗な長い黒髪がぱさり、と散った。 そのまましばらくうっ伏したまま…静かな夜…時計の秒針すら聴こえてきそうな静寂の中。 「…っ……香月っ……香月ぃ……」 叶わぬ想いに、涙がこぼれる。 普段は明るく快活で表情豊かな少女の、その吊り目がちな表情は涙で曇っている。 紅林遊月(くればやし・ゆづき)は、恋をしていた。 恋の悩みなど、中学二年生の少女にはありふれた悩みにすぎない。 普通の恋、ならば…。 「はぁ…んっ……はぁぁ……っ」 ベッドで身悶える遊月。身体が、熱い。 せっかく香月に拭いてもらった身体は、再びしっとりと湿っていた…。 遊月の指が蠢く。我慢できない。 でも………もう、満足できない。 これは、香月の指じゃ、ない。 あの時、本当はもっと抱いてほしかった。キスしてほしかった。 近親相姦。双子の弟への想い。 でもこの想いは、禁断。絶対に許されない。 ―――数日後。 ≪そんな事はないよ遊月。私を信じて。私はあんたの願いを間違ってるとは思わない≫ 「はっ…んんっ…あぁっ……でもっ!やっぱり実の弟を好きでこんなえっちなコトするのはっ!いけないコトなんじゃ…」 今日も行為を続ける遊月を、カードの中の少女、ルリグの花代さんが姉のようにやさしく諭し…。 ≪弟が嫌いな姉なんていません!!!!≫ 「はぁ…はぁ…花代さああ゛あぁぁぁん!!!!」 びくびくびくっ。初めての理解者に昏い欲望を全肯定してもらった遊月は、全力で絶頂に達するのだった…。 中高生の間で流行っているカードゲーム・WIXOSS(ウィクロス)、そのカードの中でも生きている特別な少女のカード『ルリグ』の花代さんを得た遊月 は、セレクターとして禁断の恋を勝ちとる決意を固めるのだった。 (私はセレクターバトルに勝ち抜いて夢限少女になるんだ。そして絶対、香月を手に入れてやる!) selector infected WIXOSS本編へ……… |